http://www.asyura2.com/10/senkyo97/msg/104.html
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「捜査にかかわった元幹部は「逮捕の主な目的は裏金の告発を止めることだった」と明かす。複数の検察関係者によると、「調活費」は慣習として検事正ら幹部の飲食費などに流用されてきたという・・・
三井氏の控訴審判決(07年)で、大阪高裁は「(調活費の)不正流用の事実があったといわざるを得ない」と言及。しかし、法務省は「適正に執行されている」として実態調査をせず、裏金づくりの“告発”は封じ込まれたままだ・・・」
一連の特捜批判の中で、全国紙が三井環さんの口封じ逮捕を取り上げた。
政治部は、ナベツネの手下ばかりで腐り切っているが、社会部記者にはまだ「ジャーナリスト精神」が残っている記者がいるのかもしれない。
三井さんの事件を契機として「検察の闇」が暴かれることを望む。
毎日新聞から
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101006ddm041040105000c.html
(転載開始)
崩壊・特捜検察:/4 「口封じ」でまた組織防衛
◇02年にも「裏金づくり」告発阻止
「先輩、マジっすか!!」。昨年7月中旬、大阪中之島合同庁舎(大阪市)17階にある大阪地検特捜部の執務室。厚生労働省元係長の上村勉被告(41)=公判中=を取り調べた男性検事の顔が青ざめた。郵便不正事件の主任検事、前田恒彦容疑者(43)=証拠隠滅容疑で逮捕=から、証拠のフロッピーディスク(FD)のデータ書き換えを打ち明けられたからだ。
「そんなことできるんですか」「専用ソフトがある」。先輩と後輩との間でこんなやり取りがされていた。しかし、「なぜ改ざんしたの?」「FDを早々に上村被告側に還付したのはなぜ」−−。上村被告を取り調べた後輩検事は、自分が十分な供述を引き出せなかったため、前田検事が証拠にまで手を付けたと思い込み、この時、尋ねることができなかったという。
今年1月27日、村木厚子・元厚労省局長(54)の初公判。村木元局長側に証拠開示された捜査報告書に添付された記録と検察側冒頭陳述の主張が合わず、弁護側が追及した。そのため、元局長が上村被告に偽証明書発行を指示したとされた日付の矛盾が明らかになった。
後輩検事と公判担当検事の計4人から、証拠改ざん疑惑を訴えられた当時の特捜部長、大坪弘道容疑者(57)と、副部長の佐賀元明容疑者(49)=共に犯人隠避容疑で逮捕。前田検事に、過失による書き換えを装わせ、小林敬検事正らには「問題はない」と報告した、とされている。改ざん疑惑の“告発”は封印された。
□ □
今から8年半前、大阪高検の現職公安部長だった三井環氏(66)が、大阪地検特捜部に詐欺などの容疑で逮捕された。三井氏が検察の「調査活動(調活)費」による裏金づくりの実態を告発するテレビ番組に出演するとの情報が入り、検察が動いた。容疑は税金の軽減措置を受けるための証明書を役所からだまし取ったなどとするものだった。収録当日ということもあり、裏金疑惑の「口封じ」との批判が巻き起こったが、原田明夫検事総長(当時)は記者会見で、逮捕の正当性を強調し「口封じ」を強く否定した。
三井氏はその後、捜査情報漏えいの見返りに元暴力団組員から接待を受けたとして収賄容疑で再逮捕されたが、この元組員を取り調べたのが大坪前部長だった。
「大坪検事と元組員が合作した虚構だ」。実刑判決を受け、今年1月に出所した三井氏は批判する。実際、起訴対象の一つとなった元組員による接待は、逮捕段階と起訴段階で現場のホテル名が変わり、公判では元組員が当時、接待場所にいなかったことが判明。この接待による収賄罪は無罪となった。
捜査にかかわった元幹部は「逮捕の主な目的は裏金の告発を止めることだった」と明かす。複数の検察関係者によると、「調活費」は慣習として検事正ら幹部の飲食費などに流用されてきたという。調活費の予算額(全国)は98年度の5億5300万円をピークに、事件後の03年度は7800万円に減少した。
三井氏の控訴審判決(07年)で、大阪高裁は「(調活費の)不正流用の事実があったといわざるを得ない」と言及。しかし、法務省は「適正に執行されている」として実態調査をせず、裏金づくりの“告発”は封じ込まれたままだ。
(転載終了)
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