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今朝の朝日新聞の天声人語は小沢一郎氏のことにふれ、次のような文面になっている。
−(中略)−推定無罪とはいうが、一般公務員は起訴されたら休職となる。郵便不正事件で不当逮捕された村木厚子さんは、5ヶ月も自由を奪われ、復職までの1年3ヶ月を無駄にした。立法のという究極の公務に携わる小沢氏も「政治休職」するのが筋だ。−(中略)
−これはなんという傲慢な発想の文章であることか、こちらも「空いた口がふさがらない」。村木さんは無罪冤罪であっても、起訴されれば無駄な人生を送っても当然という書き方であり、小沢氏も同様に無罪冤罪であっても起訴されれば、無駄な人生を送れということである。
日本は法治国家である。裁判で有罪が確定して初めてクロであり罰を受けることになるが、この朝日新聞のように、起訴の段階で有罪がごとく「無駄な人生を送れ」という発想は、法治国家の中立を保つ報道機関の文章ではない。
起訴=有罪の論法はもはやジャーナリストではなく、体制に組した垂れ流し文章でしかない。往時、ジャーナリストの大宅壮一氏は「世間がクロと言っていたら、シロの視点がないか、それを探すのがジャーナリストの仕事だ」と言っていた。まさにその通りである。
マスコミは村木逮捕・起訴の時はさんざん村木悪と書きたて、いざ無実となると掌を返したように「可哀相な村木さん」と書きたてる。まさに宮内庁ご用達の、お上から戴く情報伝達でしかない。真のジャーナリストなら、自分の脚で歩き、真実を掴むことである。
まして起訴=有罪という発想は、ジャーナリストとしての思考を停止させ、真実を追究するというジャーナリストの使命を放棄し、記者クラブでマージャンをしながら上から降りてくる情報を待つ伝達屋でしか過ぎない。
小沢氏は「政治休職」する必要はまったくない。裁判になったら必ず無罪確定するのだから、堂々と胸を張って歩めばいい。
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