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日中首脳会談へ極秘交渉 仙谷ルート構築(asahi.com)中国側が細野氏ら政治ルートを活用
http://www.asyura2.com/10/senkyo96/msg/903.html
投稿者 赤かぶ 日時 2010 年 10 月 06 日 16:04:00: igsppGRN/E9PQ
 

 4日夜(現地時間)、ブリュッセルの王宮で開かれたアジア欧州会議(ASEM)首脳会合のワーキングディナーの後。菅直人首相と中国の温家宝(ウェン・チアパオ)首相の電撃的な日中首脳会談は、たまたま廊下にあったいすに座って偶発的に行われたように演出された。しかし、実際は1日に極秘に行われた菅内閣の要である仙谷由人官房長官と、中国外交を統括する戴秉国(タイ・ピンクオ)国務委員との電話会談が、首脳会談へのレールを敷いていた。

 尖閣諸島沖の漁船衝突事件でもつれた日中関係を修復するため、首相官邸は外務省ルートに頼らず、新たな政治家ルートの構築を探った。仙谷氏は中国側に歩み寄りの意思があることを独自ルートで察知し、9月の民主党代表選で小沢一郎氏を支持したものの、中国人脈をもつ細野豪志前幹事長代理を密使として9月29日に北京に派遣した。

 細野氏は戴氏との会談に成功し、ASEMでの首脳会談の可能性を協議。帰国後、首相官邸に報告し、仙谷氏と戴氏との電話会談につなげた。

 両氏の電話会談では(1)戦略的互恵関係の重要性(2)日中交流の推進――という大枠が確認され、首脳会談への環境整備は整った。その後、細野氏が東京で、仙谷氏の腹心・福山哲郎官房副長官が首相外遊に同行して現地で水面下の交渉を続けた。

 廊下での首脳会談は約25分間に及んだ。急な出来事と装うためか、菅首相の通訳は通常の「日本語―中国語」ではなく、英語だった。両首脳はその場で戦略的互恵関係の原点に立ち返ることにあっさり合意したのだった。

■密使・細野氏、協議7時間

 ASEM首脳会合を利用した日中首脳会談は、両国関係の早期改善を望む菅直人首相の強い意向を受けたものだった。実現に向けて、官邸側は周到に準備を進めた。

 動きはじめたのは先月24日、日本側が中国人船長の釈放を決めた頃だ。臨時国会に向けた人事を進める中で鉢呂吉雄国会対策委員長が、衆院厚生労働委員会の筆頭理事に名前が挙がっていた細野豪志前幹事長代理について、国対幹部に指示を出した。「細野氏の役を外しておいてくれ」。この国対幹部は「細野氏は10月1日の衆院本会議に出席できないかもしれない。何か密命を帯びているんだな」と受け止めた。

 細野氏は前原誠司外相グループに所属し、同グループの後見役を任じる仙谷由人官房長官も目をかける。前原氏が代表時代の2005年に訪中した際に同行した経験を持つ。民主党の小沢一郎元代表からの受けもよく、昨年12月に小沢氏が民主党議員約140人を引き連れた訪中では、中国側との折衝役を任された。民主党内では数少ない中国人脈の持ち主であることで「密使」として白羽の矢が立った。

 そして27日、菅首相はいったん見送りを決めていたASEM首脳会合に一転、出席を決断。2日後の29日、細野氏が北京入りした。北京国際空港には中国外務省の車が出迎え、そのまま市内の釣魚台迎賓館へ。細野氏のそばには中国外務省の日本担当者が寄り添った。

 中国外務省高官との協議は7時間近くに及び、途中で中国外交を統括する戴秉国・国務委員も姿を現した。無役の中堅議員に過ぎない細野氏相手に戴氏まで登場したのは、菅内閣の番頭役である仙谷氏の要請を受けての訪中だったためだ。

 仙谷氏は水面下で中国側に歩み寄りの気配を感じ、日本外務省を通さず、政治家の訪中による解決を探っていた。この協議では「ASEM首脳会合を利用した日中首脳の対話」が話し合われた。

 同じ日、菅首相は、細野氏の訪中をいぶかる周辺に電話で漏らしていた。「あれは仙谷がやっていることだから大丈夫なんだ」

■「演説で尖閣に触れぬ」約束

 細野氏は1泊だけして30日に帰国。中国側から伝えられた内容をすぐさま仙谷氏らに報告した。だが、官邸のお墨付きを得た細野氏の動きを知り、日本外務省は慌てた。日中外交の主導権が政治家側に奪われてしまうためだ。外務省は外交ルートを通じて中国側に日本政府高官と戴氏の電話会談を要請した。

 この動きを伝えられた仙谷氏は周辺に「そんな話は知らん」と不快感を示していたが、細野氏の訪中でも首脳会談までは定め切れない。そこで、日中双方が歩み寄る形で仙谷氏と戴氏が10月1日、極秘に電話で会談した。関係者によると、両氏が確認したのは(1)戦略的互恵関係の重要性(2)日中交流の推進――の2点。日中首脳会談の実現に向けて大枠は固まった。

 菅首相は3日夜、温首相は4日昼ごろにそれぞれブリュッセル入りした。最後まで調整が続いたのは、ASEM全体会合で行う両首脳の演説内容だった。「尖閣諸島問題はお互いに直接言及しない」。それが首脳会談の実現に向けた水面下の確認事項だった。仙谷氏や細野氏と親しく、今回首相に同行した福山哲郎官房副長官が現地で極秘で中国側と接触し、演説案に筆を入れ続けた。

 温首相は日本語に堪能な複数の中国外務省幹部を現地に連れてきていた。だが、会議参加者としての登録が間に合わなかったのか、本来の名前とは違う名札をぶら下げている同行者もいた。中国側は「日本側から会談の申し入れはない。首脳会談の予定はない」(政府高官)と繰り返したが、急ごしらえでも対応は取っていた。

 4日夕、菅首相、温首相ともに尖閣諸島問題には触れずにスピーチを終えた。双方はぎりぎりまで互いの姿勢を確かめ合い、その後2時間にわたったワーキングディナーを終えて両首脳が会談した。

 終了後、菅首相は記者団に対して会談を振り返った。「割と自然に、普通に話ができました」

■官邸外交に外務省絡めず

 「こっちでは何もしていない」。外務省幹部は5日、首脳会談実現に向けて政治家ルートを稼働させた首相サイドの動きに、あまり絡めなかったことを当惑気味に認めた。

 ASEM首脳会合には中国の担当課長が同行せず、首相には中国語の通訳もつかなかった。首相側には「こちらから日中首脳会談を望むような姿勢は見せない」(周辺)との思いもあったが、自民党の外交部会幹部は「英語を介した通訳で、温首相の発言のニュアンスまでつかめたのか」と批判する。

 そんな足元を中国側も見透かしている。衝突事件があった9月上旬から中旬、中国政府は連日のように日本側へ抗議し、出てきた中国政府高官のレベルも徐々に上げた。最後に登場したのが戴氏だった。中国政府関係者が語る。

 「外交経験のない民主党政権を外交官がプロとして支えるべきだ。民主党政権を担う政治家には、こちらの声がちっとも届いていない」

 官邸と外務省に信頼関係がなく、中国側が外務省ルートの情報が官邸に伝わらないと感じたことが、細野氏ら政治ルートの活用につながった可能性もある。日中交流にかかわる民主党議員は「官邸には外務省が本音の情報を取れていないことへの不満がある。政治家を使い官邸が独自に動くことも良い」と指摘した。
http://www.asahi.com/politics/update/1006/TKY201010060101.html  

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コメント
 
01. 2010年10月06日 16:25:39: ud8JMr2Hkg

菅、岡田、前原、外務官僚が使い物にならないということだろう。

即刻、全面入れ替えをすべきだろう。


02. 2010年10月06日 19:39:41: DDgxag5m1Y
仙谷が全部仕切ったから仙谷の手柄みたいな記事になっているが
これは明らかに機密費を使った仙谷の情報工作
仙谷にこんな知恵がある訳がない
まあ、小沢一郎が仕切ったとまでは言わないが
明らかに仙谷以外の誰かが差配したか
あるいは仙谷に支持を出したのだろう
仙谷は手柄の横取りをしようとしているだけ
だからこの話がもし失敗していたら
小沢一郎か他の誰かに失敗の責任を押し付ける情報をメディアに書かせていただろう
仙谷なんてその程度の奴だよ

03. 本野一言 2010年10月06日 21:20:06: Wf2ZrLP0uKwjM : 4LlId8HE4o
うーん 出来すぎた話に思えますが。

04. 2010年10月06日 23:53:16: VoHQXX9kmw
なぜ、小沢支持派の細野を使う必要があったのか。
仙石もそういう役目を任せるなら牧野やら小宮山、渡部コウゾウにでも任せればよかったのにね。その辺の説明はどうなのかね、大マスゴミさんよ。

05. 2010年10月06日 23:59:56: 3E6g9I50yQ
官房副長官福山哲郎(陳哲郎)S37年1月19日生                法務省告示291号 S50年8月29日帰化認可 法務大臣稲葉修          国会議員に当選後帰化人と判明した場合その人物に投票された方々はどの様に  感じるだろうか 出自を明らかにし堂々と立候補すべきです ましてや此の方は 政府の要人です 隠しだてせず正々堂々政治活動して欲しいものです

06. 2010年10月07日 02:23:55: LoppctBm72
「週刊ポスト」10.15号には、こう書いてある。以下一部引用
お飾り総理はともかく、事実上の最高指揮官である仙谷氏は焦り、ついに小沢氏に助けを求めた。
「仙谷氏は細野氏に対し、小沢氏に協力してもらうよう要請したが、細野氏は『仲介ならば自分より適任者がいるはず』と、別ルートでの交渉を勧めた。仙谷氏は小沢氏と近い大物官僚OBを通じて協力を依頼し、小沢氏が応じて細野氏に訪中を指示した」(小沢側近)
細野氏は、小沢氏が毎年行なっている日中交流「長城計画」の事務総長で、小沢氏の中国パイプの窓口役だ。訪中した細野氏は、外交部門の中枢と会談し、直後にフジタ社員3人の解放が決まった。もちろん会談をアレンジしたのは小沢氏である。
ただし、これで問題が解決したわけではない。これから政府、党の外交ルートをフル活用して交渉に当たらなければならないが、総理大臣、官房長官、外務大臣、幹事長らが、裏で小沢氏を働かせて、表では「脱小沢」などといっている卑怯な体制では、相手に足元を見られるか、不信感を持たれるだけだ。
以上

菅政権は、小沢氏がいなければ何も出来ないのである。離党勧告など出したら民主党は間違いなく崩壊する。


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