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政界最大の実力者が「刑事被告人」になる−。可能性としては予測されたこととはいえ、いざそのことが現実になろうとすると、閣僚や民主党議員たちがいっせいに戸惑い始めた。検察審査会から起訴議決を受けた民主党の小沢一郎元幹事長が政治生命の危機に立たされたのは間違いない。今後は法廷闘争に傾注せざるを得ないだろう。過去20年余り、良くも悪くも政界の座標軸として存在した小沢氏だけに党内に及ぼすハレーションも大きい。(船津寛、佐々木美恵)
起訴議決から一夜明けた5日午前10時すぎ、小沢氏は都内の私邸を出ると、東京・元赤坂の個人事務所にこもった。夕方近くまで国会議員など目立った面会者はなかった。
小沢氏は今後の補充捜査や公判をにらみ、弁護士や事務所関係者らなどと協議していたとみられる。
「こうなったら徹底的に戦いましょう! これは権力闘争ですから」
議決直後の4日夕、事務所に駆けつけた側近議員から、こう励まされた小沢氏は「そうだな」と応じた。ぶっきらぼうな言葉とは裏腹に、その目には涙がにじんでいたという。
刑事被告人となることは、ほぼ「政治的な死」を意味する。田中角栄元首相、金丸信元副総理に師事した小沢氏は、そのことを誰よりも知っている。それゆえ、最近の小沢氏ははた目にも神経質になっている様子がうかがえた。
先月下旬には、追いかける記者団を「これ以上、つきまとわないでくれ!もう(代表選は)終わったんだから!」と一喝。ばったりと出くわした記者が「お疲れさまです」とあいさつすると、「何だ!」とすごむこともあった。
「小沢氏の涙」を耳にした民主党のベテラン議員は「男が自分のことで泣いたら終わりだな。裁判は長引く。小沢氏の復権は1%もない」とつぶやいた。
政治生命のがけっぷちに立たされた小沢氏に対し、閣僚たちは5日、歯切れが悪く、どこか腫れ物に触るような言いぶりだった。
「議決自体は厳粛に受け止める。進退については第一義的にはご本人が決めることなのでコメントは差し控えたい」(野田佳彦財務相)
「党内には当然いろんな声があるとは思う。それについてどうこうコメントする立場にない」(蓮舫行政刷新担当相)
率直すぎる発言をした閣僚もいた。法務行政をつかさどる柳田稔法相だった。
「(民主党所属議員の)仲間からこういうことが起きたというのは残念だなあと。起訴されたわけでしょ?それが残念だなあと」
小沢氏は、検察審査会が「起訴すべきだ」と議決しただけで、まだ正式に起訴されたわけではない。
一方、議決直後「ノーコメント」を繰り返していた仙谷由人官房長官は5日の記者会見でも「私の立場で何か申し上げることは、国会運営、党運営に良からぬ影響を与えかねない」と述べた。
慎重姿勢を示した仙谷氏だが矛先は突然、本紙報道に向いた。5日付朝刊で、民主党ベテラン議員による「これ(起訴議決)は仙谷の差し金だ」との発言を1面の見出しに掲げたことが気に入らなかったようだ。
「産経新聞の大見出しなどは、日本の法制度そのものに対する大挑戦で、私は憤慨に堪えない」
もっとも、鳩山由紀夫前首相は5日夜、8月に訪中した際の同行議員との懇談で、検察審査会の議決が民主党代表選の投票が行われた9月14日だったことに「なぜこの日なのか」と疑問を呈した。そしてこう声を荒らげた。
「これは仙谷さんの小沢外しだ。仙谷さんは小沢さんが嫌いなんだ」
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101006/stt1010060019001-n1.htm
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