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日共の1010.10.5日付け赤旗主張「小沢氏強制起訴 国民参加した検審の重い判断」を論評しておく。
(ttp://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2010-10-05/2010100501_05_1.html)
日共は、「小沢氏強制起訴 国民参加した検審の重い判断」の見出し「疑惑にこたえる責任」「政治的道義的責任を」の小見出しで次のように述べている。昨日のカンテラ時評817の「検察審査会決定に対する異議訴訟考」で確認したが各新聞社の社説が奇妙に一致しており、何と日共の見解も寸分違わぬものとなっている。これは偶然だろうか。れんだいこには気持が悪い。
日共は、検察審査会制を手放しで礼賛して次のように述べている。
「検察が起訴しなかった事件でも、国民が参加する検察審査会が2回起訴すべきだと決めれば裁判にかけることができる―国民参加が強められた検察審査会の制度を使って、政治資金規正法違反の疑いがもたれた小沢一郎民主党元幹事長の起訴が決まりました。国民が参加した司法の手続きの重い判断です」
「司法改革の一環で、従来起訴するかどうかの権利を独占してきた検察がたとえ不起訴と決めても、一般の有権者が参加する検察審査会が起訴相当と判断し、それでも検察が起訴しない場合は検察審査会が再度起訴相当と決めれば起訴できることになりました。昨年5月の施行以来、これまでに兵庫県明石市の歩道橋事故やJR福知山線の脱線事故で検察審査会の決定により起訴が決まっていますが、小沢氏の起訴は国民の関心の高さからいっても、きわめて重要な意義を持ちます」。
はたして、検察審査会制をこのように位置づけて良いものだろうか。裁判員制度も然りであるが、あくまでも「検察の手余り」的機能を持つ制度であって、検察並の権力を期待するのは危険とすべきではなかろうか。「免責証言」などもそうであるが、「真実の探求」に向けて機能させるべきものであって「不真実の免責証言」によって政敵追放の道具として使うことなぞ絶対あってはならないとすべきではなかろうか。
現実にはそのように使われており、正義の為に使われることなぞ滅多にない。日共論法こそ独裁機関に道を開くご都合主義論法論理ではなかろうか。言葉はですます調で柔らかいが、この党が本質的に何も反省していないことが分かる。日共は、小沢どんをどうしても政治訴追したいらしく次のように述べている。
「法廷の場で追及されることになった小沢氏には、検察が起訴しなかったから潔白だなどという言い逃れは、もはや通用しません。小沢氏の疑惑を調査してこなかった、民主党の責任も重大です」、
「東京地検特捜部は小沢氏を嫌疑不十分で不起訴としたため、東京第5検察審査会はことし4月起訴相当と議決しました。特捜部はそれでも起訴しなかったため、メンバーを一新した審査会が再度、起訴を決めたものです。検察は、元秘書の供述では小沢氏の共謀を立証することが困難としましたが、検察審査会は元秘書らの供述の信用性が認められると判断し、共謀を認めました。犯罪の疑いがある場合、公開の裁判で有罪か無罪か決めるべきだという検察審査会の決定は、国民からみて当然の立場です」。
こういう日共論法的検察審査会制、裁判員制、免責証言制の三点セットを押し進めれば究極的に人民裁判のようなものなものになり、得手勝手に反革命の烙印を押してはギロチンにかけることができるのではなかろうか。この党が本質的に何も反省していないことが分かる。
日共は、説明責任ありとして次のように述べている。
「検察審査会で起訴が決まった以上、小沢氏が裁判を待つまでもなくみずからの疑惑にこたえ、政治的道義的責任を明確にするのは当然です。国会の政治倫理綱領では、疑惑を抱かれた議員はみずから疑惑にこたえ、国民の前に説明するよう求めています。にもかかわらず小沢氏は、みずからにかかわるこの事件について、一度も国会で説明したことがありません」、
「まだ逃げ回るなら、小沢氏も小沢氏が所属する民主党も、国民に決定的に追い詰められるのを免れません」。
日共よ、よくぞ言ってくれた。れんだいこが云い換えておく。
「宮顕が裁判を待つまでもなくみずからの疑惑にこたえ、政治的道義的責任を明確にするのは当然です。国会の政治倫理綱領では、疑惑を抱かれた議員はみずから疑惑にこたえ、国民の前に説明するよう求めています。にもかかわらず宮顕は、みずからにかかわるこの事件について、一度も国会で説明したことがありません」、
「戦後の共産党のトップとして長らく君臨し続けた宮顕の戦前党中央委員査問致死事件に対して、まだ逃げ回るなら、彼を最高責任者として居座り続けさせて来た共産党も、国民に決定的に追い詰められるのを免れません」。
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