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小沢一郎の強制起訴と行政権力の暴走は小沢だけの問題ではない(2)
アルルの男・ヒロシです。
承前。
今回、小沢一郎に対して出された「東京第5検察審査会」の「起訴議決」だが、発表文をみると議決が行われたのは前回述べたとおり9月14日である。この日は民主党代表選挙であった。すでに民主党代表選挙については開票作業で不審な点があることは数回前のブログで述べたとおりだが、なんとこの同じ日に議決が行われていたというのである。
しかし、検察審査会の氏名、議事録、その人々の記者会見が一切行われていない。出てきたのは千代田区の某所(法務省か検察庁か?)に貼り出された議決書のみである。また、吉田繁實と言う弁護士が、審査員に事実関係や法律解釈を説明したとされている。しかし、その(1)で述べたように問題となっているのは、虚偽記載であり、その疑惑についても農地法の手続き上生まれた「期ズレ」ということが明らかになっている。本来であれば、吉田補助弁護士は、この点を審査員たちにしっかりと説明し、法律上の問題に詳しくない素人の審査員に説明するべきだ。マスコミはきちんと吉田弁護士に取材をしてもらいたい。吉田弁護士はその問いに答える道徳的な義務がある。
(10月4日追記)この吉田繁實という補助弁護人だが、検察証拠を被告人に認めるように被告人を恫喝することで、国選弁護人を解任されたことがある悪徳弁護士だったことが分かった。所属は、城山タワー法律事務所。おそらく総会屋ともつながりのある同じく悪徳弁護士の仙谷官房長官あたりが指定したのだろう。しかも法律事務所は虎ノ門にある。
http://blogs.yahoo.co.jp/kitazumedoctor/4904972.html
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しかし、私は疑っている。この一連の検察審査会で審査員になった人が一度もマスコミの前に匿名でも現れない。一応、NHKの報道によれば、男性5人、女性6人、平均年齢は30.9歳という情報が出ているが、果たしてそれで存在したことの証明になるのか。本当に審査員たちは存在し、審議を行ったのか?幽霊である可能性はないのか?
プライバシーの問題があるというなら、「衝立」を介してでもかまわないので、審査員たちは記者会見はする必要がある。この男性と女性が作為的に選び出された可能性、検察関係者が作為的に選ばれた可能性、あるいは、審査員は名義貸しで実際は存在せず、まったく審査された事実が存在しないという可能性までふくめて疑う必要がある。厚労省の村木厚子さんの事件も一歩間違えば有罪になるところだった。検察は捜査資料の改ざんも行っている。全てを疑ってかかるのは当たり前だ。陰謀論と冷ややかに笑い飛ばす前にすべきことはある。その上で事実をしっかりと確定していけばいい。
あの911事件も陰謀だと騒いだときはその人達はまともに相手にされなかった。しかし調べていけばいくほど、第7ビル崩壊問題などおかしな点が出てきた。西側の政府首脳クラスでもアメリカ政府の公式見解を公然と否定する声も出てきた。だから、今では昔ほどは911陰謀説は冷ややかな眼で見られることなくなった。とにかく、今の段階では疑問がたくさん出てくるばかりである。これらの疑問を全部潰していく必要があるのだ。真相は分からないかもしれないが、私たちは疑問点を問い続ける必要がある。
検察組織への批判が高まるとき、小沢一郎の検察審査会の議決が発表されるというこのタイミング。これでほくそ笑んでいるのは、おそらく伊藤鉄男最高検次長検事だろう。伊藤次長検事は大林宏検事総長に、前田検事の事件、中国人の船長釈放問題の責任を押しつける可能性もある。高笑いしているのは退官した樋渡利秋前検事総長だろう。
問題は、ひとり政治家小沢一郎の政治生命の問題というにとどまらない。反小沢の論客や民主党の反小沢派は「これで小沢から解放される」と喜んでいるかもしれないが、甘い。政治家が検察を敵に回すと見せしめで逮捕されるという構図が変わらない。今喜んでいる民主党の反小沢派だっていつ自分が検察権力の罠に掛かって失脚させられるか。司法権力の透明性実現は喫緊の課題である。
今回の一件で得をするのはだれか。まず、小沢一郎ではない。これは明らかだ。
また、強制起訴後の公判では、裁判所が指定する弁護士が検事役に選ばれ、検察は公判に直接携われないことになっている。裁判所が指定する担当弁護士が、例えばヤメ検の弁護士だった場合は話は別だが、おそらくは検察側も大林宏検事総長は慎重姿勢であると伝えられる。だから、検察も必ずしも得をする側ではない。
結局、間違いなく(短期的であるにしても)得をするのは現在の民主党主流派たち、すなわち、「仙谷・前原グループ」と「霞ヶ関」である。現在の菅内閣で支配的なこのメンバー達が小沢を政治的に失脚させることで、現在の失政を糊塗するのが狙いだ。ただでさえ、前原外相の暴走により中国との関係が悪化している。小沢に対する証人喚問などが取りざたされれば、自分たちの失政を糊塗できる。
その後、仙谷由人官房長官や渡部恒三たちは自民党をけしかける形で、野中広務あたりがメッセンジャーになるのだろうが、小沢一郎への議員辞職勧告を出させるだろう。これに仙谷グループから、一部の小沢・鳩山支持派だった一年生議員が崩れて賛成することで可決される可能性もある。
しかも、小沢は自民党の一部勢力や公明党と提携の道を模索していたようだ。ここで小沢派を叩き潰し、分断、殲滅することは、仙谷・前原にとって最も合理的な選択である。これで自民党との提携を目指す、つまり大連立を目指すのは、今の民主党主流派である。そして、大連立を望んでいるのは霞ヶ関も同じである。消費税増税、司法改革の阻止といった官僚達の目的に合致する。
官僚は日本人のご主人様として舞台裏で暗躍し続け、アメリカと結託して日本の統治を続けるだろう。そしてどうせ行き詰まる政治は、苛立った国民の不満を外に向けるのではないか。そのためのタネがすでに蒔かれている。これは、きわめて危険な状況である。ここ数年の政権交代前後の政局や政治スキャンダル、一般国民には関係ないということはない。ツケは私たちに返ってくる。
だから、ことは小沢一人の問題ではない。私は小沢一郎は今も日本で現存する中でもっとも優れた政治家だとおもっているが、それでも小沢一人で国政が動かせるわけではないし、小沢ばかりに期待するのも問題だと思う。しかし、他によりすぐれた政治家はいない。居たら誰か名前を挙げて欲しい。
日本の政治を立て直すには優れた中堅どころの政治家が1ダースは必要だ。ところが、優れた政治家はこれまで角栄、橋竜、宗男、小沢と次々と行政権力である「霞ヶ関」(太政官)によって潰されてきた。今のままでは特捜部に潰される政治家がまた出てくる。残ったのはろくにぞうきんがけもろくにしないで大臣や政務三役になる若手ばかりだ。彼らでは何も出来ない。
アメリカの占領時代の遺産である特捜部を解体し、透明性ある司法プロセスを構築する必要がある。昨今の内憂外患。激動する国際秩序、国益を追求するべき政治家が、行政権力である官僚の抵抗運動に屈する。これが外国勢力の眼ににどう映るか。
9月14日は二重の意味で日本のデモクラシーの敗北を記す日だった。
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(投稿者記)上記転載の「この一連の検察審査会で審査員になった人が一度もマスコミの前に匿名でも現れない。一応、NHKの報道によれば、男性5人、女性6人、平均年齢は30.9歳という情報が出ているが、果たしてそれで存在したことの証明になるのか。本当に審査員たちは存在し、審議を行ったのか?幽霊である可能性はないのか?」に関連し、一度メンバーに選ばれたという通知が来て最終的には選ばれなかったと自ら語っている方は阿修羅内で拝見しました(下記)
「検察審査会のメンバーはクジで決める。但しその分母は検察が恣意的に抽出する。」http://www.asyura2.com/10/senkyo96/msg/747.html
「検察審査会のメンバーを決めるクジの母集団に選ばれた方とひょんなとこでお会いしました。」http://www.asyura2.com/10/senkyo96/msg/760.html
「荒らし」http://www.asyura2.com/10/kanri19/msg/220.html
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