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画像 「ゲンダイ的考察日記」より転載
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2010/10/04(月) 21:41:54
[政治(菅政権)] 完全に反国民に転換した菅政権
理念も信念もなくただ政権にしがみついていたいだけの菅民主党政権は、あの安倍、福田、麻生よりもよほど痴呆で悪質だぞ!
どう考えても、これはおかしいだろう。デタラメすぎる。
菅内閣が補正予算で野党と事前協議することだ。きょう(4日)、仙谷官房長官と玄葉国家戦略相が野党5党と国会内で話し合うと、大新聞テレビはサラッと報じているが、この政治スタイルは異常も異常。恐るべきことなのである。
まだ予算案ができているわけではない。今月12日に閣議決定し、月末までに国会提出の予定だ。「4.8兆円」とされる規模だって決まってはいない。
菅内閣は、そんな入り口のところで、野党各党と事前協議だというから、「予算案を与野党一緒に一からつくりましょう」なのである。こんなデタラメ、新型の談合取引政治は聞いたことがない。呆れて、開いた口がふさがらないとはこのことだ。
「いただいた税金を、どう国民のために使うか。予算づくりは内閣にとって最も重要な仕事です。政権政党にとって腕の見せどころでもあります。その最大の仕事を自分から放棄してしまうとは、どういう神経なのか、正気なのかと驚きます。菅内閣には基本方針や政治の方向性がないと宣言したも同じです。一体何のために、何をしたくて存在するのでしょう、この内閣は。ここまで最低とは思いませんでした」(政治評論家・山口朝雄氏)
補正協議は談合継続の予行演習
菅首相や仙谷官房長官が、こんなフザケた奇策に打って出たのは、ねじれ国会対策らしい。どうせ与党少数の参院で火ダルマになるくらいなら、最初から野党の要求を丸のみして予算を組んだ方が、確実に成立が見込めるから楽チン、といった計算だ。それで当初は2兆円弱の予定だった補正規模が、いつの間にか自公に合わせて4.8兆円に膨らんできた。自公に“抱きついた”のである。いやはや、仕事放棄だけじゃなくて、政権政党としてのプライドも責務も捨ててしまったのだ。
山口朝雄氏が続ける。
「何でも丸のみで、とにかく政権を維持できればそれでいいやという卑しい根性なのです。ねじれ国会のスタートで、補正予算成立に苦労してつまずくと、政権そのものが危うくなってくる。それなら、何でも野党の言うことを聞いて生き延びた方が得策。スタートで談合すれば、その後も野党にイジめられず政権は安泰と、菅首相は考えたのでしょう。自民党も政権末期にはねじれ国会に苦しみ、アレコレ画策したけど、ここまで卑屈なことはしなかった。菅内閣ほど、政権維持の欲望が前面に出た内閣はありませんよ」
批判を恐れて、仙谷や玄葉は「話し合いは公開する」「政府の考えを言うだけで、事前協議ではない」などと、言い訳している。事前協議でないのなら、やらなければいいのだが、それは言い出さない。異常な政権しがみつきだ。あの自民党末期の安倍、福田、麻生よりも、よほど悪質だ。
再び企業、金持ち、組織に手厚い予算に逆戻り
経済界やメディアの中には、「たかが補正、事前協議でも何でもいいから早く決めてくれ」という声がある。しかし、コトは政治の本質的なことなのだ。こんな異常がまかり通ったら、この国の政治は本当に腐りきってしまう。
共産党を除く野党の要望を聞いて予算を組めば、その後の国会の予算審議は単なるセレモニー、出来レースにすぎなくなる。時間がくれば採決、成立となって、問題点も浮き彫りにならない。まさに国会論戦の形骸化、翼賛国会の復活だ。「国会なんて不要」という結論になるのだが、問題はそれだけではない。
「自ら政権交代を否定すること」と指摘するのは経済アナリストの菊池英博氏だ。
「民主党はなぜ政権をとれたのか。自民党政治が疲弊し、硬直化し、あらゆる面で行き詰ったから、聖域の特別会計も見直し、国民生活優先の予算に組み替えると叫んだ民主党に多くの有権者が希望を託したのでしょう。企業や金持ち、組織優先の予算配分から、国民生活を第一に考えた予算に切り替える。この民主党の主張が支持されたのです。それなのに、その予算編成で、“自民党の考えも公明党の要求ものみますから、ぜひ協力を”とやったら、自公政権時代と予算の中身は変わらなくなるのは明らか。自公支持層優先の予算になってしまう。これでは政権交代の意味はなくなってしまう。民主党政権が存在する意味もないのです」
明治以降で最も内面がダーティーな首相
政権維持だけにこだわる菅は、今度の補正に続く本予算でも、事前協議スタイルを続けていく。むしろ、本チャンだが、そうなると、もう、何政権なのか分からなくなってくる。民自公プラスアルファ政権なのか。そんなもの、国民は望んでいない。
菅政権は、完全に改革の志を捨てた単なる権力亡者、反国民に転換したのである。
筑波大名誉教授の小林弥六氏(経済学)がこう言った。
「菅直人というトップは、明治以降でも最も内面がダーティーな首相だと私は思います。戦前、戦中には国を誤らせた首相もいたが、彼らなりの信念があった。でも菅という人は、何もない。あるのは野党に抱きつき、政権を維持することだけですが、その抱きつき方が“盗みの政治”なのです。相手の野党が何を望んでいるか、そこを盗んで抱きつく。首相としての経綸(けいりん)や道義道徳から、最も離れた最低の卑しい首相だと思います。いつもニコニコして“全員政治”を口にし、メディアと世論を味方にしていますが、国会のルールを変え、政治の土俵まで壊してしまう菅という人の汚れた権謀術数政治が長続きするわけがない。必ず破綻し、国民の批判が噴出すはずです。そうなってくれないと、この国の政治は終わってしまいますよ」
戦後の自民党政治が倒れ、世界一だった経済もリーマン・ショックで息の根を止められ、そして司法まで崩壊を始めている。長期権力の腐敗と失墜は時代変革のチャンスでもあるが、肝心要の政治刷新の主体である民主党政権が自民党よりも悪質となったら、悲惨だ。亡国への道は止まらなくなってしまう。
(日刊ゲンダイ 2010/10/04 掲載)
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思えば、予算編成を野党に任せるようなもの。どうしようもありませんね。
信念も理念も持たない人間を首相にさせるべきではなかった。
この国は”菅官益のみ”の国になってしまうのか。
それにしても、かわいさ余って憎さ百倍…、期待が大きかった政権交代でしたが、この裏切りのような数々の事象により、自公政権よりも厳しくなった最近のゲンダイの論評です。
※小沢さんの強制起訴が決まってしまいました。夕方のニュースだったので本日のゲンダイには間に合わなかったようで、「検察審査会の決議は26日が濃厚」という“間の悪い”記事が掲載されていました。明日以降に期待しましょう。
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