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2010年10月04日00:00
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社会・世界情勢
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「深夜の会見」の中国流の意味
「領土問題」は気が重い。なぜなら、四方八方から「断乎決然!」「毅然と対処せよ!」などなど、威勢のいい声が澎湃としてわきおこるからです。それが、近代国民国家の国民の生理的反応なのでしょうか。ひとたびそうした過程が始まると、ことがらのすべてが物議を醸し、「相手はこちらをばかにしている」という反応をひきおこします。
たとえば、戴秉国(たいへいこく)国務委員が丹羽大使を深夜に呼び出した、いや、呼びつけたのだ、仙谷官房長官はこれを「異様」とし、遺憾の意を表明した、という一件です。ところがこれ、日本側の不可解で不手際な対応の結果だというのです。2日放送の朝日ニュースター「愛川欽也のパックインジャーナル」で、田岡俊次さんが、おおよそこんなことを言っていました。
「戴秉国国務委員は、夜8時ごろに、丹羽大使に来てくれるよう、連絡した。ところが日本大使館は、テーマなど聞いて準備が必要と、断った。大使館が大使をしろうととして信用していないのだ。戴秉国側は、日本の岡田外相に電話したが、岡田外相は電話に出ない。携帯にもかけたが、出ない。しかたないので、丹羽大使に再度申し込んだりしていたら、夜中の12時になった」
これは香港フェニックスの情報で、田岡さんは日本政府にも確認したのだそうです。いかに党代表戦のさなかだったとしても、国務を疎かにしてもらっては困ります。ひとつ間違うとたいへんなことが起きていたのですから。
しかも、中国では夜中の会談は珍しくなく、むしろ親密な、本音を言い合える場なのだそうで、戴秉国国務委員という、中国政府きっての実力者がそのような時刻に会いたいと言ってくるというのは、厚遇と言えるのだそうです。だとするとこの会見は、結果的に深夜になってしまったことを、中国側がむしろ好都合ととらえ、礼を尽くして事を穏便に収めようとしていたことの現れということになります。このこと、メディアは報じているでしょうか。新聞に目を通す時間がなく、地上波テレビはろくでもないことを言っているような気がして、見る気がしないので、チェックしていません。日本政府の勘違いととんちんかんな反応を、ちゃんと批判する報道をしていたのならいいのですが。
それにしても、北京の日本大使館の人びとにとって、深夜の会見が厚意の表れだということは常識でしょう。それがなぜ、日本政府の閣僚たちには伝わっていないのでしょう。その結果、「無礼だ」などという無礼な反応をひきおこし、メディアやネット世論が呼応し増幅しているのだとしたら、お粗末きわまると言ってすませられる話ではありません。民間人大使に外務省がおへそを曲げて、子ども染みたいやがらせをしているのでは、と勘ぐってしまいます。まさか、そんなことはないだろうと思いたいのですが。
「パックインジャーナル」では、もっと興味深い話が出ていました。その続きはあしたにします。
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