http://www.asyura2.com/10/senkyo96/msg/644.html
Tweet |
http://www.olive-x.com/news_ex/newsdisp.php?n=97501
日中関係がギクシャクしているさなか、民主党の細野議員が中国を訪問したことで、いろいろと憶測を呼んでいる。筆者がこの細野氏訪中のニュースを知ったのは、29日夕方のテレビ朝日ニュース番組Jチャンネルであった。北京空港で細野氏が、出迎えた中国政府の高級車に乗る様子が映像として流れ、テレ朝の現地記者が興奮して、その様子を伝えていた。その映像と現地記者のレポートを聞いて、違和感を抱いた。
記者は「細野議員は北京空港で、国賓用ゲートを通り入国、中国政府の用意した高級車3台の真ん中の車に乗り、釣魚台迎賓館に向かいました。菅首相の親書を持参しているものと思われます」と言っていた。違和感を抱いたのは、無役の一国会議員を、中国政府はどうして国賓並みに扱うのだろうか。もし首相親書を持参しているなら、なぜ日本大使館員が、空港に出迎えに来ていないのだろうか、という2点であった。
そもそも4日から始まるアジア欧州首脳会議(ASEM)で、温家宝首相との首脳会談もセットできない外務官僚が、中国政府が一国会議員を国賓並みの扱いで迎えるような形で、首相親書を渡すようなアレンジを出来る訳がない。仮に親書を持参したにしてもせいぜい外交特使並みの扱いでの入国だろう。現地記者は「国賓並みの扱い」だと言うので、それでは他の民放はどう伝えているかと、チャンネルを切り替えた。
同じ時間帯の他の民放テレビニュースはもちろん、午後7時からのNHKニュースでも、細野氏訪中のニュースは流れなかった。ネットでは、本オリーブを含め、午後7時過ぎから細野氏の訪中が、書き込まれ始めた。午後9時以降のニュースでは、菅首相はこの件について「知らない。聞いていない」と報道された。菅首相が「全く知らない」と発言したところでなんのメリットも無いから、これは事実だろう。
それを裏付けるように、29日夜北京で記者会見に応じた細野氏は、個人的な訪中だと述べた。30日朝、改めて「(首相の)親書を持ってきたとか報道が出ていて、ちょっと驚いている。(中略)私個人で来ています」と個人的な訪問であることを強調したそうだ。一方、前原外相は「政府とは全く関係ない。親書を託したことはない」と不快感を滲ませて否定したそうだ。前原大臣の器量なら当然の反応だ。
だが、マスコミは、「細野氏は首相から依頼されて訪中した。中国側要人と会談し、首相の親書を伝える密使だ」と報道していた。30日の夜の報道ステーションでは、何処かの通信社の解説者に、首相の密使だと言わせていた。細野氏はもちろん、首相と外相が否定するのを、なぜマスコミが盛んに首相親書だとか、密使だとか報道するのだろう。どう考えても不可解な話である。その意図は何だろう。
中国政府が、国賓並みの扱いをする日本の政治家は誰かを考えれば、答えが出る。日本国首相以外では、70年代から日中草の根交流を続け、中国の多くの若者を受け入れ、また「長城計画」と呼ばれる訪中団を編成し20回以上訪中している小沢氏しかいないはずだ。昨年、その長城計画を仕切ったのが細野氏。その小沢氏の「名代」であったからこそ、細野氏は国賓並み扱いを受けた。そう考えるのが最も自然である。
この訪中は、小沢氏のルートであることは間違いないが、仕掛けたのが日中のどちらかは分からない。中国側が招いたとすれば、中国政府は菅首相・前原外相を相手にしないと云う強烈なメッセージを送ったことになる。小沢氏はそのような日中関係を願わないだろう。そう考えると、フジタが小沢氏に頼んだと考えるのが、一番素直な見方になる。だが、小沢氏が動いたとなると、二重外交と批判されるのは必至である。
だが、小沢氏が日中関係を憂えているのは事実である。そこで細野氏の個人的訪問として最後まで押し通す。だから、マスコミは好きなことが言えるのだろう。当然、その裏には首相親書説を流した者がいる。そこに菅内閣の閣僚たちと、小沢氏・細野氏の「器」の違いを感じるのである。マスコミは誰が考えても分かる、ありもしない妄説を流して、自らの首を絞めている。いずれその罰を受けることになるだろう。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK96掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。