http://www.asyura2.com/10/senkyo96/msg/569.html
Tweet |
毎日新聞 10月1日(金)14時35分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101001-00000047-mai-pol
◇菅直人首相の所信表明演説の要旨は次の通り。
一、はじめに
民主党代表に再選され、政権を本格稼働させる。「有言実行内閣」の出発だ。実行するのは先送りしてきた重要政策課題。経済低迷が20年続き、どの政権に責任があったか問う段階ではない。先送りの課題に今こそ着手し、次の世代にのこさず解決せねばならない。課題は経済成長、財政健全化、社会保障改革の一体的実現、その前提の地域主権改革の推進、主体的な外交の展開だ。
二、経済成長の実現−経済対策と新成長戦略の推進
◇成長と雇用による国づくり
供給者本位から消費者目線に転換することが必要だ。経済の歯車を回すのは雇用。政府を先頭に雇用を増やす。医療・介護・子育てサービス、環境。需要のある仕事はまだある。雇用を増やせば雇用不安もデフレ圧力も軽減され、経済が活性化する。「新しい公共」も通じ、誰もが「居場所」と「出番」を実感できる。
◇円高、デフレ状況に対する緊急的な対応−第一段階
来年度に向け三段構えで経済対策を切れ目なく推進する。既に第一段階の円高・デフレ対応を実行した。政府・日銀は為替介入を実施し、今後も断固たる措置をとる。即効性ある対策で予備費約9200億円を執行する。日銀には政府と緊密な連携を図り、必要な政策対応を期待する。
◇今後の動向を踏まえた機動的な対応−第二段階
景気回復を軌道に乗せるため、今国会での補正予算編成を含む第二段階に入る。野党の提言も踏まえ五つの柱を提示した。第一が雇用・人材育成、第二が新成長戦略、第三が子育てや医療・介護・福祉、第四が地域活性化、社会資本整備と中小企業対策。第五は規制・制度改革。再生可能エネルギー拡大に向け、全量買い取り制度の導入を目指し、大規模太陽光発電や新エネ・省エネ設備の規制を緩和する。国内立地促進策を早急にまとめる。
◇新成長戦略の本格実施−第三段階
第三段階は来年度予算編成と税制改正。「元気な日本復活特別枠」も活用し需要創造や雇用創出を強化。法人課税は税制の簡素化、海外と比較した負担の観点から、年内に見直し案をまとめる。今国会最大の課題は第二段階のための補正予算成立だ。第三段階に進み新成長戦略の前倒しで経済を本格的な成長軌道に乗せたい。
三、財政健全化と行政の無駄削減
◇財政運営戦略の実施
(略)
◇来年度予算編成に向けて
(略)
◇行政改革、公務員制度改革の推進
(略)
四、社会保障改革
◇改革の必要性
社会保障への不安が消費低迷、経済停滞の背景。私は多少の負担をお願いしても安心できる社会を実現するのが望ましいと考える。番号制度をどう整備するか決める必要もある。政府は社会保障改革の全体像で、必要とされるサービスの水準・内容を含め、国民にわかりやすい選択肢を提示したい。
◇与野党間の議論
その上で、社会保障の財源をどう確保するか。消費税を含め税制全体の議論を進めたい。結論を実施する際は国民に信を問う。政府・与党で改革の全体像を検討する場を設け、野党とも意見交換したい。
◇子ども・子育て支援の充実
子ども手当は現金給付と、保育所整備など現物支給のバランスをとって拡充。幼保一体化を含む法案を通常国会に提出する準備を進める。
五、地域主権改革の推進
地域主権改革の壁を破るため、まず「ひもつき補助金」の一括交付金化に着手する。
六、国を開き未来を拓(ひら)く主体的な外交の展開
◇「歴史の分水嶺」における外交
国際社会は安全保障でも経済でも「歴史の分水嶺(ぶんすいれい)」とも呼ぶべき変化に直面している。国民一人ひとりが自分の問題としてとらえ、国民全体で考える主体的で能動的な外交を展開せねばならない。その際、国を開き、世界の活力を積極的に取り込み、グローバルな課題に貢献するのが不可欠だ。
◇日米同盟
日米同盟を深化・発展させる。普天間飛行場の移設は5月の日米合意を踏まえて取り組み、沖縄に集中した負担軽減に取り組む。誠心誠意説明する。
◇日中関係
中国の台頭は著しいが、透明性を欠いた国防力強化や、インド洋から東シナ海に至る海洋活動の活発化に懸念を有する。尖閣諸島は歴史的にも国際法的にも我が国固有の領土で領土問題は存在しない。先般の事件は我が国の国内法にのっとり粛々と処理した。中国には国際社会の責任ある一員として、適切な役割と言動を期待する。冷静に対処し、大局的観点から戦略的互恵関係を深める日中双方の努力が不可欠だ。
◇東アジア地域の安定と繁栄に向けて
北朝鮮については拉致、核、ミサイルの包括的解決を図り、国交正常化を追求する。すべての拉致被害者の帰国に全力を尽くす。北朝鮮の政治情勢は引き続き注視する。
七、政治改革と議員定数削減
カネのかからないクリーンな政治は国民の強い要望で、私自身の原点。民主党は企業・団体献金の禁止、国会議員の定数削減を党内で徹底議論し、年内に方針をまとめ、その後、与野党間で協議したい。
八、結び
国会議員が国民の期待に応えられるか、この国会が試金石。郵政改革法案、地球温暖化対策基本法案、労働者派遣法改正法案の審議もお願いする。私は今国会が具体的な政策をつくる「政策の国会」となるよう願う。議論を深める「熟議の国会」にするよう努める。結論を出す国会になるよう期待する。野党に真摯(しんし)に説明を尽くし、合意できないか知恵を絞る。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK96掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。