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「小沢一郎議員を支援する会」が主催した緊急シンポジュウム 第ニ弾
【鈴木宗男・検察を語る】が昨日18時30分より総評会館(大会議室)で行われた。
コーディネーター 小沢遼子(評論家)
コメンテーター 平野貞夫(元参議院議員)
鈴木宗男(前衆議院議員)
1.検察審査会に関する報告及び提案
「小沢一郎議員支援する会」が、検察審査会に対する質問状を9月6日に東京地裁の2階にある東京検察審査会に提出。検察審査会事務局長に面会を求めたが、対応した手嶋総務課長は「事務局長は差し支えです」の一点張りで、名刺を求めても「今切らせていますと」名刺すら渡さず、同会の伊藤代表が文書での回答を、念を押して求めた。
後日、手嶋総務課長より電話での回答があり、「具体的な事件の審査に関わる件については、お答えしておりませんので、ご質問に対する回答の要望に沿うことはできない」という、とても誠意のあるものとは言えないものだった。
2.シンポジュウム
(1)平野貞夫氏による民主党代表選に対するコメント
小沢一郎氏は、『ぼくが出馬していなければ、ものすごく悪い前例を作るとこだった』と語った。というのも、それは不起訴になった政治家が、捜査を受けたというだけで、自由な政治活動ができなければ、後に続く人の活動の自由まで阻害する恐れがあった。
小沢氏の代表選出馬に対して批判的なことを言った政治家がいたが、それをみても民主主義に対する劣化がみられる。今回の小沢氏の民主党代表選への出馬は、議会制民主主義を確立した功績がある。
今回の代表選で多くの党員・サポータ票が棄権されてしまった形になっているが、これについても大いに疑問が残る。代表選について、菅陣営が2500人の地方議員全員の携帯電話の番号を知っていたが、そもそも携帯電話番号は個人情報であるのに、なぜ知っていたのかという疑問がある。
代表選の選挙管理においては、問題があったようだ。前日に党員・サポーター票が菅に流れているという噂が流された。そのため、さまよえる子羊(国会議員)、50−70人が動くことになった。
(2)鈴木宗男氏の講演
菅さんは、代表選のとき、クリーンな政治といったが、野党ならそれでいいが、与党であれば、それだけでは通用しない。民主党の代表選挙の党員・サポーター票のポイントを、総取り方式から、ドント方式に変えるべき。その方が実際に獲得した票数を正確に反映したであろう。今回の200ポイントは、国会議員100人分に相当するので、このような結果になってしまった。今回は菅直人が代表になってしまったが、天がどこかの時点で小沢先生を必要とするときがくる。そうでなければ、日本は沈没してしまう。
「小沢一郎議員支援する会」の代表世話人である伊東弁護士は、小沢先生と小石川高校の同級生で、一生懸命小沢先生のために活動しておられる。私の学校時代の同級生も私をいろいろと応援してくれて、本当にありがたい。今日も偶然、議員会館のエレベーターで小沢先生に出くわして、「鈴木君、頑張れ」と声をかけていただいた。41年間永田町にいて、情が一番であるとつくづく思う。
天下取りをするには、信念・志・勇気のある政治家でなければならない。それがあるのは、日本において小沢先生しかおられない。
検察について、被疑者・参考人・証人の取り調べの全面可視化だけでなく、検察審査会の可視化もしなければ、議決がやすやすと誘導されたり、誤導されてしまう。素人である国民は、検察の手に掛かれば、簡単に恣意的に動かされてしまう。
鈴木宗男事件では、ムネオハウス・疑惑の総合商社と散々事実と違うことをマスコミにリークされ、世論を煽ってその反応を見ながら、またリークをした。取調べでは、検事同士が出世競争をしていた。マスコミというのは、リークされたらネタ落ちをしないために書くしかなく、権力の言いなりである。
検察は公判用に、Q&Aをつくり、証人の尋問リハーサルを念入りにやっていた。裁判官が、検事の取った調書の信頼性が高くて、偽証に問われるかもしれない公判での証言を信頼性が低いととってしまえば、検察に有利な調書が出来上がっているので、どうにもならない。これは裁判官が公判を重んじていないことになり、これでは、一審・二審と、裁判など要らないことになる。
実際に検察が使った手法は、「狙いは鈴木で、おまえたちは何を言っても罪にならない」と自白を誘導するが、抵抗すると「今までは特捜の協力者だと思っていたが、検察の障害になるものは全て取り除く」、「4年前の討伐で、社長を極悪人に仕立て上げることもできる」と脅かす。
私は最後まで認めなかったので、437日もの間拘束され続けた。途中で心が折れそうになったが、妻や娘の励ましでなんとか踏ん張ることができたが、独房に帰ると涙が出てきた。この人質手法は、非常に問題がある。
検事や裁判官も、出世や自己保身だけで、司法の危機・民主主義の危機である。検察に狙われたら、明日はわが身である。
世の中には権力によって人生が狂った人がいる。生きていれば逆転があることを伝えたい。私は最近横より、後ろを見るようにしている。声なき声を体現するのが私の使命。これを訴えていきたい。(ここで割れんばかりの拍手が沸き起こる。)
私の秘書が逮捕されたのは、三井環さんが逮捕された10日後である。三井さんは検察の裏金を告発しようとして、逆に逮捕され、仲間が仲間を口封じした。マスコミに検察幹部が言ったことが「検察を叩くと鈴木の事件の情報が入らなくなるぞ」であった。
今、大阪地検で起こっていることは、全部の検察に共通する問題で、「割り屋」はどこにでもいる。数々の冤罪事件が物語っているように、検察全部の問題である。
(3)小沢遼子氏からの「今回の最高検は何を隠したいのか、何かコメントをお願いします」を受けて、三井環氏の急遽登壇
今回の大阪地検特捜部の前田検事の証拠の改ざんについては、上級庁と事前協議をしているはずで、小林検事正まで逮捕すべし。改ざんの報告は直ちに最高検にまで伝えられているはずで、8月27日に朝日新聞に出るまで、検察は一体となって隠してきた。現段階では、前田検事のみに責任を押し付けて闇に葬るおそれがある。
郵便不正事件については、石井一議員の関与がないと判明した段階で議員案件が潰れ、虚構のストーリーだと高検・最高検も知っていたのに、かん口令を敷いて隠してしまった。これには樋渡検事総長(当時)に責任がある。
高級官僚である村木さん逮捕・起訴については、高検・最高検が、事前協議と適格協議に加わっているので、それに加わった関係者を全て、不適格として免職すべきと、10月1日に大林検事総長に三井さんら有志が告発予定。
冤罪の構図は、検察がストーリーを作って、それに沿った関係者の証言を引き出し調書を作ってがんじがらめにする。だから公判でいくら否定しても有罪になってしまう。
検事長や検事総長を民間人事にすれば、検察の暴走は避けられるし、被疑者や参考人の全面可視化だけでは不十分で、証拠物の全面開示まで行わなければ、冤罪はなくならない。
(4)質疑応答
・菅直人が仙谷に頭が上がらないのは、菅直人の不倫裁判の弁護士を務めたのが仙谷なので、弱みを握られていて頭が上がらないのか。(一般の参加者)
・平野貞夫氏
1600人の政治家を見てきたが、民衆の中から出てきた国会議員は、鈴木宗男ただ一人。
国策捜査で罪に問われるとうになったのは、三井環氏の頃から。三井氏が逮捕される直前、私が国会で検察の裏金問題を追及する手はずを整えていたところであった。
裏金問題で困った検事総長が、後藤田正晴氏に仲介を頼み、小泉に頭が上がらなくなる。
・三井環氏
検事総長は、ほとんどが現場経験のない法務官僚なので、政権との癒着が生まれる。
検事総長を辞めさせることになると、相当の血が流れることになるだろう。
検事長や検事総長を民間人事にすれば、検察の暴走は避けられるのだが、政治家は検察が恐ろしいから。
・小沢遼子氏
検察が一審で負けたら、もう控訴をしないと決めた方がいい。
・鈴木宗男氏
フリージャーナリストの岩上安身氏の「尖閣諸島問題で、菅さんは蚊帳の外、仙谷は怯え、前原さんは逮捕を働きかけ、アメリカに行ってすぐに釈放してしまい、アクセルを踏んでおきながらすぐにブレーキを踏むことをして、この外交についてどう思われますか」という質問を受けて、
尖閣諸島問題で、今の日本は八方ふさがり。中国・ロシア・アメリカも菅内閣を弱腰をと見て、もっと強気に出てくる恐れがある。そもそも前原大臣は、メール事件を見ても分かるように、メールの真偽も確かめられなかった人間、これだけでもう分かるんではないですか。
・会場の参加者から出た意見
検察の責任を明らかにするために、最高検に任せるのではなく、法務大臣に外部委員を入れたプロジェクトを発足させるように、民主党議員に国会で、今回の検察の不祥事の調査委員会を立ち上げるように、早急に取り調べの全面可視化を直ちに要請してほしい。
以上が、シンポジュウムについてのレポートであるが、録音なしで、個人でとったメモと記憶を元に書いた文章で、細かなところで訂正が出る可能性があるかもしれないことをお断りしておく。
小沢遼子氏は独自にカンパを募って、2回鈴木宗男氏自宅に届けたとのことで、鈴木氏は涙を浮かべてそれに感謝の言葉を述べられた。小沢遼子氏は、鈴木さんは国家によって議員の資格を奪われたけど、私達は鈴木議員って呼びましょうよと呼びかけ、満場一致の拍手が起こり、それを受けての鈴木氏は、上着に付けた金色の議員バッチをさして、このバッチは議員生活25周年の表彰でいただいたもので、シリアルナンバーがあり、鈴木宗男だけが付けることを許されたバッチだと説明された。
バッチがあろうとなかろうと、生涯政治家であり続けると宣言された鈴木宗男氏に、惜しみない拍手が送られ、主催者・ゲスト・参加者が一体となった熱いシンポジュウムであった。
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