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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100929-00000641-san-pol
メドベージェフ大統領の北方領土訪問について、前原誠司外相は29日、外務省を訪れたロシアのベールイ駐日大使に対して、「実現すれば日露関係に重大な支障が生ずることになる」と強く警告した。前原氏が同日の産経新聞などのインタビューで明らかにした。だが、北方四島の実効支配を強めるロシアに対し、日本側には訪問を実力で阻止するすべはない。ロシアは尖閣諸島付近の漁船衝突事件で強圧的な態度をとる中国と連携して対日攻勢を強めている。安全保障面で定見がない民主党政権は弱点を突かれた格好だ。(酒井充)
前原氏は、ベールイ大使に対して、大統領訪問を踏みとどまるよう警告するとともに、「北方四島は日本固有の領土だ」との日本側の主張を伝えた。また、メドベージェフ大統領が27日に胡錦濤国家主席とともに第二次大戦終戦65周年を記念する共同声明に署名したことに触れ、「極めて遺憾だ」と非難した。
前原氏が強い口調で中露両国を批判する背景には、尖閣諸島沖での漁船衝突事件で、領土領海問題に対する認識の甘さを批判されているという民主党政権の現状がある。ここで強い姿勢を示せなければ、政権は国民の支持を失いかねない。
ただ、前原氏の強い態度も口先だけで終わる可能性が大きい。具体的な対抗措置をちらつかせることすらできないのが今の日本政府だ。仙谷由人官房長官は29日の記者会見で大統領訪問について「ロシアの意向がどのへんにあるのかは承知していない」と語り、無策ぶりを露呈した。
政府内には大統領の訪問の話が浮上した直後、「日本の反発を考えたらロシア側に利点は少なく、訪問しないのではないか」(外務省筋)との楽観論もある。だが、漁船衝突事件で中国人船長を釈放した件に象徴される日本側の弱腰の対応で「簡単に圧力に屈する国として、中露両国に見透かされている」(民主党議員)ようだ。
平成19年6月にロシアのラブロフ外相が北方領土・国後島などを訪れたが、日本政府は当時抗議すらしなかった。ロシアの「対日戦勝記念日」制定に対しても異議を唱える申し入れだけで済ませてしまった。今回の問題でも、国際社会を味方につける発信力に乏しい。菅直人首相は29日夕、記者団に「大統領が北方四島を具体的に訪問するとは受け止めていない」と繰り返しているだけだ。
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