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「冤罪救助請負人」 緊急対談 「村木さんの事件は例外じゃない。 鈴木宗男さんも本当なら無罪だ」  (木の実町より発信)
http://www.asyura2.com/10/senkyo96/msg/413.html
投稿者 純一 日時 2010 年 9 月 29 日 17:57:00: MazZZFZM0AbbM
 

http://tsiparehtonpyh.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-9dec.html

2010年9月28日 (火)

「冤罪救助請負人」 緊急対談

■「村木さんの事件は例外じゃない。鈴木宗男さんも本当なら無罪だ」

人呼んで冤罪救助請負人―村木厚子元厚生労働省局長の無罪を勝ち取った弘中惇一郎弁護士(64)と、足利事件で菅家利和氏の冤罪を晴らした佐藤博史弁護士(61)は、これまで検察権力と戦い 無罪を勝ち取ってきた。

新党大地の鈴木宗男前衆院議員の事件ではタッグを組んだ2人が特捜捜査を告発する。


佐藤  元厚生労働省局長の村木厚子さん(54=現・内閣府政策統括官)の事件の無罪判決は画期的でした。これまで、事件への関与を認める供述調書を取られてしまうと、裁判で覆すのは非常に難しかった。しかし、今回、裁判所は「いくら具体的で迫真性のある調書でも、客観的証拠と符合しなければダメだ」と大阪地検特捜部のつくった供述調書を証拠としてほとんど採用しませんでした。その結果、控訴断念にまで追い込んだ。

弘中  まさか、捜査を主導する主任検事が証拠まで改ざんしているとは思いませんでしたが…。出廷した関係者全員が、捜査段階で作成された調書を翻したことに加え、「意に反した調書を取られて悔しかった」と被疑者ノートに詳細に書きとめていたり、抗議の内容証明を送っていたり、客観的な証拠があったことも大きかったですね。

佐藤  しかし、これで検察特捜部のあり方がクローズアップされ、鈴木宗男さん(62)の事件にも光があたるかと思ったら、村木さんの判決の3日前、最高裁は上告を棄却しました。私は「何か国家の意思というもの」を感じましたね。

弘中  ええ。村木さんの事件も宗男さんの事件も構図としては同じですからね。まず、検察は関係者を呼びつけて長時間にわたって取り調べる。しかも、話を聞くわけではなく、検事が自分の考えたストーリーに基づいた調書を突きつけて、「こうだったはずだ」、だから、「これにサインしろ」とやる。

佐藤  宗男さんの事件でも、わいろを渡したとされた製材会社幹部は、検事に「会社をつぶしたくなければ検察に協力しろ」と脅されて、意に沿わない調書に署名させられている。

弘中  「客観的証拠を無視してつくられた事件」、という点でも一緒ですよね。
村木さんの事件で、検察は当初、障害者自立支援法をスムーズに成立させたいがために、大物議員である民主党の石井一参院議員の口利きを受けた、というストーリーを描いていました。しかし、後に、その当時は障害者自立支援法なんて影も形もなく、口利きを受け入れる動機にはなり得ないことが判明した。

ところが、不思議なことに、09年6月7、8日の2日間に、村木さんの上司や厚労省関係者が一斉に「障害者自立支援法案を通すために議員案件を受けた」という趣旨の調書を取られているんです。事実ではない供述を複数の人が一斉に話すなんてあり得ない。確実に主任検事が「こういう調書を取れ」と号令をかけたんです。

佐藤  私が手がけた別の東京地検の事件でも同じことがありましたよ。検察の常套(じょうとう)手段なのでしょう。ある特捜部経験者がこんなことをリポートに書いています。特捜部の捜査というのは「鵜飼(うか)い」であると。特捜部の調べの信用性というのは、まったく先入観や情報を持たない検事が鵜のように集めてきた証拠や供述を、鵜匠(うしょう)にあたる主任検事がパズルのように当てはめていく。パズルが一枚の絵になったときに「真相」として報告するのだと。個々の検事は冒頭陳述を聞いて、初めて事件の全体像を知るのだというのです。

弘中  ある意味、それは真実に迫る方法ではありますよね。しかし、村木さんの事件では、その鵜匠自らが、関係者の調書をコピーして検事全員に読ませたり、絵に合うように証拠(フロッピーディスク)を改ざんしたりしていた。

佐藤  主任検事は、中立的な判断を求められる一方で、逮捕した被疑者を必ず、起訴・有罪にしなければならない、という重責を負わされているからでしょう。特捜部には組織としてブレーキをかける役割の人間がいないのです。

弘中  ええ。この事件も前田(恒彦検事)さんが単独でやったこととは思えません。

佐藤  ただ、なぜ村木さんの事件は無罪判決が出て、宗男さんの事件はダメだったのかを考えると、やはり、村木さんの裁判は弘中先生が捜査段階から接見を続け、アドバイスされたことが大きいのではないでしょうか。

弘中  東京から大阪まで20日間、接見に通いましたからね。やはり捜査弁護、一審弁護でしっかりした戦いができるかどうかが重要だと思いますね。身柄を拘束されるというのは異常な状態ですから、目の前に保釈をぶら下げられたり、検事に「否認を続けると刑が重くなる」と脅されたりすると、本人だけで戦うのは困難なんです。


■メディアと特捜 性格が似ている

佐藤  その意味で宗男さんの一審についた弁護士は、いわゆる「ヤメ検」だったのですが、腰砕け状態でしたね。検事に呼ばれて「ガサ(家宅捜査)かけるぞ」などと脅され、公判でも検察に遠慮した弁護に終わってしまった。

弘中  事件関係者との信頼関係も大切ですよね。宗男さんの場合は、一審の段階で贈賄側とされた製材会社関係者との信頼関係が崩壊していて、法廷で明確な証言をしてくれなかった。また、残念なのが、非常に重要な証人の一人は亡くなり、もう一人は過酷な取り調べで脳梗塞(こうそく)を起こし、話せなくなってしまったことです。

佐藤  05年に公判前整理手続きが導入されたことで、「証拠開示」が行われるようになったことも大きいですよね。昔は、検察は調書をたくさんつくって、都合のいい調書だけを出してきていましたが、今は出廷する証人の調書はすべて出さなければならなくなった。身柄を取られている人は、すべて取り調べ時間も記録される。以前より、捜査のプロセスがよくわかるようになりました。

弘中  確かに、宗男さんの事件のときは取り調べ状況もわかりづらかった。

佐藤  特捜部をここまで肥大化させたのはメディアの責任も大きいでしょう。宗男さんの事件も、新聞やテレビは「宗男は極悪人だ」という印象を与えるような記事を書き立てました。ですが、当時、宗男さんがかかわったと、メディアが書いた数十にものぼる罪はどれ一つ立件されなかった。

弘中  メディアと特捜部は似ているんですよ。自分たちを正義だと思っていて、真相というものがあると信じ込んでいる。だから、被疑者は極悪であるというストーリーを描いてしまう。都合の良い部分は膨らませ、悪い部分は使わない、わかりやすい話にしてしまうのです。そうした性格が似ているものだから、検察からリークを受けると喜んで書いてしまう。

佐藤  ロッキード事件でも、作家の立花隆さんは、検察と一体になって田中角栄をたたき、ジャーナリストとして名をあげましたし。

弘中  そのメディアの報道を世論が後押ししたというのも大きいでしょう。特捜部が狙うのは国会議員という権力者である宗男さんをはじめ、ライブドア事件の堀江貴文さんやロス疑惑の三浦和義さんなど、お金持ちだったり、女性にモテたり、という庶民の嫉妬(しっと)心をあおる人だから。

佐藤  その意味でも、村木さんは特異でしたね。地方大学出身で、手がけてきた仕事は労働問題や障害者雇用でしょう。庶民が味方しやすかった。

弘中  主任弁護人として、私が今回、もっとも問題だと思ったのは、事情聴取の段階で、検察は村木さんの無罪を知っていたにもかかわらず、控訴を取り下げなかった。その勇気がなかった点です。

佐藤  まだ、検察は無謬(むびゅう)だという幻想にとりつかれているんでしょう。村木さんの事件が明らかにしたのは、特捜部の捜査のあり方が間違っているという事実です。これを機に、宗男さんの事件や特捜部のあり方についても見直す必要があると思います。

(10月8日発売 週刊朝日24〜25頁)

 

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コメント
 
01. 純一 2010年9月29日 18:06:24: MazZZFZM0AbbM : pQGDoh3MtA
「正義」を掲げる検察特捜部と直接対決し、「村木さん」の無罪を勝ち取った両弁護士が、生々しく特捜の悪の正体を暴いており、まさに腑に落ちる。

この際、われわれは手を緩めず「検察は正義、無謬(むびゅう)だという幻想」を打ち砕き、その抜本改革をさせなければならないと思う。


02. 2010年9月29日 18:46:49: MxgLEDEiDc
ブログ「日々坦々」に、今回の検察内部の、正義の女性検事さんが実名で出ています。写真付きです。
http://www.moj.go.jp/keiji1/kanbou_kenji_02_02_05_index.html

こういう人を国民は応援しなければいけない。がんばれ、負けるな、女性検事さん。


03. 2010年9月29日 19:07:44: BDDFeQHT6I
02>さん
美人じゃなさそうだがかわいらしい、次期検事総長はこの人になってもらおう。
ほかの検察官はみんな証拠改竄仲間で使えない、暗黒検察のイメージチェンジには最適。

04. 2010年9月29日 21:42:25: B1ZhhZMSbM
ムネオはもともとのムネオハウス(ムネオはそれならムネオダーチャだと言っていたが)
とか、三井物産のディーゼル発電の件とかで起訴できなかったものだから、大騒ぎの後の
リーク報道が極端に減って、献金した側がどう言っているのかよく判らなかったのが
大きいと思う。
贈賄としては時効になっている上、検察に嫌がらせを受けると思うと大抵のことは
言ってしまう
後で上申書を上げても無視される。倫理観をなくしたら検察はなんでもできるということを
ムネオ事件は示してくれた。

その結果日本の国益が守られるのならまだしも、ムネオの退場で北方返還が遠のくのだから、
国益に反して、検事の出世と退職後の収入を確保してるだけなんだから、ため息しかでない。

事務費を一円まで開示しているのはムネオと小沢だけなんだってね


05. 2010年9月29日 22:55:05: jfFAZGb6iI
あなたも、冤罪被害者を救済できます!
石川ともひろ氏の裁判費用カンパフォーム
http://www.tokachi-ishikawa.com/support/campaign/mail.cgi

お金に余裕のあるかたはぜひ。


06. takacyanbike 2011年11月07日 20:22:54: nd8mXUGJrxrN. : 22a7v7dNVU
●自分の考えたストーリーに基づいた調書を突きつけて、「こうだったはずだ」、だから、「これにサインしろ」とやる
●の調べの信用性というのは、まったく先入観や情報を持たない−−が鵜のように集めてきた証拠や供述を、鵜匠(うしょう)にあたる---がパズルのように当てはめていく。パズルが一枚の絵になったときに「真相」として報告するのだと

これはおっしゃるとおりでした。
ちょっと事件はちがいますが、ネット上の記事の拡散などについても考えていただきたいと思います。

http://plaza.rakuten.co.jp/ryuuchijyononaka/

当方の冤罪事件、不当逮捕の状況です。


--------
●逮捕になると、その警察の一方的な主張だけが「報道」されます。「事実」はまだ確かめられていない状態で報道されます。搜索でも、ふれまわった警察は、訂正には歩いてはくれません。言いっぱなしです。
これは、警官とつっぱりあったら、なんと、4ケ月後に突然逮捕されて、新聞に「でっちあげの見出し記事」で大騒ぎになって、職を失うなど多くのものを失った、Z---職員の話です。こわい話です。警察(N署)とぜんぜん仲良くやってませんから、こういう警察の内情暴露の報復で、またいちゃもんでいきなり「逮捕」されるかもです。「『被疑』とついてっからいいんだよ」だそうです。警察は面子を潰すと、嫌がらせをするらしい。「面子を潰す」んじゃなく、警察の最初の事実認定がいいかげんだよね。それで、「面子が」って問題じゃなく、こっちは「人生が」潰されてんですよ。責任感じてるんですか?(感じてないよね)
めげてます。



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