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2010年9月25日掲載
09月28日10時00分
政府の無力見透かした為替市場
普通なら「疑心暗鬼」は警戒感を生むものだが、菅政権の場合は周囲に安心感を与えるらしい。「政府が2度目の円売り介入した」とウワサされた24日午後、円が1ドル=85円40銭と1円程度急落した。しかし、野田財務相ら関係者が「コメントしない」と確認を拒んだことから、市場では「な〜んだ、介入してないんじゃん」との見方が広まってしまった。
前回、1ドル=82円台が政府の防衛ラインと認める発言をした仙谷官房長官も、今回は「コメントできる立場にない」と口をつぐんだ。みんなの党の渡辺喜美代表から「本当にバカだ。日本が滅ぶ」とボロクソに言われたのがこたえたのかも知れないが、市場は「ノーコメント」を無為無策の表れと見透かしたのだ。おかげで円は、たった2時間で84円台に逆戻りである。
東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満氏が言う。
「たまたま介入を連想させるような大量の円売りがあっただけ。ずるずると円高に戻したところを見れば、偶然の可能性が高い。おそらく政府は、9月末の決済日を85円台で迎えようとしています。そのため口先介入などで時間稼ぎはしても、途中で突っ込むようなことはしないでしょう」
本来、介入の有無を明らかにしない「覆面介入」には、マーケットの動きを抑制する効果がある。しかし、菅政権がそれをにおわせても、「どうせ介入してないのだろう」と思われてしまう。こうなると、本当に介入したとしてもムダ撃ちになる公算が大きい。
「やり方が稚拙」と憤るのは銀行関係者。
「前回も2〜3日介入を続ければ流れを変えられたのに、1日でやめたから尻すぼみに終わった。一気に86〜87円にまで戻すチャンスをフイにしています」
もともと「単独介入は効き目がない」(明大教授・高木勝氏)といわれるが、市場との心理戦にすら勝てない政府が円高を止められたら奇跡である。
(日刊ゲンダイ2010年9月25日掲載)
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