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画像 ゲンダイ的考察日記より
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2010/09/29(水) 07:12:23
[政治（菅政権）] 菅直人の言葉に透けて見える沖縄基地の全肯定
沖縄の米海兵隊普天間基地に２２日午前、米空軍嘉手納基地所属のＦ１５戦闘機２機が飛来した。嘉手納基地で１０月から始まる滑走路改修工事に備えたダイバード（目的地変更）訓練だ。
工事は２０１２年３月までの１８カ月間をかけて行われる。普天間へのダイバードが繰り返されるのは必至で、事故の危険や騒音被害のさらなる拡大に怯える基地周辺住民の反発が凄まじい。
また前日の２１日には、米海軍第７艦隊に所属し、佐世保基地に前方配備されている掃海艦「ディフェンダー」が、やはり沖縄の宮古島市にある平良（ひらら）港への入港を強行した。沖縄県や地元自治体の自粛要請を無視した艦長は、東アジアにおける米軍のプレゼンスを強調したという。
沖縄では当然、大騒ぎになっている。辺野古の新基地建設計画も含めて、米軍の恒久的な主導権を県民に誇示する狙いが指摘されているが、同感だ。
もちろん東京のマスコミは、例によって最小限の事実関係さえ報じていない。よってたかって隠蔽（いんぺい）にこれ努め、何もかもを沖縄に押し付ける政府の宣伝班になりきったままである。
米軍の言いなりだった自民党政治が終焉（しゅうえん）を迎え、せめて普天間基地の県外移転を打ち上げた鳩山由紀夫政権は、実にあっさりと白旗を掲げた、代わりに登場した菅直人政権はといえば、就任早々の所信表明演説や６月２３日の沖縄全戦没者追悼式で、とんでもない暴言を吐いている。
「沖縄には米軍基地が集中し、沖縄の方々に大きな負担を引き受けていただいています。長年の過重な基地負担に対する感謝の念を深めることからこの沖縄問題についての仕事を始めたい」
「この沖縄の負担がアジア太平洋地域の平和と安全につながってきたことについて、素直にお礼の気持ちも表させていただきたいと思います」うんぬん。
菅政権なりに気を配ったつもりだろうが、言葉というのは恐ろしい。現状を全肯定し、今後も改めるつもりなどさらさらない本音が、露骨なまでに透けて見えていた。
尖閣諸島の問題が深刻化している。毅然とした態度を貫かなければならないのは当然でも、それはそれ。軍事植民地としての沖縄の現実が正当化される材料に利用されるようなことがあってはならない。
中国の脅しに軍事力で対抗することは不可能だ。どんなに困難でも、それ以外の方法で解決を目指すしかないのである。
▽さいとう・たかお １９５８年生まれ。早大卒。イギリス・バーミンガム大学で修士号（国際額ＭＡ）取得。日本工業新聞、プレジデント、週刊文春の記者などを経てフリーに。「経済学は人間を幸せにできるのか」「消費税のカラクリ」など著書多数。
【斎藤貴男 二極化・格差社会の真相】より
（日刊ゲンダイ 2010/09/28 掲載）
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
菅 総理大臣杯授与の呆れたパフォーマンス
「大相撲」を利用し、人気取り！？
２６日の大相撲秋場所千秋楽。全勝優勝した白鵬に総理大臣杯を手渡してゴキゲンの菅首相を見て、「一体、何やってんだ」と呆れた国民は多かったのではないか。
※写真 ゲンダイ的考察日記より
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尖閣諸島の事件で、日中関係は一触即発。フジタの社員４人もまだ拘束されたままだ。さらには円高対策に加え、１日に始まる国会まで補正予算の大枠を示す必要もある。ノコノコ国技館に出向いて、作り笑いを振りまいて場合じゃないだろう。
「総理大臣杯の授与は、いかにも緊張感がないように見えてしまいます。緊急事態なのだから、今回は文科大臣など代理の人に任せてもよかった。尖閣問題に心血を注ぎ、国民にきちんとメッセージを発した方が、よっぽど支持率にはプラスだったと思いますね」（政治評論家・有馬晴海氏）
この政治センスのなさは致命的だ。だいたい、大相撲の賭博疑惑だって、完全に収束したわけではない。ＮＨＫの中継再開も時期尚早だという声が多いくらいなのだ。
土俵に上がった菅は、重たい賜杯を支えきれずにヨロめいた。まるで政権の行く末を明示しているようだ。
「菅首相はこの日、国技館に行く前に東京八王子市の富士美術館を訪れ、ポーランドの至宝展を鑑賞しました。この美術館は創価学会の池田名誉会長が建てたもの。露骨な学会・公明への秋波です」（官邸事情通）
菅はかつて、学会・公明の政教分離問題を厳しく批判してきたものだ。しかし、ねじれ国会がどうにもならないから、シレッとスリ寄る。パフォーマンスの人気取りか媚（こび）を売るしかない首相は、改めて願い下げだ。
（日刊ゲンダイ 2010/09/27 掲載）
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
伸子夫人 言いたい放題
「小沢さんは縦社会がお得意」「鳩山さんなぜ政治家に」
中国漁船衝突事件に日米首脳会談。夫が外交問題で大変な時期にデシャバリ妻は「小鳩」をくさしていた。
菅首相の伸子夫人が２４日、ＢＳ１１の番組収録で「小沢さんは親分子分の縦社会がお得意。子分になるか、でな
ければ敵になっちゃう感じ」「鳩山さんは政治家になぜなったのか、ときどき思う」と言いたい放題。
今後の菅政権の行方については「本当に一寸先は闇だから」と気を引き締めていたが、中国人船長釈放でダンナが「１０年に一度」の外交危機を迎えたタイミングで、あしざまに身内の大物議員を批判するとは……。
自分が「闇」を近づけていることには気付いていないらしい。
（日刊ゲンダイ 2010/09/25 掲載）
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このままでは、どっちもダメなら、経験のある自民党の方がマシという方向に行きかねない。その時、後悔しても手遅れとなってしまう。
（28日記事より）
菅政権は批判すれど、自民党政権に戻せというわけではありません。
あくまで小沢政権を期待するのがゲンダイと当ブログの立場です。
急に涼しくなり、やや風邪気味…。皆様もお気をつけください。
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