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大阪地検特捜部が押収したフロッピーディスク(FD)のデータが改ざんされた疑いのある事件で、特捜部の前部長と前副部長に犯人隠避の疑いがあるかどうかが、最高検の捜査の焦点になっている。「前部長らは主任検事が故意に改ざんしたとの疑いを認識しながら隠蔽(いんぺい)した」とうかがわせる内容を同僚検事が証言しており、その信用性の有無などを見極める作業が続いている。
28日まで東京・霞が関の最高検で3日連続の聴取を受けたのは、郵便不正事件の捜査を指揮した大坪弘道・同部前部長(現・京都地検次席検事)と、佐賀元明・同部前副部長(現・神戸地検特別刑事部長)。計5日間に及んだ2人の聴取は、この日でいったん終了した。
捜査関係者によると、2人が集中して聴かれたのは、主任検事・前田恒彦容疑者(43)=証拠隠滅容疑で逮捕=がFDのデータを「意図的」に改ざんしたと知りながら、証拠隠滅の疑いで調べず、上層部に報告しないで隠したのではないか――という疑いについてだった。
ここでポイントとなるのが、前田検事の供述だ。佐賀前副部長らに直接、「故意の改ざん」を意味する告白をしていなかったかどうかが、最大の焦点になる。
また、同僚検事の証言も関係してくる。この検事は最高検の調べに、「前田検事が故意に改ざんした疑いがあり、上に報告するよう進言したのに、最終的に過失ということで済ませることになった」という趣旨の説明をしているという。最高検は、この同僚検事の証言に信用性があるかどうか、裏付けを進めている。
これに対し、前部長と前副部長は最高検の聴取に、「前田検事から『誤って書き換えたかも知れない』と聞き、それを信じた。故意の改ざんとは思わなかった」と、当時のメモなどの根拠も示しながら一貫して否定し続けた模様だ。
最高検によると、前田検事は今年1月末、この同僚検事に「FDのデータを書き換えてしまった」と打ち明けた。厚生労働省元局長の村木厚子さん(54)=無罪確定=の公判で、FDの最終更新日時が問題になったことを知らされたためだった。
告白を伝え聞いた佐賀前副部長は、前田検事に直接説明を求めた。そのうえで、大坪前部長にも報告。大坪前部長らは、大阪地検の小林敬検事正と玉井英章・前次席検事(現・大阪高検次席検事)にも報告したとされている。
「予断や先入観を持たず、徹底的にやる」。前田検事を21日に逮捕したときの記者会見で、最高検ナンバー2の伊藤鉄男・次長検事は組織的な不正がなかったかを解明する意気込みを見せた。だが、今回の調べの対象は、捜査を熟知した特捜検察の幹部たち。お互いに一歩も譲らない「神経戦」の様相になっているという。
仮に大坪前部長らの犯人隠避の疑いが濃厚となった場合、組織ぐるみの不正行為ということになり、検事総長の辞任や特捜部の解体も含めて議論になるのは必至だ。逆に、身内をかばうような姿勢を見せても、批判は受ける。
とはいえ、前部長と前副部長が完全否定する中で「筋書き」に沿った供述を誘導して逮捕したりすれば、「それこそ郵便不正事件と同じ構図で、また強引な捜査だと批判される」と心配する検察幹部もいる。捜査にかかわる最高検の関係者は「とにかく法と証拠に基づいて粛々と捜査するだけだ」と慎重に検討する姿勢を見せている。
http://www.asahi.com/national/update/0928/TKY201009280502.html
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