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「イラ菅→逃げ菅→先延ばし菅→丸投げ菅←口先菅→欲ボケ菅→抱きつき菅→裏切り菅→転嫁菅(テンカン)→隠し菅→」とどこまでも無責任な菅直人首相である。また再び「イラ菅」に逆戻りという。それでも「抱きつき」癖は、相変わらずで、小沢一郎元代表に抱きつき、鳩山由紀夫前首相に抱きつき、今度は公明党・創価学会に抱きつこうと、池田大作名誉会長がつくった「富士美術館」を突如訪問してみたものの、創価学会上層部も幹部は、1人も姿を見せず、「嫌われ者の菅」をさらけ出していた。
菅首相は、一度は出席しないことにしていたアジア欧州会議(ASEМ)首脳会議(10月4、5日にブリュッセルで開催)に出席して、尖閣諸島とその周辺の領有権をアピールし、あわよくば中国の温家宝首相に「抱きつき外交」を行うつもりらしい。だが菅首相が、抱きつかれたい男と受け取ってもらえるか否かは不明。むしろ絶望的と見られている。
「財政オンチ(乗数効果の意味答弁不能)→経済オンチ→教育オンチ(過去に日の丸・君が代拒否→厚生オンチ(疾病=シッペイをシツビョウとしか読めない元厚相)→外交オンチ(中国、ロシアにパイプなし)→防衛オンチ(自分の保身にのみに熱心)→」と政策オンチが果てしなくし続く。
だが、仕方がない。指導力も定見も識見も信頼感もなにもない菅首相を民主党代表に選んだ党員・サポーターも悪ければ、国会議員も悪い。最悪なのは、80%を超える支持率を与えた国民、これを煽った「みのもんた」さんはじめ、マスメディアの「拡声器」も悪い。ここは、中国共産党1党独裁の北京政府の言いなり、成すがままに任せておくしか、菅政権は、成す術を持たない。「イラ菅」は、もはや「イカン→バカン」になっている。
朝日新聞は9月28日付け朝刊1面トップ記事で、中国漁船衝突事件で慌てふためき、狼狽し、「早くなんとかしろ」と怒声を張り上げて周囲に当り散らす「イラ菅」の醜態と「民主党には中国とのパイプがない」と漏らす仙谷由人官房長官の無策無能ぶりを報じていた。
中国通で知られ、太いパイプを持つ小沢一郎元代表は、仙谷官房長官の脳空間において「民主党国会議員」ではないらしい。「脱小沢」の急先鋒が、いまさら小沢一郎元代表に平身低頭してモノを頼めないのは、いわば当然であり、自業自得と言えよう。
米国、中国、ロシア、米国は、国民レベルの菅直人しか首相に選べないと、バカにして、対日猛攻撃中なのだが、その小沢一郎元代表は、三宅雪子衆院議員の会合に姿を現したのをはじめ、いろいろ会合に精力的に出席して挨拶したり、東京都内のホテルに篭り、「菅政権崩壊」に備えて、「小沢政権構想」をじっくり練ったりしているという。野党自民党が、菅内閣不信任案を10月1日から始まる臨時国会に提出すれば、賛成に回るだろう。菅政権の命運は、中国魚船事件で一気に尽きてしまった。後は、奈落の底に転がり落ちるのみである。
加えてロシア外交も、ここに来て破綻しそうな形勢だ。中国共産党1党独の北京政府、胡錦濤国家主席は27日、ロシアのメドベージェフ大統領と北京で首脳会談を行い、「第2次世界大戦終結65周年に関する共同声明」に署名している。読売新聞は28日付けの朝刊「総合面」(3面)の「スキャナー」欄で「尖閣・北方領で中露共闘 声明 中国が提案」「『対日歴史認識』歩調合わす」などと分析、今回の中国漁船(工作船)事件が、この日のために意図的に起こされたという見方を強調している。
菅政権は、胡錦濤国家主席らにまんまと嵌められたのである。このたちの悪い術策に菅首相は身動きできない「缶(カン)詰め」状態にされているのである。こうなると、ジタバタしても仕方がない。おまけに、ロシア外交の専門家である鳩山由紀夫前首相は、閣外に置かれていて力を発揮できないでいる。
やはりロシア外交に熱心な新党大地の鈴木宗男代表(元北海道・沖縄開発庁長官=2島先行返還推進論者)は、東京地検特捜部による「国策捜査」の餌食になり、特捜検事が描いたシナリオに合わせた供述調書が裁判所で採用され、最高裁第一小法廷(金築誠志裁判長=仙谷由人官房長官とは東大法学部以来の知己)が、控訴棄却決定、有罪確定により国会議員資格を失い、東京拘置所に収監へ。
塀の向こうに落とされたのでは、ロシア外交どころではない。この結果、国益が大きく損なわれることになる。
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