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大阪地検特捜部の押収資料改ざん事件で、大坪弘道前特捜部長(現京都地検次席検事)と佐賀元明前副部長(現神戸地検特別刑事部長)が、逮捕された主任検事、前田恒彦容疑者(43)が故意にフロッピーディスク(FD)を改ざんしたと認識していたことを示す複数の証言を、最高検が地検関係者から得ていたことが28日、検察関係者への取材で分かった。
2人がその後、地検上層部に故意の改ざんを隠ぺいして報告していたとの証言もあり、最高検は週内に最終協議し、2人を犯人隠避容疑で逮捕するとみられる。
検察関係者によると、佐賀前副部長は1月30日、副部長室に集まった前田容疑者の同僚検事4人から、同容疑者が故意にFDを改ざんしていたと聞かされた。
その後、佐賀前副部長は東京地検特捜部に応援に行っていた同容疑者に電話をかけ、故意の改ざんであったことを知らされたとみられ、「FDにまで触らせてしまうとは苦労掛けたな」と発言。同僚検事4人のうち2人がその場でやりとりを聞いていた。
2日後の2月1日朝、佐賀前副部長と4人の同僚検事は副部長室に集合。佐賀前副部長1人が隣の部長室で経緯を報告した。その際、前部長が「なんだ、それは」と怒鳴りながら机をたたく音を4人は聞いたという。
その後、大坪前部長が佐賀前副部長と同僚検事を連れ、小林敬検事正と玉井英章前次席検事(現大阪高検次席検事)に報告する際、同僚検事が大坪前部長に「玉井さんは話の分かる人ですから正直に話しましょう」と進言。前部長は「考えが甘い。玉井さんは次席だぞ。公表しろと言われる」と拒否し、前次席検事には故意であることを隠して報告したという。
最高検は、大坪前部長らは地検上層部にFDの改ざんが故意であることを意図的に伝えなかった疑いがあるとみて犯人隠避容疑での刑事責任を問えるとして、検討を進めている。
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20100928/dms1009281607019-n1.htm
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