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野党は27日、沖縄県・尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件をめぐる政府の対応を追及する姿勢を一段と強めた。自民党など野党各党は、国対委員長会談を開き、衆院予算委員会の閉会中審査開催で足並みをそろえ、民主党に要求をのませた。中国人船長釈放に一定の理解を示していた公明党も政府批判に転じた。
自民党は、政府の対応への世論の批判を踏まえ、最高検幹部の国会招致を要求するなど、徹底追及していく方針。27日の外交・法務合同部会では、外務、法務両省幹部を呼び、中国人船長の釈放に至った詳細な経緯について聴取。出席者からは「外交の大失態だ。早く政権を自民党に引き渡すべきだ」などの声が相次いだ。
公明党の山口那津男代表も記者団に、検察幹部の国会招致に理解を示し、「重大な結論を検察任せにする政府の判断も問われてしかるべきだ」と、民主党政権に矛先を向けた。船長釈放が発表された24日、山口氏は「法的な主張をぶつけ合うよりも、政治的な解決をしていくべき場面に転じた」と語っていたが、政府への批判が噴出する中で、態度を軌道修正した形だ。
一方、超党派の神道政治連盟国会議員懇談会(会長・安倍晋三元首相)は27日の緊急総会で、船長釈放について「検察当局に政治判断を負わせるもので、責任逃れの無責任政府」と断じ、内閣総辞職を求める声明をまとめた。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2010092700633
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