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これまで「僅か三ヶ月で、総理をコロコロ代えると世界の笑いものだ」と思っていた人の多くが、たとえ世界から笑われたとしても、無能で無責任な政治家を首相にすべきではなかったと思い始めただろう。また、意味不明の「政治とカネ」との呪文を信じて、クリーンだと自称する総理がよいと思っていた人の多くが、首相として必須の条件は、自らの信念に生きる政治家だけが持つ【政治力】だと思い始めただろう。
尖閣諸島の領海内で、公務執行妨害で逮捕された中国漁船の船長を、那覇地検が処分保留のまま釈放した。那覇地検の次席検事は、「日中関係を考慮した」とその理由を述べたが、外交的判断をする権限を検察庁は持っていない。その官僚の決定を、仙谷官房長官は「了とした」と言った。こんな馬鹿な話があるか。政治家・菅直人が、政治主導を信念として持っておれば、法務大臣に「指揮権」を発動させたはずだ。
検察が外交問題に口を挟めないことくらいは、誰もが知っている。「法に従って粛々と進める」と宣っていた前原外務大臣。巡視船が中国漁船に接舷してから、逮捕状執行まで13時間余あったそうではないか。その間、国交大臣としの前原は、何を考えて海上保安庁(注:同庁は国交省の一組織)に、漁船の逮捕を命じたのだ。政治家として、当然その後に起きる事態を想定し、政治主導で解決すると考えたのと違うか。
マスコミは、毎週のように自社製の自称「世論調査」の数字を発表しては、菅首相続投へ世論を誘導した。そして、民主党員・サポーターそして議員の支持を受けて菅氏は民主党代表選で勝った。菅氏はその選挙戦で、小沢氏の「私には夢がある」発言に抱きついた。そして、「官僚政治を打破するのが、自分の長年の夢である」と述べたと記憶するが、筆者の、聞き間違い、記憶違いだろうか。
マスコミは、どうして今週だけは「世論調査」を実施しなかったのだ。「菅内閣は、尖閣問題で【政治主導】を発揮したと思いますか」と云う、菅内閣の政治主導を問うのに最適な設問があるではないか。政治主導とは、政治家が責任を取ると言うことだろう。小沢氏は、常に最後は政治家が責任を取ると、終始一貫して述べていた。だが菅総理は、小沢氏のその発言には「抱きつく」ことはしなかった。記憶違いかな?
26日日曜日のテレビの政治番組で、民主党の岡田幹事長を除く与野党の幹事長全員が、「地検の独自判断は有り得ない」との見解で一致していた。検察一体の原則から考えて、当然、検察庁の指示があった。そう考えて間違いないだろう。10月開催の臨時国会は、冒頭からこの問題での「証人喚問」で揉め、その責任問題で、菅内閣は立ち往生する。その時206人の民主党議員はどう反省するのだろう。
処で、テレビ朝日番組・スクランブルに出演した政治評論家青山繁春氏は、仙谷官房長官が柳田法務大臣に「指揮権発動」を2度ちらつかせたと語った。柳田法務大臣は遠慮せずに「指揮権発動」に踏み切れば良かった。その昔、犬養法相が昭電疑獄事件で「指揮権」を発動して、国民の顰蹙を買ってから、実質上「指揮権」は竹光に変わっていた。その竹光を、真剣に変える絶好の機会を柳田大臣は失したと言える。
検察庁は「指揮権」を何としてでも竹光のままにしておきたかった。一方、政治家としての信念が無い、菅、仙谷、前原、柳田などは、この事件の責任を他に転嫁したいから、政治責任の伴う指揮権を発動する考えは毛頭無かった。もし、政治主導で「指揮権」発動を前提に、日本政府が真正面から中国政府と外交交渉をすれば、タフな交渉にはなるが、拘留されたフジタの社員を同時に解放させることも出来ただろう。
前原外務大臣には、そのように正面から取り組む気概がないから、菅総理と共にアメリカに行っている最中に、仙谷官房長官が姑息な手段を取った。それに加え、菅内閣は、マスコミの反応が怖かった。だから「指揮権」をちらつかせながら、検察庁と取引をした。そう云うことではないかと筆者は想像する。読者のご意見を賜りたい。
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