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許すまじ。検察とマスコミが作り出す冤罪&権力犯罪
http://www.asyura2.com/10/senkyo96/msg/130.html
投稿者 秋葉三尺坊 日時 2010 年 9 月 26 日 13:48:19: qkt/qQ99zfKLM
 

中国漁船の拿捕に関して、昨夜のNHKニュースでは、
「菅総理を中心に外相、法相など行政のトップたちが最終決定した」と報じていた。
なのに、船長の保釈では、沖縄地検が「総合的(政治的?)に判断」して決定し、
政府は「その決定を了とした」と仙谷官房長官は発言した。
捕まえるときは自らの意志と責任で決定したのに、保釈に関してはまるで他人任せ。
みえみえのウソ(ごまかし)がよくつけるものである。

政府も政府であるが、NHKもNHKだ。
ジャーナリズムなら、そのごまかしを徹底的に鋭く追求すべきだろう。
そうは思っても、権力の相棒と成り果てたマスメディアにそれを要求するのは無理というもの。
その事例のひとつを、以下に記してみたい。

ここは「阿修羅サイト」であるが、ぼくが阿修羅に注目したのは1995年3月のことだった。
その当時はインターネットがまだあまり普及しておらず、
阿修羅は個人のペンネームで、パソコン通信ニフティの掲示板に書き込んでいた。

1995年3月19日夜のこと。阿修羅が書き込んだメッセージに、ぼくは目を見張った。
そこには「明日からオウム真理教に対する迫害劇の幕が開く」といったことが書かれていて、
翌20日に社会を騒然とさせることになった「地下鉄サリン事件」が予告されていたからだ。
いったい、何が起きるのだろうか? 
その当時は、オウムの活動がさまざまな波紋を呼んでいただけに何かが起こってもおかしくない。
しかし、まさか地下鉄サリン事件が起ころうとは思いも寄らなかった。

あとで分かったことではあるが、事件が起こるその1週間ほど前には、
防毒マスクを製造している企業の株が、突然異常なくらいに急騰していて、
それを見るだけでも、株式市場はサリン事件が起こることを知っていたことがよく分かる。
もちろんマスコミ関係も知っていて、手際よく記者が上九一色村に派遣されたりしていた。

いったい、どこから、その情報が発せられていったのだろうか。
阿修羅が掲示板に書き込んだそのメッセージには「見守ってほしい! 助けて〜!」
といったニュアンスも感じられたため、一瞬、彼を、オウムの仲間?と思ったりもした。
それはともかく、阿修羅が掲示板で予告した通り、地下鉄サリン事件が起きたのである。

この一件から、長く心の中に押し込んで来たぼくのジャーナリスト精神がうずき出した。
先日『冤罪の寸前で脱出できた「クーデター首謀者」の体験記』として書いたように、
http://www.asyura2.com/10/senkyo95/msg/801.html
その後のぼくはジャーナリズムの世界から遠ざかり、むしろ忘れようとしていたのだが、
そのときばかりは、事実を確認(取材)したくてたまらない気持ちになった。
そして仕事の合間に、一人でこっそり、どんどん取材にのめりこんでいった。

そこから分かってきたことは、マスコミが報道する情報とは全く違う「事実」だった。
「検察は、彼らが頭の中で描き出したストーリーを固めることしかしない」と書いたが、
マスコミもまた、目の前で現に起こっている「事実」を完全に無視し去り、
検察のリーク情報が描き出すストーリーと合致することだけしか報道していかない。
しかも、すべてのマスメディアがそうなのだから、それは奇妙で恐ろしいことだった。

例えば、次のようなことがあった。
上九一色村のサティアンで、オウム信者の子どもたちが強制的に保護されたことがあった。
これに対して、人権派の弁護士や一般市民たちが南青山のオウム本部前に集まって、
かなり大きな規模の抗議集会を、何度か開催したことがあった。
その当時、南青山のオウム本部前には毎日大勢のマスコミ関係者が詰めかけていて、
そこではたくさんのカメラマンや記者たちが目を凝らし、多くのTVカメラが設置されていた。
そして、オウムに少しでも何か動きがあるたびに中継し、ニュース報道していたのである。

弁護士や市民たちによる抗議集会は、報道関係者が集まったその目の前で挙行された。
たぶん、その広場で集会を開けば、ニュースとして報道してもらえると思ったからだろう。
ところがカメラマンも記者たちも、目の前で行われている集会を完全に無視し去り、
一社として「その事実(抗議集会)」を報道することがなかった。
ただ一社(スポーツ紙)だけが、「オウムの自作自演」として小さなコラムを書いた。
実際にその現場にいた者からすれば、
それがオウムとは全く関係のない弁護士や市民たちの集会であることは明らかだったが、
それがマスコミの手によると、勝手に「オウムの自作自演」とねつ造されてしまう。
今回の村木事件での、検察による情報改ざん、ねつ造ではないが、
マスコミもまた事実を改ざんし、ねつ造報道し続けていたのである。

その当時、あれだけ大騒ぎしていながらも、マスコミは目の前の出来事すら報道しない。
その理由は、オウムを利する事実は報道したくない…ということからだったろう。
しかしこれでは、とてもジャーナリズムとは言えない。
しかし、これが検察情報のみを絶対化して報道するマスコミの実態(体質?)なのだ。

オウム事件に関するこういった理不尽なことは、その他にもたくさんあった。
マスコミの致命的な点は、取材して事実関係を追求しようとしないということにあるが、
それどころか、たとえ事実を確認したとしても、完全に無視して報道しないのだ。
だから、マスコミ情報しか知らない者には、事の真相が全く見えない。
ただマスコミが作り出すイメージに呪縛されるばかりである。

個人としてオウム事件を取材をしてみて、よく分かったことは、
マスコミが伝える事件の真相は、大きく偏向し、歪められているということだった。
それも、マスコミが、検察の描くシナリオにただ追従していただけだったからで、
彼らはオウムに対して、ほとんど直接的な取材を実行していない。
そこには「オウムは怖い」という自らが作り出した金縛り的な思い込みがあり、
最前線のデータ収集には、多くのバイト青年(全くの素人)たちが使われていた。
(最前線の取材現場で、多くのバイトたちと知り合って確認した)

こうして、実に単純な「犯罪のシナリオ」が、検察とマスコミによって広がった。
しかし実際は、事はそれほど単純なものではない。
事実関係を追っていくと、実にたくさんの矛盾点が浮き彫りになってくる。
その矛盾を素直に受け止めていくと、全く違った事件の真相が見えてくるのだ。

個人的な活動を通して、ぼくはたくさんのオウム信者たちから取材した。
そしてそれらの情報を、新聞各社や各テレビ局のキャスターたちに郵送した。
しかし、それはいとも簡単にゴミ箱に投げ捨てられてしまったらしい。
いや、一応は目を通してくれたかもしれないが、完全に無視されていた。
それどころか、ぼくのことをオウム信者(あるいはシンパ)と思ったかもしれない。
その多くが、オウム側を利する情報だったからである。

オウム事件に関してはもっと詳しく書きたいが、あまりにも危険すぎる気もする。
突っ込んで事実確認していくと、この事件の背後に不気味な存在が見え隠れするからだ。
そんなふうに思ったこともあって、事実の確認作業の途中で、ぼくは身を引いた。
もともとジャーナリストとして取材したのではなく、
かつての冤罪体験のこともあって、事実を確認したいと思ったまでだからである。

せっかくだから、もうひとつ。外国メディアによる興味深い情報を紹介してみよう。
地下鉄サリン事件では海外のメディアもあちこちから駆けつけて報道していたが、
その中のひとつに、とても面白い指摘があったのである。それは、
上九一色村のサティアンで、オウムたちはサリンを作っていなかったというものだ。
その理由は、サティアンから防毒マスクが一個も発見されなかったからということで、
もしもオウムたちがサリンを作るとしたら、まず用意すべきものは防毒マスクのはずである。
というのも、実験や製造の過程で、もし事故が起きたとしたら、自らが死んでしまうから。
ところが、防毒マスクは発見されなかった。
オウムには、マスクを作る資金も人材も技術もあったにもかかわらず…である。

さすがは海外メディアである。彼らはあくまでも素朴な疑問を抱いて自由な発想をする。
しかし日本のマスコミは、オウムがサリンを作ったとまず断定した上で報道する。
だからそこには、オウムは本当にサリンを作っていたのか?という素朴な発想はない。
「最初に結論ありき」の姿勢で報道するために、そこにはたくさんの死角が生じてしまう。
このことは、あらゆる場面でそうだった。
マスコミは警察のリーク情報を正しいとするところから出発していたのである。

この構図は、まさに検察の発想であり、体質そのものである。
ずばり「まず事件のストーリーありき」で、それに従ってただ固めていくにすぎない。
こうした一方的な情報が洪水のように、連続的に社会に垂れ流されていったとしたら、
多くの国民もそう思って当然のことだろう。
しかし厳密に事実に触れてみれば、あちこちに矛盾や問題が発見されてくる。
しかしそういったものは、いとも簡単に無視され、破棄されてしまう。
その結果、検察が書いた単純なシナリオが社会にそのまま定着してしまったのである。
その意味で、検察のシナリオの絶対化は、マスコミも加担してやったことであった。
いや、マスコミが検察のシナリオを報道を通して絶対化してくれたからこそ、
実に単純な「オウムの犯罪」というイメージが定着したとも言えた。
オウムは確かに事件に関係していたと言えそうだが、それは巻き込まれたというべきで、
本当の事件のシナリオライターは、全く別のところにいたのではなかろうか。
正直なところ、それが実際に事実を確認した結果のぼくの印象だった。

ここで言いたいことは、個人が仕事の合間に事実を確認しただけでも、
マスコミや検察が喧伝するシナリオとは全く違った世界が開かれたということだ。
そんな体験を通して、ますますぼくはマスコミ報道を疑うようになった。
すべてのマスコミが歩調を合わせて同じようなことを言い出したら、まずは疑ってみよう。
そうすれば、冷静な観察と事実確認の中から、全く違ったものが見え出してくる。
そしてそこにこそ、事件の真相が隠されているのではなかろうか。

それは「9.11事件」のときもそうだったし、違憲の小泉郵政選挙でもそうだった。
先般の民主党代表選での「小沢バッシング」でもひどかった。
しかし幸いなことに、いまはネット情報がマスコミ支配に風穴を開けてくれる。
特にここ「阿修羅」では、さまざまな情報がオープンに開示されている。
ただ、この世界にひたりきって自己満足しているだけでは、やっぱりダメだと思う。
マスコミ支配の壁を突き破って、社会に大きな渦を作り出していくためには、
みんなで協力し合って「情報リレー」を広く社会に向かってしていく必要がある。
今回の「検察の犯罪」も、決してトカゲの尻尾切りで終わらせてはいけない。

事件が佳境に入った段階で、なぜか「中国漁船船長保釈」の問題が割り込んで来て、
案の定、マスコミの突っ込みがかなり分散されてしまった。
私たちはどうしても、新しい事件に関心が移っていきがちだが、
検察とマスコミの犯罪は、社会の最も根源的にして重大な問題であるだけに、
これからもしっかりその動き(展開)を見張っていきたいものだと思う。そして、
過去の冤罪事件を改めて検証し直し、冤罪を晴らす動きもまた必要になってくるだろう。

昨夕はTBS系の「報道特集」で「三鷹事件」のことが放映された。
これは「下山事件」「松川事件」と並ぶ3大国鉄ミステリー事件のひとつである。
実にミステリアスなこの事件で、国鉄職員竹内景助が逮捕され、死刑判決を受けた。
竹内は服役中に獄死してしまうが、その再審請求がいま起こっている。
竹内はすでに亡くなってしまったが、名誉のためにもこれは決着させなければならない。
そこには「無罪」の決定的な証拠もいくつかそろい始めているらしい。
そして今年11月くらいにはいよいよ無罪を求めての戦いが始まるらしいが、
ぜひともこの裁判の成り行きを見守っていただきたいものと思う。

過去の冤罪を晴らすのも大事なことだが、最近も冤罪とおぼしき事件がたくさんある。
その中には、すでに死刑が確定してしまった者たちも多い。
それだけに、今回のことをチャンスに、検察の犯罪を広く強く指摘することにより、
確定してしまった事件を再検証していく動きを作っていくことも必要ではなかろうか。  

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コメント
 
01. 2010年9月26日 15:27:24: kbjD6Oqr1Y

素晴らしい投稿です。

日本のマスメディアの本質的な駄目さ加減を適切な例を引いて説明されています。

3大国鉄ミステリーは、GHQと政府と司法とマスメディアの共犯。

オウムも真実は、闇の中。

小沢バッシングも、異常な電通のメディア統制。

ネットでの真実の追求は、重要です。


02. 2010年9月26日 21:14:39: s5uis36hXg
秋葉三尺坊 様 これぞジャーナリズム精神ですね。感動してます。

中国漁船の拿捕に関して、那覇地検が出てきて検察の政治的な判断による超法規措置を執ったといってましたが、まるで、日本には政府がなく、すべて検察が指揮を執り検察軍事国になってしまったような気がしました。なんにでも首を突っ込んできて指揮命令 内閣はそれを了としたなんて、天皇じゃあるまいし、何をやっているのでしょうね今の内閣は。 そして、冤罪つくりの宝庫と化した特捜検察。
 国策捜査で罪になった佐藤優さん、植草一秀さん、鈴木宗男さん、佐藤栄佐久さん、等、断固として闘って欲しいです。それが私たち国民に平和をもたらすきっかけになるんですもの。鈴木宗男さんがもうじき収監されるのがとても悲しいです。冤罪事件にとっても一生懸命働いてくれているのに、捕まえてしまうんですものね。なんの為に裁判があるのか不思議です。死刑囚袴田巌さんは40年も刑務所の中。最高裁判所、永遠と控訴棄却。悲しいです。少しの望みを鈴木宗男さんに託していたのに。
わたしも、オウム事件は食入る様にテレビを見てました。
 長野のサリン事件。最初河野さんは加害者にされましたが、さすが奥さんが重体なのに犯人にされるのかと不思議に見てました。本人も病院に運ばれているのに、自分はやっていないとはっきり言っているのによってたかって犯人にするマスコミに不審を抱いたほどです。
 今、インターネットでいろいろな情報を読んで考えが変わってきました。よかったと思っております。私のような人が増えてきていると思われます。
検察よ冤罪者をつくるなと言いたいし、人の人生をメチャメチャにする特捜はいらない。

  


03. 2010年9月27日 04:19:52: vLS08qoj5U

冤罪事件をサッカーに例えれば

点取り屋は冤罪製造機関の検察、アシストは検察の嘘の情報を垂れ流すマスコミ。

完璧な連携プレーにレアルマドリードも真っ青です。(笑)


04. 2010年9月27日 07:24:17: vyc9yJIJxg
>>この世界にひたりきって自己満足しているだけでは、やっぱりダメだと思う。

秋葉三尺坊さん、長いですねえ。なんとかネットもここまで普及しましたが、まだまだです。

情報リレーを広げていくにはどうしたらよいでしょうか?ネット人口が広がっても
政治に興味を持ってくれる層はまだまだ少ないし、具体的な行動に移っていく
時期ですね。


05. 2010年9月27日 16:39:36: 7tdokJUC0c
電波利権の闇
http://octhan.blog62.fc2.com/blog-category-58.html

06. 2010年9月27日 22:37:43: 8YyJ2ibyQQ

ネット情報は選り分ければ、真偽の判断をするなら、
新聞やテレビより質のよい、多様な意見がある。
視野がひろがる。ありがたい。もう新聞はスポーツとお笑いだけだな。
ネットがあって、よかった〜

07. 2010年9月28日 19:16:12: xJVdyRyejU
冤罪の元祖は日本の鬼ですよ。鬼が金棒もって立ち上がると怖いぞ。
3000年も黙って押し込められた鬼がもう黙っていない。こわいぞ〜
そんな強い鬼があなたにもかかるかも。(笑)

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