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改ざん疑い、最高検に伝えず−特捜部、5月の調査に−検事証拠隠滅(時事通信)−本当か?
http://www.asyura2.com/10/senkyo95/msg/943.html
投稿者 一隅より 日時 2010 年 9 月 26 日 00:40:24: PnbUj1IYwR18o
 

(引用)
改ざん疑い、最高検に伝えず=特捜部、5月の調査に―検事証拠隠滅 (2010年9月24日(金)22:03 時事通信)
http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=soc_30&k=2010092401001

 大阪地検特捜部検事の前田恒彦容疑者(43)が証拠品のフロッピーディスク(FD)を改ざんしたとされる事件で、最高検が5月に、FDのデータに関し文書で質問したにもかかわらず、当時の特捜部長らが改ざんの可能性について報告していなかったことが24日、検察関係者の話で分かった。
 最高検は、特捜部幹部が問題の表面化を避け、情報を部内にとどめようとした可能性もあるとみて、前日に続いて24日も大坪弘道・前特捜部長らを事情聴取した。
 村木厚子厚生労働省元局長=無罪確定=の公判で大阪地裁は5月26日、改ざん前のFDに記録された偽証明書の「6月1日」という最終更新日時と、検察側が偽証明書発行について村木元局長の指示があったと主張する日時との矛盾を指摘し、供述調書の証拠採用を却下。無罪の公算が大きくなった。
 検察関係者によると、最高検はこれを受け、5月末に、日時の矛盾について理解していたのかどうかなどをただす質問書を地検に送った。
 質問書は大坪前部長や佐賀元明・前副部長らに配布された。大坪前部長らは、2月にFDの書き換えについて前田容疑者から詳しい報告を受けていたが、回答書にはその内容を記載せずに返送したという。 (2010/09/24-22:23)
(引用おわり)

 これによると、事態は、前田「遊んでいるうちにツイ間違えて」から始まって、「意図的にやった」、「地検上層部は知っていた」を経て、ようやく、大阪高検は報告を受けていた、までは来たようだ。これが現段階。
 しかし、今のところどうやら、最高検は知らなかった、で収めようとしている、らしい。

 しかし、上のことが事実ならば、最高検に逃げをゆるしてはならない。なぜならば、

1) 最高検は、公判中、5月26日に、FDに関わる日時の矛盾について、報告を受けてではなく、公判の内容から自ら知り、5月末、これについて質問書を地検に送っている。すなわち、この段階で、FDに関わる事実を知った。

2) 最高検は自ら調査のうえ、必要ならば公訴を取り下げさせなければならなかった。(以上、もちろん、検察官独任制は前提に、実質のはなしです。)
 まさか、大坪らが回答書に必要な内容を記載せず返送したことをもって足りる、それ以上は知るすべもなく、知る必要もなかった、とすることはできまい。

3) ところが、最高検はそれをせず、公判を維持、けっきょく結審、判決までもっていった。結果は無罪であったが、それは免罪の理由にはならない。最高検は問題の日時の矛盾について放置した、すなわち、前田らの犯罪的行為を、(じつは報告を受けていたか、あるいはもともと自ら指示してさせていたかはともかく、少なくとも)知った、あるいは知ることができたのにこれを知らず、何の措置もとらなかった。すなわち、FDに関わる前田らの犯罪の共犯である。

4) 共謀については?
 『上級官庁である最高検に無断で前田らが本件のような証拠捏造工作等をする必要も理由も』ない。
 『(政治家秘書とちがって、法的根拠〔検察庁法7条〕にもとづく)絶大な指揮命令権限を有する最高検の地位と前田らの立場や上記の情況証拠を総合考慮すれば、最高検に共謀共同正犯が成立するとの認定が可能』である。
 それに、
『(1)「特捜部のやったことだ」と言えば、上級官庁の責任は問われなくて良い』のか。
『(2) 近時、「国策捜査」にまつわる検察不信が高まっている状況下にもあり、市民目線からは許し難い。』 

 共謀がなかったというのなら、最高検は、どうぞセツメイセキニンを果たしてください。
 

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コメント
 
01. 2010年9月26日 01:29:37: xFhRurpOrQ
またぞろ「検察関係者の話で分かった」ですか。
最高検はきちんと記者会見すべし。

02. 2010年9月26日 01:38:24: bQlzE3nWXg
地検上層部からの日付改ざんの指示があったというレベルなら迫力がある。

地検上層部は前田に指示し、不正に変えた日付で突っ走ろうとしたが
上層部のなかで批判が出たため、ブレーキをかけたものの、FDだけは
なんらかの手違いで改ざんのまま返してしまった。

というシナリオに沿って捜査したらいかがでしょうか。
「ばか、身内の調査だぞ」って?・・・・・すみません。


03. 2010年9月26日 01:42:49: ZsUNOgGnko
前田検事、故意の改ざん認める 最高検調べ、供述一転
2010年9月24日5時0分

 大阪地検特捜部が押収したフロッピーディスク(FD)のデータが改ざんされた疑いのある事件で、証拠隠滅容疑で最高検に逮捕された同部検事の前田恒彦容疑者(43)が、「故意にデータを改ざんした」と認める趣旨の供述を始めたことが分かった。大阪地検の調査や逮捕後のこれまでの調べでは「誤って書き換えた」と意図的な改ざんを否定していた。

 最高検は、郵便不正事件で捜査の主任を務めていた前田検事が特捜部の描いた事件の構図に沿わない証拠を都合よく改ざんした可能性があるとみて、書き換えた理由やその後の上司らへの説明状況などを調べている。

 最高検の調べによると、前田検事が改ざんした疑いがあるのは、厚生労働省元係長の上村(かみむら)勉被告(41)=虚偽有印公文書作成・同行使罪で公判中=の自宅から昨年5月に押収されたFD。昨年7月、大阪地検内に私物パソコンを持ち込み、専用ソフトを使って最終更新日時が「04年6月1日」だったのを「04年6月8日」に書き換えたとされる。

 検察関係者によると、今年1月に大阪地裁で開かれた厚労省元局長の村木厚子氏(54)=無罪確定=の初公判で、FDに記録された最終更新日時が問題になった。FDは昨年7月に上村被告側に返却されていたため、同僚検事の一人が、東京地検特捜部に応援に行っていた前田検事に電話をかけて「重要な証拠なのに、なぜ返却したのか」と聞いた。これに対し、前田検事は「FDに時限爆弾を仕掛けた。プロパティ(最終更新日時)を変えた」と明かしたという。

 検察側は、2004年の「6月上旬」に、村木氏が上村被告に偽の証明書を発行するよう指示したのではないかと疑っていた。そうした内容の上村被告の捜査段階の供述調書もあった。だが、証明書のデータが入っていたFD内の最終更新日時は「6月1日未明」。これでは、村木氏の指示が5月中にあったことになり、検察側の主張が崩れかねない状況だった。
http://www.asahi.com/special/kaizangiwaku/TKY201009230376.html

前田検事は重要証拠のFDを昨年7月にわざと上村被告側に返却し弁護側からの提示を待ち構え、書き換えた「04年6月8日」の更新日で一発逆転を狙っていたようですね。こう考えると時限爆弾の意味が納得できます。


04. お蔭様で半世紀 2010年9月26日 01:52:45: jq0clbyxz4tyI : wQ92DWW1IA
阿修羅掲示板らしく解釈すれば、

虚偽)最高検は、・・・前日に続いて24日も大坪弘道・前特捜部長らを事情聴取した

真実)最高検は、・・・前日に続いて24日も大坪弘道・前特捜部長らと口裏合せを協議した

という事だ。


05. 2010年9月26日 01:58:57: RZCm1JN5SU
公務員は、菅直人総理がそうであるように、「何かあったとき絶対責任をとりたくない」ので、何か問題があれば必ず上に報告する。
それが公務員の習性。だから最高検に伝えずというのは嘘ですね。
まずいことがあると、ミエミエの嘘をつくのは菅総理、仙谷官房長官、検察も一緒だね。

06. 2010年9月26日 02:25:56: EJj3Xw6yF2
あたり前田のフロッピー!

検察では日常的に、この様な事が行なわれていたのだろう。
これを知っていた人間は、「犯人隠避罪」に該当する。全員、逮捕せよ。
でなければ、市民団体が検察審査会に申し立てを致します。


07. 2010年9月26日 03:19:39: MqaZHVBqbY
最後の「共謀」のところは、検察審査会決議文のパロディーですね。

でも、あちらはもちろん虚構のでっち上げ、こちらは見逃すことのできない巨大組織の現実の悪行。


08. 2010年9月26日 06:31:25: i37fD8kRRc
少なくとも、FDをはじめ、すべての書き換え可能なコンピュータデータは、検察側の立件資料としては今後一切認めないという取り決めをすべきですね。
そのうち、デジカメ写真を合成して冤罪を捏造することだってありそうだ。。。

09. 2010年9月26日 09:03:08: t97HOj0QnQ
>公務員は、菅直人総理がそうであるように、「何かあったとき絶対責任をとりたくない」ので、何か問題があれば必ず上に報告する。

いやいや、普通の会社レベルのヒラ社員だって、「何かあったとき絶対責任をとりたくない」ので、何か問題があれば必ず上に報告する、のは社会人として常識的にとる行動(その原因が、自分自身に余程やましいことがない限り)。


10. 一隅より 2010年9月26日 12:06:18: PnbUj1IYwR18o : EDdl3oR2Vp
たしかに、片や濡れ衣を着せられた、当時野党、いま与党内少数派の一政治家と秘書たち、片や捜査、訴追の権限を一手に収める強固、巨大な国家組織。
これをいっしょにして、「共謀の認定」というパロディーでくくるのはちょっと、とも思います。

しかし、三井環元検事も、「(村木氏のような)高級官僚の逮捕・起訴は事前に上級庁と協議することが内規で決まっている」、今回も「大阪地検、大阪高検、最高検が事前協議を行」ったはずといっています(東京新聞9月25日朝刊11S版26頁)。

問題は特捜部の体質だ、諸悪の根源、これをこそあらためなければ、という意見もみられます。良心的な、検察内部の事情に詳しい専門家の立場からもみられます。的確な、貴重な批判と思います。

しかし、一般国民たるわれわれにとっては、ことはそれにとどまらないはず。問題はどこまで及ぶのか、時間はどこまでさかのぼるのか。戦後一貫して、特捜部、検察全体、さらにその上(か背後か)にあるものから目を離してはいけないでしょう。
何しろ、一方はいままだ濡れ衣を着せられたままなのですから。その衣はもうスケスケ、ほころびだらけとはいえ、秋風たつ今日このごろ、このままカゼをひかれても困りますから。


11. 2010年9月26日 19:12:16: 6E7IjxbeDE
06様
>あたり前田のフロッピー!

お見事!


12. 2010年9月26日 23:05:47: YJSa0UWiRA

NHKスペシャル「墜ちた特捜検察」

 新聞とテレビはオーナー系列だから、検察依存状態の報道に鋭く迫れないだろう。この番組はNHKだからできたのか。ある種の気迫を感じた。そしてこの類の報道では民法は「お子様」だ。背後の手足に縛られている。

 大阪地検特捜部の前田恒彦検事が、証拠隠滅の疑いで最高検察庁に逮捕された。押収したフロッピーのデータを改ざんした容疑で現職の検事が逮捕されるという、検察史上前例のない不祥事となった。(隠された冤罪はあるだろう)
 番組では、検察関係者の熊崎氏の意見に、江川昭子氏、佐藤博史氏が議論を通じて検証した。
 江川昭子氏のジャーナリスト魂に私は共感で胸がふるえた。ああ、私の言いたいこと全部言ってくれた。

 熊崎氏は、前田恒彦検事の証拠隠滅には驚いた。検察の意識改革必要だ、と力説した。江川さんは「前田恒彦検事の証拠隠滅だけではなく、前からそれを生じた組織的な伝統がある。ストーリーありきの取り調べを批判し、可視化のビデオ、録音が必要。証拠も固めずいきなり逮捕も問題だ。検察暴走をチェックする第三機関が必要」と迫った。
 検察へのあり方は最近批判が高まった。以前は検察組織に批判がなかったわけではなく、特に最近は「国策捜査」「政敵つぶし」「政権交代阻止」と検察が政治的意味を持ちすぎて「政治家ハンター」に露骨化した。その風を吹かすマスコミも異常だった。検察の実態を明らかにしたのが、佐藤優氏の「国家の罠」、鈴木宗男氏の「汚名」「反省」だった。
 そして、マスコミと検察が連動した「政治家叩きも」国民は疑問を抱きだした。そこに、検察体質構造の中から前田恒彦検事の証拠隠滅が象徴的に起きた。
 前田個人がヘマやらかした、と矮小化してはいけない。歪んだ組織が生んだ事態だといい切れる。国民は知ってしまった。解体まで想定しなければ改革は目先の改善でお茶をにごされる。それにしても江川昭子さんには敬服した。ありがとう。
                   (北の旅人)


13. 2010年9月26日 23:10:28: YJSa0UWiRA
12.上記訂正/×民法は「お子様」だ。
       ○民放は「お子様」だ。

14. 一隅より 2010年9月28日 00:45:50: PnbUj1IYwR18o : EDdl3oR2Vp
「検察、裁判所の一般的体質の問題と今回の前田事件のような特捜検察の特質に関わる問題とを同列に取り扱うと、結局、問題が希薄化され、全体として何も改善できないまま終わりかねません。」
http://www.asyura2.com/10/senkyo95/msg/838.htmlhttp://sun.ap.teacup.com/souun/3363.html すみません。これ以上のソースはフォローできませんでした。)

郷原氏は、今回の大阪地検特捜部・前田の証拠捏造と、たとえば足利事件の冤罪・証拠捏造とをくらべて、うえのようにいっているようです。きわめて的確・貴重な意見であり、耳を傾けるべきだと思います。

しかし、
(1)「特捜検察の特質に関わる問題」と、一般の刑事事件における検察、裁判所の体質の問題との比較(いわば横の対照)、のほかに、
(2)特捜、検察上層、(さらにその上部、背後の)政治的動きを見ていく、といういわば縦の追究が必要という面も重要だと思います。

もうひとつ対比。
(1)相手が証拠捏造などを手段として攻撃してくるとき、こちらも証拠など、法律技術的に準備おこたりなく対処しなければならない、という重要な専門家的問題、と、

(2)ことが政治的攻撃(国策捜査)としてある限り、証拠捏造がひとつ露見したからといってテキの攻撃が止むはずがない、手をかえ品をかえて来るだろう、したがって(1)の専門家的対処の技術を磨くほかにも、政治的攻撃に政治的に対処できる力をたくわえていかなければならない、ということです。


ところで、本論の趣旨は、最初から最高検までグルで、あるいは最高検の指示で云々、ということではなく(それはまだ立証不可能)、かりにそうでなくても、最高検は遅くとも5月下旬、公判内容から事態を了知して以降は、これを放置、適切な措置をとらなかったことについて責任が生じるということです。

これについて紀藤正樹弁護士が明確、明快に述べていることを、南青山さんが教えてくれました。
http://www.asyura2.com/10/senkyo96 → /msg/183.htmlhttp://togetter.com/li/53407


15. 一隅より 2010年9月28日 00:50:48: PnbUj1IYwR18o : EDdl3oR2Vp
>14
すみません。

× → /msg/183.htmlhttp://togetter.com/li/53407
○ → http://togetter.com/li/53407

でした。


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