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内閣改造と党役員人事を終えた菅直人首相は21日、仙谷由人官房長官や岡田克也民主党幹事長らを率いて、国会内の各政党控室へと、新内閣発足のあいさつ回りに出かけた。みんなの党の控室では、渡辺喜美同党代表らが出迎えた。その場で、渡辺氏はみんなの党が成立を期している公務員制度改革法や日銀法改正案など議員立法に関する書類を菅首相に手渡した。その際、渡辺氏と菅政権側で、以下のような会話が交わされた。
渡辺氏「どうも、どうも、お疲れさまでした。あのー総理ね、みんなの党は、すでにこういうプラン…法律が5本あります」
菅首相「はい、はい」
適当に相づちを打つかのような菅首相の態度をみて、渡辺氏はさらに念を押した。
渡辺氏「ぜひ賛成してほしい」
菅首相「いいですよ」
岡田氏「『いいですよ』って簡単に言ってはダメですよ」
安請け合いにもほどがある。みんなの党が計画する議員立法の中身について、民主党が賛成なのか反対なのかは別として、渡されたペーパーを読みもしないで、「いいですよ」はないだろう。岡田氏が「ダメですよ」と菅首相にクギを刺したのも当然の行為だろう。菅首相は軽い気持ちで言ったのか、さっさと会話を切り上げたくて、適当にうなずいてみせたのか、どういうつもりなのかは分からないが、言葉が軽すぎる。
「綸言汗の如し」という格言がある。綸言とは皇帝の発言ということ。汗はいったん体から出てしまえば、二度と体内に戻らない。同じように、高い地位にある人物の言葉は、決して後から取り消したり、訂正したりできないという意味である。首相たる者、そういう覚悟でひとつひとつの発言に気をつけてほしいものだ。
菅首相について言えば、消費税10%発言にせよ、郵政改革法案成立に関する国民新党との合意にせよ、思いつきであったり、その場しのぎであったり、という発言が多いように思える。渡辺氏に対して言った「いいですよ」は、短時間の立ち話だったということもあり、この発言によって菅首相の政治責任が問われることはないかもしれない。だが、本来なら大問題になるところだ。そういう軽はずみな態度が、のちのちもっと重大な外交交渉や国会答弁などの場面で、取り返しのつかない事態を招くのではないかと心配でならない。
将来、菅首相が自らの「出まかせ」発言によって失脚するのは自業自得だ。だが、その発言によって日本の国益が損なわれることだってあり得る。そういうことにならないよう祈るばかりである。(五嶋清)
◇…先週の永田町語録…◇
(21日)
▽良いメンバー組めた
菅直人首相 やっと今日までに人事全体が終わった。私が言うのもなんだが、良いメンバーが組めた。(民主党新役員であいさつに訪れた社民党で、新政務三役、党役員人事について)
▽「有言」がない
園田博之たちあがれ日本幹事長 首相自身「有言実行」と言うが、「有言」がまだ分からない。まず「有言」を明確にしてから始まるんじゃないか。(あいさつに訪れた首相から与野党協議への協力を求められ)
(22日)
▽ご苦労いただいた
菅直人首相 大変ご苦労いただいたと思ってますし、これからもぜひ仕事の面でも頑張っていただきたい。期待している。(厚生労働省の文書偽造事件で村木厚子さんの無罪判決が確定したことについて記者団に)
▽民主党災害
小池百合子自民党総務会長 円高、経済、景気、尖閣諸島などの問題は民主党がもたらした災害と言える。自民党は民主党災害を防ぐ役目がある。(民主党の政権運営について記者会見で)
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100925/stt1009251802006-n1.htm
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