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中国人船長を釈放 尖閣沖衝突 地検「日中関係を考慮」
官邸側は関与否定 捜査 事実上終結
2010年9月25日 09時33分
http://www.okinawatimes.co.jp/article/20100925_10508/
尖閣諸島周辺の日本の領海内で今月7日、海上保安庁の巡視船に中国漁船が衝突した事件で、那覇地検は24日、公務執行妨害の疑いで逮捕、送検されていた漁船の〓其雄船長(41)を処分保留で釈放することを決めた。船長は25日未明に釈放され、チャーター機で中国・福州に向け石垣空港から出国。
那覇地検は「わが国国民への影響や、今後の日中関係を考慮すると、これ以上、身柄を拘束して捜査を続けることは相当ではないと判断した」と異例の説明。事実上の捜査終結とみられる。中国側が繰り返し抗議し釈放を要求する中、23日深夜には中国河北省で日本人4人が中国当局に拘束されていることが発覚。直後の釈放決定は「政治判断」との声もあり、政界からの批判に加え、周辺諸国には「中国の圧力に屈した」との見方が広がった。
仙谷由人官房長官は記者会見で、検察独自の判断との認識を表明し「情状や犯行状況など総合的な判断と理解している」と強調。柳田稔法相は「指揮権を行使した事実はない」と述べた。
中国外務省の姜瑜副報道局長は「船長に対する日本のいかなる司法手続きも不法で無効」と指摘する談話を出した。
那覇地検によると、船長は容疑を否認。地検は「故意に衝突させたことは明白」と断定し、巡視船の乗組員が海に投げ出される恐れがある危険な行為だったとした。その上で「計画性は認められない」と指摘。巡視船の損傷程度や、乗組員にけががなかったことなども処分保留の理由とした。
捜査関係者によると、那覇地検は参考人として外務省の担当課長も事情聴取。記者会見で「福岡高検、最高検と協議した上で決した」と述べ、起訴、不起訴に関しては「尖閣諸島の状況や日中関係の推移をみて処分する」と説明した。拘置期限前の決定には「捜査がほぼ終結する見込みとなったため」としている。
船長は、7日午前に巡視船「みずき」が立ち入り検査のため停船を命じながら追跡した際、船首部分をみずきに衝突させるなどし、海上保安官の職務を妨害した疑いで8日に逮捕され、石垣簡裁は29日までの拘置延長を認めていた。
※(注=〓は「厂」の上に「ク」、中に「八」「言」)
[ことば]
処分保留の釈放 警察などが逮捕した容疑者について、検察庁が起訴、不起訴の最終判断を保留したまま釈放すること。釈放しても逃亡や証拠隠滅の恐れがない場合や、拘置期限内に処分が決められないときに行われる。検察庁は釈放後も任意での捜査を続け、起訴、不起訴の処分を下す。
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- Re:検察の発表で日本は大恥をかいた。日本は法治国家を放棄したのだ! 近藤勇 2010/9/25 16:53:26
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