http://www.asyura2.com/10/senkyo95/msg/866.html
Tweet |
http://www.olive-x.com/news_ex/newsdisp.php?n=97282
菅改造内閣が発足した先週末に、マスコミ各社は自社製の「世論調査」を実施した。内閣支持率は57%〜66%と軒並みに高く、中には6月に菅内閣が発足した時の支持率を上回った数字もあった。これまでであれば、内閣を支持する理由は「政策が期待できる」「政治が変る」「首相に指導力がある」など、前向きな理由であった。処が、どうもそのような理由で支持しているようではないようだ。
例えば読売オンラインでは、支持する理由のトップが「非自民の政権だから」24%だったそうである。各社とも、似たり寄ったりで、「首相を頻繁に代えるのはよくないから」「他に人がいないから」など、消極的な理由が上位に並んでいる。政権の命とも言うべき、「首相の指導力に期待する」とか「政策が期待できる」などは、各社とも1〜数%台。例えばFNNの調査では、それぞれ1.7%と1.0%だったそうだ。
マスコミは、党代表選で菅首相をあれだけ「ヨイショ」したのだから、内閣支持率が低かったら困る。マスコミが数字を操作したとは言わないが、おかしな数字もある。その一例が支持政党別の内閣支持率である。民主党代表選での民主党員・サポーター23万人の菅内閣支持率は60%。処が、世論調査と称する調査(1千人)では、民主党支持層の内閣支持率が85%。この種の調査の信頼性が欠ける証左だと言える。
6月に菅内閣が発足した時、世論調査の内閣支持率は60%台。だがその後、菅内閣の支持率は低下し30%台になり、参院選で民主党は惨敗した。処が、8月に入り民主党代表選に小沢氏の出馬がささやかれ出すと、何もしない菅内閣の支持率は徐々に上向き出した。その不思議な現象は、小沢氏の代表選出馬で一気に高まった。この間筆者の周辺で、菅内閣に対する評価を変えた人は、誰一人居ない。
今回のマスコミ各社の「世論調査」と称する調査は、内閣として重要な【首相の指導力】とか、【政策】とかを積極的に調べる設問になっていなかった。代わりに「脱小沢人事を評価しますか」(朝日)など、マスコミ各社は世論を「脱小沢」に誘導する設問をしている。それと同時に、指導力とか政策をあげつらって、何時でも菅内閣を攻撃できる態勢を整えたと言うことだ。
既に、その第一弾が今週月曜の毎日新聞コラム「風知草」である。菅首相がリーダーシップに欠けることを叩いている。以下はそのコラムの抜粋である。
「412人内閣」は、やめてもらいたい。組閣の責任を無限に分散する逃げ口上のように聞こえる。菅直人はこのフレーズを好んで口にするが、言えば言うほど、ただでさえおぼつかない首相のリーダーシップがぼやけていく。首相と閣僚は18人と決まっている。厳選の精鋭でやりぬく決意を聞きたい。(筆者注:それは無理だ)
「首相のリーダーシップは国民世論で決まる」という言い方もやめてもらいたい。あなた任せである。「国民の皆さまが『よし、やってみろ』と私を信頼してくださるかどうかで、リーダーシップを持つことができるかどうかが決まります」。この呼びかけには違和感がある。これでは所信ならぬ依存の表明ではないか。(以下省略)
このコラムが指摘したように、菅氏には首相としてのリーダーシップが欠けている。真の政治家なら、自らの信念と考え(=政策)を国民に示し、国民の支持を求める。菅首相の発言の多くは責任を他に転嫁する道を残し、巧みにアジテートするものだ。国会運営で内閣が行き詰れば、それは民主党議員412人の責任だし、自らがリーダーシップを発揮できないのは、支持しない国民が悪いとの逃げ道を残している。
菅首相は、民主党代表選で小沢氏に対抗して「政治主導」を口走った。大胆な改革を行うと述べた。それに対してマスコミは、「世論調査」と称する数字を「民意」だと振り回し、その民意に沿うように、首相はリーダーシップを発揮せよと迫るだろう。筆者はそう予測している。代表選で菅首相が、国会運営はパーシャル連合で乗り切ると述べた。その臨時国会が10月1日に開催する。菅首相がどのようなリーダーシップを発揮するのか注目したい。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
- もちろん菅首相のリーダーシップに期待します!!! 仕事屋 2010/9/25 09:47:48
(0)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK95掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。