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2010⁄09⁄24(金) 18:07
検察の『ワンワン体質』を変えない限り、現在の組織では自浄作用は望むべくも無い。
今朝の東京新聞の『本音コラム』で佐藤優氏が「検察の文化」というタイトルの記事が掲載されていた。
結局その中に出てくる『国家の罠』の一文に興味を持って、もう一度読み直していたら、のめり込んでしまい、ブログ記事も書けたなくなってしまった。
今日は休みをとっていて紀州あたりにいく予定だったが、天気が悪いことを言い分けにして、本を読む時間をつくることができた。
まず、佐藤氏のコラムを書き写して、後ほど『国家の罠』についてエントリーしてみたい。
≪二十一日、大阪地検特捜部の前田恒彦検事が証拠隠滅の疑いで逮捕された。ニュースを聞いて筆者は八年前、取調室の中での西村尚芳東京地検特捜検事(当時)のつぶやきを思い出した。
「調室の中で僕たちは絶大な権力をもっている。この権力を使って、何でもできると勘違いする奴もでてくる。怒鳴りあげて調書を取れば、だいたいの場合はうまくいく。しかし、それは筋読みがしっかりしているときだけ言える話だ。上からこの流れで調書を取れ、という話が来る。それを『ワン』と言ってとってくる奴ばかりが大切にされる。僕は『ワン』という形で仕事をできないんだ」(佐藤優『国家の罠』)
前田検事はどんな被疑者でも自白させることができる「割り屋」として、検察組織で大切にされてきたのだと思う。この文化が今回の事件を生み出したのだ。前田検事をバッシングしてもそこからは何も生れない。
物証改ざん問題だけでなく、前田検事が作成した過去の供述調書に証拠の改ざんやねつ造がなかったかについても、国民に対して納得のいく説明を検察庁は行わなくてはならない。筆者自身、外務官僚だったので反省の意を込めて述べるが、国家権力を用いて行う仕事は実に面白い。そして、いつか国民常識から踏み越え「国家の罠」にはまる人が出る。(作家・元外務省主任分析官)≫(東京新聞2010年9月24日)
この『ワンワン検事』が出世しているということは、今、最高検で調査している幹部も、そのように出世してきたと言えるのではないか。
この「割り屋」を最大限利用してきた大阪、東京両地検特捜部が、過去、前田検事がかかわった事件を検証するのは勿論の事、他の事件も徹底検証必要がある。
朝日によると、最高検自体が既に5月の時点で、この改ざんを把握していた、ということがわかる。
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改ざん疑惑、最高検調査に伝えず 大阪地検特捜部(asahi.com 2010年9月24日15時0分)
≪大阪地検特捜部が押収したフロッピーディスク(FD)をめぐる証拠隠滅事件で、最高検が5月、厚生労働省元局長の村木厚子氏(54)=無罪確定=らの捜査段階でFD内の文書データをどう評価していたのか、などについてただす質問書を地検に送っていたことが朝日新聞の取材でわかった。特捜部と公判部はこの調査の約4カ月前にデータ改ざんの疑いを把握していたが回答書には盛り込まず、最高検には改ざんを伝えなかったという。
朝日新聞の取材に対し、地検特捜部主任検事の前田恒彦容疑者(43)=証拠隠滅容疑で逮捕=から厚労省元係長の上村(かみむら)勉被告(41)宅で押収したFDの文書の最終更新日時を改ざんした、と打ち明けられていた特捜部関係者は「問題を抑えようとしたととらえられても仕方がない」と話している。
村木氏の公判では、弁護側が捜査報告書に「04年6月1日」と記されたFD内の偽の証明書の最終更新日時などを根拠に「客観証拠と検察側の主張が矛盾する」と指摘。大阪地裁は5月26日、同氏から「04年6月上旬」に偽の証明書の発行を指示されたとする上村被告らの供述調書について「検事が誘導で作った」などとし、証拠採用しないと決定した。検察側は立証の柱を失い、村木氏の無罪が濃厚となった。
検察関係者によると、最高検は決定の2日後、地検に(1)最終更新日時と上村被告らの供述が矛盾することを理解していたのか(2)特捜部から事件を引き継いだ公判部は矛盾にいつ気づいたのか――など9項目の質問を送った。質問は大坪弘道・特捜部長(現・京都地検次席検事)と佐賀元明・副部長(現・神戸地検特別刑事部長)、前田検事、公判担当検事ら捜査と公判に携わっていた複数の関係者に配られた。
だが、この調査に先立つ1〜2月に改ざんの疑いを把握した大坪部長、佐賀副部長、公判担当検事らはこれを指摘しなかった。この結果、「複数の厚労省関係者が村木氏の関与を認めたため、更新日時が事件の筋と矛盾すると判断する決め手にはならなかった」などとした地検としての回答書が作られた。
また、回答書では前田検事の村木氏らに対する捜査について「更新日時の重大性を十分に認識せず、村木氏の関与を認めた供述と両立すると安易に考えた」とする反省点を指摘していた。しかし、ここでも改ざんの疑いに触れることなく、回答書は最高検に送られたという。(板橋洋佳、野上英文)≫
こうした『ワンワン体質』を変えない限り、現在の組織では自浄作用は望むべくも無い。
やはり、検察の人事を介入できる強力な政権が必要である。
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