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最高検察庁がこんなに早く動くとは驚いた。それだけ事態は深刻だということだろう。昨夜(2010年9月21日)午後9時15分、身内の大阪地検特捜部の前田恒彦検事(43)を証拠隠滅の容疑で逮捕した。
前田検事は昨年7月、 捜査資料のフロッピーディスク(FD)の最終更新日付を改ざんしていたが、これは自称障害者団体に偽証明書を発行した厚労省係長だった上村勉被告(41)= 虚偽有印公文書作成・行使で公判中=の捜査で押収したものだった。事件は「村木元局長(当時課長)が上村係長に指示した」というのが検察の見立てで、指示の日時を04年6月上旬としていた。ところが、FDの最終更新日は6月1日で、これでは6月上旬と辻褄が合わなくなるため、「6月8日」に改ざんしたとみられ る。
ただ、この「6月1日」という日付は捜査報告書に出ており、昨年秋の段階で拘留中の村木元局長自身が、この矛盾を発見して弁護士に伝えていた。結果的にこれが今回の発覚につながった。
責めには強いが逆境には弱い
弁護士の大沢孝征は検察の素早い動きについて、「検事は攻めには強いが、逆境には弱い。 プライドも高いから、彼の精神状態を考えると、不測の事態を避けるために身柄を早くとったという感じ」という。
前田検事は「わざとでなくて、遊んでいたら結果的に改ざんしてしまった」と、すでに内部で伝えていたことがわかっており、今後、特捜内部の判断が問われることになるのは間違いない。
小木逸平アナ「無実のものを罪に落とすことも可能?」
大沢「できるでしょうね」
赤江珠緒キャスター「FDで遊んでいて?」
大沢「ありえない。主任検事は遊んでいるヒマなんかない」
鳥越俊太郎(ジャーナリスト)が面白い点をついた。改ざんしたFDは昨年7月13日に押収して、16日に返却している。「証拠をこんなに早く返却なんてありか」
大沢「ありえない」
鳥越「改ざんした内容が弁護士側から出るように仕組んだのではないか」
前田検事は「大阪のエースとして」小沢一郎・民主党元幹事長の「陸山会」事件でも東京へ応援に来て、秘書の1人の自供を引き出している。しかし、秘書は公判で容疑を否定、当然、ここでもシナリオが先行していたのではないかという疑念が起こる。
赤江「一事が万事、そう思われても仕方がない」
大沢「そういう疑念を与えただけでも、検察には大打撃だ。ひん死の状態でしょう」
赤江「個人的な(偽装工作)なのか、組織のものなのか」
問題はそこだろう。
http://www.j-cast.com/tv/2010/09/22076442.html
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