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米国のポチが外相で日中関係はガチガチ
前原誠司外相
菅改造内閣で最もキケンな人物は、国土交通相から外相に横滑りした前原誠司(48)だ。党内で外交・安全保障通と言われてきたが、その思想は“タカ派”。ガチガチの改憲論者で、自民党議員と一緒に「新世紀の安全保障体制を確立する若手議員の会」をやっていたこともある。
「議員個人としてタカ派発言は許されても、外交の舞台で威勢のいい発言を繰り広げて、国益を損なうことにならないか」と、早速、党内からも憂慮する声が上がっている。
だいたい前原は国交相としてどんな実績を挙げたのか。八ツ場ダムは放置され、JAL問題は右往左往で混乱を招いた。口先ばかりのスタンドプレーのオンパレードだった。
「直近の外交マターは尖閣諸島問題で悪化している日中関係です。外交には現実に合わせた“腹芸”が必要。対中強硬姿勢で机上の原則論を振りかざす前原さんは、そういう能力があるとは思えない」(外交ジャーナリスト)
米政府は前原外相を歓迎していると伝えられる。裏を返せば、前原は米国に「ポチ」とナメられている。
役人ベッタリの仙谷が選んだ無為無策の留任組
仙谷由人官房長官
官房長官の仙谷由人(64)は、代表選当日の夜に自らが作成した主要人事案を菅に提案。「あとは総理が決めて下さい」と伝えたものの、ほぼ“仙谷人事”が受け入れられた。菅が渋っていた長妻厚労相と荒井国家戦略相の退任をのませ、留任を自分を含め5人に絞り込んだ。役人と結んだ仙谷主導というだけで、内閣のレベルが知れる。
閣僚名簿の発表でも、仙谷は「おまえが総理か!」と言わんばかりだった。記者から「目玉人事は?」と聞かれ、「片山総務相、馬淵国交相、玄葉国家戦略相、蓮舫行政刷新相」と答え、論評までしてみせた。
黒幕としての権力誇示には余念がないが、内閣のスポークスマンとしては失格だ。
つい最近も、為替介入で「82円が防衛ライン」を認めるような発言をして、金融界から批判を浴びたばかりだ。
野田佳彦財務相
財務相に留任した野田佳彦(53)は「経済無策」の代名詞である。円高を食い止めるため、代表選直後に為替介入に踏み切ったが、それまで「適切な対応を取る」とか「注視していく」を繰り返し、マーケットからも“無能”のレッテルを張られた男だ。「自分の政策に自信がないから、野田さんは完璧に財務省の言いなりです。来年度の概算要求では『従来のシーリングに代わる方法を考えたい』と独自色を出そうとしていましが、結局従来どおり10%削減のシーリングをかけた」(政界関係者)
この先も、財務相の振り付け通り、財政再建や消費税増税を言い出すのが関の山だ。
能力に関係なく留任が鉄板だった蓮舫
蓮舫行政刷新相
行政刷新相の蓮舫(42)は、菅内閣の唯一のスター。能力には関係なく、広告塔としての役目があり、留任は鉄板だった。
しかし、代表選ではその人気を盾に、「小沢支持ならツーショットポスターに写真は使わせない」と言い放つ傲慢ぶりが鼻についたともっぱら。
蓮舫の唯一の見せ場である「事業仕分け」は、10月から特別会計を対象にした第3弾が始まる。「舌鋒鋭く官僚批判をするでしょうが、過去の仕分け同様、結局ショーに終わる」(自民党議員)という皮肉に反論することができるのか。
北沢俊美防衛相
最大のナゾは、防衛相・北沢俊美(72)の留任だ。昨年の鳩山内閣発足時から、「安全保障政策オンチの北沢がなんで防衛相なんだ」と揶揄(やゆ)されてきた。入閣は今夏の参院選対策かと皮肉られ、普天間問題でも早々に米国寄りの発言をし、全く役に立たなかったのに、なぜ残したのか。「使いやすい大臣だと、防衛省が希望した」(民主党関係者)という見方に、うなずくしかない。
自見庄三郎金融相
金融相の自見庄三郎(64)は、「日本の景気回復や経済成長に向け、金融の重みが増す中で、(金融分野での)経験が乏しい人が再任されるのはいかがなものか」(大手行幹部)とサッパリ。
連立内閣だから、国民新党からは、自見留任以外に選択肢はなかったかもしれないが、お寒い限りだ。
「経済通」「若手論客」「改革派」も権力保持の道具
海江田万里経済財政担当相
新任の大臣も、菅一派の権力保持が目的で選ばれているのだから、どうしようもない。
経済財政担当相の海江田万里(61)は経済通で知られるが、それが入閣の決め手ではない。
「海江田さんは、小沢さんに衆院選の一次候補から外されて怒っていた。それで小沢さんに接近し、小沢グループの票を頼みに代表選に出馬しようとした。あっちにフラフラ、こっちにフラフラというタイプです。菅さんからすれば、それが使いやすい。小沢グループに配慮したことになる一方で、小沢色が薄いから支持率への影響も少ない。経済政策を期待されたわけではありません」(民主党事情通)
馬淵澄夫国土交通相
国土交通相の馬淵澄夫(50)は、野党時代に耐震偽装問題の追及で名を上げた若手論客。高速道路無料化の旗振り役も務めている。仕事師のイメージはあるが、人を使うのは得意じゃない。
「あれだけテレビに出ているのに、バラエティー番組には出演しない。毎朝ジムで体を鍛え、議員会館の事務所は土足禁止。こだわりが多い性格で、資料も自分で作成します。前任者の前原が食い散らかしたダムやJALの尻拭いができるかどうか…」(政界関係者)
片山善博総務相
総務相の片山善博(59)は、鳥取県知事時代に改革派で注目された元自治官僚。地方分権はお手のものだ。
ただ、通信・放送の分野は専門外。大手メディアの既得権にメスを入れようとした原口前大臣の方針を受け継げるか疑わし。
鹿野道彦農林水産相
農林水産相の鹿野道彦(68)は、自民党時代の20年前に同じポストをやっているが、「政治家としては過去の人。民主党の人材不足を象徴している」(野党関係者)ともっぱらだ。
菅・仙谷に近かったから登用された労組出身ベテラン組
さらに心配なのが、労組出身の存在感が薄いベテラン組。いくら政治に関心がある人でも、顔と名前が一致しないのがズラリと並ぶ。菅・仙谷コンビと近くても、野党で長年のんべんだらりと過ごしてきた連中には何も期待できない。
岡崎トミ子国家公安委員長
国家公安委員長の岡崎トミ子(66)は土井たか子が社会党の委員長だった当時、マドンナ候補(!)として初当選。旧民主党の結成呼び掛け人のひとりでもあるが、警察行政はド素人だ。
「岡崎本人は門外漢のポストを渋ったが、仙谷が『警察官僚は優秀だから、全部やってくれる』と口説いたそうです」(政界事情通)
細川律夫厚生労働相
副大臣から厚生労働相に昇格した細川律夫(67)も旧社会党出身。労働問題に詳しくても、長妻が取り組んできた医療や年金はノータッチである。
松本龍環境相
環境相の松本龍(59)は、「部落解放の父」と呼ばれた松本治一郎元参院副議長の孫。こちらも行政手腕は未知数である。
大畠章宏経済産業相
旧社会党で初当選しながら現在は鳩山グループ会長の大畠章宏(62)は、小沢支持ながら経済産業相を射止めた格好だが、能力を買われたわけではない。
「本人は鳩山内閣発足時に官房長官をやる気でいた。ところが、ふたを開けてみれば、入閣すらなく、平野博文や小沢鋭仁に先を越され、周囲に不満をぶちまけていました。今回は鳩山グループの入閣リスト一番手。完全な順送り人事です」(民主党関係者)
「適材適所」が笑っちゃう不適格人事のオンパレード
目的が政策の実現ではないから、畑違いのポストをやらせるのも平気である。
高木義明文部科学相
文部科学相の高木義明(64)は、菅の入閣要請にいったんは「適材適所ではない」と固辞している。三菱重工長崎造船所出身で、長崎の市議と県議を経験。野党時代には国対委員長などをやっているが、教育行政は不案内だ。
柳田稔法相
法相の柳田稔(55)は、年金や医療など社会保障が得意分野。衆院選マニフェストに掲げた「犯罪取調べの可視化」については関心がなかったようで、就任会見で「状況を把握して頑張る」(本人)とアピールしていた。
把握したころにはバトンタッチ、とならないようにお願いしたいものである。
党役員は脱小沢で、論功行賞。向き不向きは関係なし
岡田克也幹事長
幹事長の岡田克也(57)は、原理主義者で融通が利かず、野党と駆け引きができないタイプ。早晩、立ち往生するのは明らかだ。
玄葉光一郎国家戦略相
国家戦略相を兼務する政調会長の玄葉光一郎(46)は、松下政経塾出身で、「能力は前原より上」(民主党幹部)との評価もあるが、自信家で高飛車な態度が嫌われている。
鉢呂吉雄国会対策委員長
国会対策委員長の鉢呂吉雄(62)は、あからさまな論功行賞人事。代表選で菅陣営の選対事務総長をやり、再選に一役買ったのが大きかった。岡田代表時代の04年にもこのポストを経験しているが、主体的に国会を動かす与党と文句をつける野党では、勝手が違う。
菅は「これまでの3カ月は試行錯誤だった」と言い訳していたが、「やってみたがダメでした」が許されると思っているのか。こんな内閣と党役員では、政治・経済の空白が続くのは確実である。
(日刊ゲンダイ 2010/09/19 掲載)
◆露骨過ぎる論功行賞人事に菅一派の政権私物化権力欲アリアリ
(⇒2010/09/18 ゲンダイネット http://www.gendai.net/articles/view/syakai/126534)
「官僚は優秀だから、全部やってくれる」「目的が政策の実現ではないから…」など、実態でしょう!!
たばこ税増税では”なんてことをしてくれたんだ”の長妻厚労相ですが、1年で辞めさせるなんて、この内閣のいい加減さを表しています。厚労省改革は放棄したようなもの。きっと禍根を残すことになりそう!!
ヤル気をまるで感じない内閣です。
(南青山コメント)
大臣の陣容は、政権担当経験がまったくないのだから仕方ないのだろうが、良くも悪くも民主党の人材不足を明示している。
もちろん小沢が首相になったとしても、陣容は変わってもレベル的にはさほど変わらないだろう。
多大の期待は禁物だ。
大きく違うのは首相と党三役、あとは前原外相、野田財務相あたりか。
それにしても、記事を見ると菅内閣は多くの矛盾を抱えていることがよくわかる。
まず、社民勢力と新自由主義陣営という矛盾。
対米従属対官僚従属派と、親労組派という矛盾もある。
前原、野田という無能を洋書の大臣に起用しなければならないという、ある意味最大の矛盾もある(笑)。
さらに、党の半数は反菅(親小沢)勢力という矛盾もある(党員、サポーターもそのくらいの割合だろう)。
Twitterを見ていたら、小沢に投票すると見られていた議員が最後の最後で雪崩を打って菅に投票した背景に、「これまで小沢にしたがってきたが決別のタイミング。小沢だと本気で公務員の削減をやる」(自治労幹部)という判断があったとの書き込みがあった。
大元はオフイス・マツナガ(http://twitter.com/officematsunaga)のようなので、眉につばを付けて聞く必要があるが、自治労が敵の敵は味方ということで菅石政権支持で固まったとするなら、利権官僚と自治労の共闘はもう始まっているのかもしれない。
既得権益を守るという点で、官僚と公務員が共闘を組むという構図は合点がいくが、どちらもいつ寝首をかかれるか、疑心暗鬼と猜疑心であふれかえっていることだろう。
このようにモビールアートのように微妙なバランスで成り立っている菅石内閣、その一角が崩れれば崩壊は早い。
それがいつどのような事由で起こるのか、それまでに小沢の体制は整っているのか、こちらも注視する必要がありそうだ。
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