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2010⁄09⁄20(月) 00:00
「インナーマザー」様からのコメントを掲載させていただきます。
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「変わらない夢」と目に見えない「何か」
文藝春秋の「文學界」という月刊誌に佐藤優氏が「ドストエフスキーの預言」という連載をしています。10月号は「ニヒリズム」がテーマです。
なぜ亀山郁夫氏の新訳「カラマーゾフの兄弟」が閉塞の日本社会でベストセラーになったのかが見えて来ます。
「潜在意識崇拝」、「ニヒリズムの変種」、「知的昏睡状態」、「実念論の喪失」、つまり「目に見えないが確実に存在するリアルなもの」を失ってしまった近代人の閉塞感をドフトエフスキーが預言していたことが見えて来ます。
小沢一郎という柱石と国民の連帯性がないと日本社会は存在することが出来ないところまで来た、ということを実感する論考です。
ただし小沢一郎に依存するのではなく、小沢一郎を物神崇拝するのでもなく、小沢一郎が「なぜ」この時代に立ち上がったのかに思いを致し、その思いを共有することが肝要であると改めて思います。
現代の危機に、全体主義に陥る危険性を警戒しながらも、小沢一郎の思いを引き受けて行きたいと思います。
この論考を読んでいて、ふと昔の歌が蘇ってきました。
古い歌ですが中島みゆきの「世情」です。
30年ほど前に「3年B組金八先生」というテレビドラマがありました。学校というコミュニティーに警察という官僚部隊が乗り込んでくるシーンに流れる挿入歌でした。
無性に聞きたくなったのでユーチューブで探したらありがたいことに歌も連行シーンもアップされていました。
小山内美江子という脚本家が80年代を描きながら近未来に起きる地獄絵図を警告し、社会の側から対抗していくヒントを発信していたということが分ります。
小沢さんは若いときから官僚の支配する社会を放置しておくと近未来に深刻な閉塞状況に陥ることを見抜いていたのだと思います。
人は見えない力を見える形に置き換えて過剰に依存してしまう罠に陥ります。見えないものを見えるものだと錯覚して過剰に期待し、裏切られるとそいつのせいにして「ニヒリズムの変種」になってしまいます。計量できないものを計量したつもりになって、こぼれ落ちた見えない世界に逆襲されるのです。
官僚が仕掛けた催眠術を再点検するために、中島みゆきが世の中の状態を看破した「世情」は反復の預言でもあると受け止めました。
以下に詩を引用します。
作詞・作曲:中島みゆき
世の中はいつも変わっているから
頑固者だけが悲しい思いをする
変わらないものを何かにたとえて
その度崩れちゃそいつのせいにする
シュプレヒコールの波 通り過ぎてゆく
変わらない夢を流れに求めて
時の流れを止めて変わらない夢を
見たがる者たちと戦うため
世の中はとても臆病な猫だから
他愛のない嘘をいつもついている
包帯のような嘘を見破ることで
学者は世間を見たような気になる
シュプレヒコールの波 通り過ぎてゆく
変わらない夢を流れに求めて
時の流れを止めて変わらない夢を
見たがる者たちと戦うため
変わらない夢を流れに求めて戦う国民と、時の流れを止めて変わらない夢を見たがる既得権益の官僚機構という対立軸では、60年代を反復するだけです。目に見える夢を目に見えない「何か」に還元するには禅宗の「仏が見えたら仏を斬れ」の教えがヒントになると思っています。すべてのビジョンを一旦斬れということです。
「金八先生」で放送室に立て篭もる加藤優君が「腐ったミカンの方程式」を打ち破るために戦います。「腐ったミカンの方程式」とは人間のアトム化、商品化です。加藤優君は人間が色も形も匂いも違う変化する多様な人間である本来の姿(モナドロジー)を取り戻そうとして戦いますが、警察官僚に弾圧されます。
しかし神の予定調和は人を経由してやってきます。人を貶めるものも人間で、人を救うものも人間だという当たり前の世界観を小沢一郎に感じ取った国民がそれぞれの領域で動き出す。そして地下水脈でつながっていく。見えないけれど感じます。
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※投稿者
3年B組金八先生2期 連行シーン (You-Tube動画)
http://www.youtube.com/watch?v=Lgl57bmDHKA
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