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民主党の小沢一郎元幹事長のグループが、先の閣僚・党役員人事で「脱小沢」路線が鮮明になったにもかかわらず、「沈黙」を保っている。代表選での小沢氏敗北のショックが大きい上、同氏の資金管理団体の政治資金規正法違反事件をめぐる検察審査会の議決を控え、声を上げにくいためだ。当面は菅直人首相ら執行部との間合いを計りつつ、反転攻勢の機会を探る構えだ。
「副大臣や政務官などの人事はどんな話でも受けるように」。小沢氏支持の中堅・若手グループ「一新会」会長の鈴木克昌衆院議員は17日、国会内にメンバーを集めて、こう指示した。小沢氏の意向を踏まえたもので、副大臣などの人事で首相にあえて反旗を翻す必要はないと念を押した形だ。
「挙党態勢」を求めてきた小沢グループ内では、党運営の要の幹事長に小沢氏と距離を置く岡田克也氏を据えたことや、グループからの閣僚起用がゼロだったことへの不満が渦巻く。
しかし、代表選で小沢氏を下し「脱小沢」を貫いた首相の支持率は上昇。ここで執行部と事を構えるのは得策でないと判断しており、小沢氏側近は「選挙で負けたのだから、今は従うしかない」と語る。
検察審査会の議決を控えていることも、沈黙を強いられる要因となっている。10月にも行われる議決で再び「起訴相当」となれば、小沢氏は強制起訴される。野党側が同氏の国会招致を求める中で、執行部が同意しかねないとの懸念を抱いているためだ。
一方で、参院では野党が過半数を占める「衆参ねじれ」の状況は変わらず、小沢グループは、2011年度予算関連法案の審議がヤマ場を迎える来年3月ごろに、菅内閣は行き詰まる可能性が高いとみる。
「われわれが政権の中枢に入らなかったのはむしろよかった。菅政権がねじれ国会を乗り切れないときは、こちらに切り札があるという話だ」。小沢氏周辺の一人はこう漏らす。
もっとも、6月の前回代表選に続いて首相に連敗を喫したことで、グループ内には動揺も見える。小沢グループは、(1)衆院当選2〜4回の一新会(2)当選1回の「一新会倶楽部」(3)参院の小沢氏支持議員−で構成されているが、16日の一新会の会合では「結束維持のため一つにまとめるべきだ」との意見が上がった。
一本化構想は、「巨大集団をつくれば党内で警戒される」と見送られてきたもので、構想再燃の裏には勢力維持への焦りもうかがえる。「小沢グループは求心力を維持するのが大変だ」。首相に近い議員は、小沢グループの現状に冷ややかな視線を送る。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010091900209
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