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2010年09月19日
筆者は多くの友人知人と政治信条の分け隔てなくおつき合いすること、を旨として生きている。勿論、ひねくれ者と呼ばれることを好む性癖があるので、つき合う側は、相当に我慢してつき合ってくれているものと推察している。(笑)
筆者の落胆を慮って、「小沢さんって、明るいし、政策論も強いじゃないか。街頭演説・討論会では菅との器の違いをまざまざと見せたね。アンタが応援する理由も少しは判るようになってきたよ」と云う類の話を、政治が主たる話題ではない折々に、耳にするようになってきた。
それに対し筆者は「いや〜負けは負けですからね。これから党内では大変でしょう。まぁ僕個人は、彼の政治信条に惚れているだけですし、世論から叩かれている小沢と云う男への判官贔屓ってことですよ」と多くを語らないようにしている。
しかし、今回の代表選への小沢の出馬が「メディアによって作られた虚像」を善かれ悪しかれ国民の目から剥ぎとったのは事実だ。一種カリスマ性を失ったきらいはあるが、これ以上ベールに包むのも得策ではない。
問題は、これだけの逆風の中、民主党議員400人有余の半数の支持を得ているのだ。心底、小沢一郎を総理にと考えた議員は130人程度だが、70人が小沢を選んだのである。
それでは、何故70人の議員が小沢を選んだのか?鳩山の説得等と云う紛いモノではなく、議員としての保身の術、良く言えば「政治力学」である。どういう保身の発想かというと、「早晩菅・仙谷ラインでは国会運営で必ず行き詰る」と云う判断だ。この政治力学が読める議員と読めない議員がいたと云う事だ。
衰退する一途を辿る日本のマスメディアは、1年半前から小沢一郎と云う、たった一人の政治家の為に全精力を注いでいる、と言っても過言ではない狂気の振る舞いを、小沢の息の根が止まるまで狂気乱舞を続けなければならないジレンマに陥っている。振り上げた拳を降ろす大義が見つからない。
しかし、この拳の正体も、10月には出される東京第五検察審査会の議決で一定のケリがつく。 筆者は日本の司法システム、法務省・検察・裁判所・弁護士(上記4職種は、司法研修所以降、互いの利害を阿吽の呼吸で調整し合う関係)を根幹から揺るがすレベルまで、「起訴相当」の議決は出せないと読んでいる。たかが現政権の官房長官の仙谷の都合に合わせて動いている如き言説も見られるが、そんなチャチな権力構造ではない。極めて巧妙に構築した現在の司法の仕組みを、仙谷如きの望みに合わせ、危険に晒すこと等あり得ない。
筆者は、仙谷由人と云う政治家をマスメディアが大きな力を持って、イメージ戦略に打って出ているだけで、それ程の力量のある政治家とは一切思っていない。野中との密会などを通して、世論を疑心暗鬼に誘導しているだけで、開けてびっくりイラクのフセイン大統領と似たりよったりと云う事だ。考えてもみてくれ、オリジナル民主党にあっても鳩山・菅の後塵を拝していた男だよ。推して知るべしだ。
万が一「起訴相当」が出たら、それは新たな審査員が判断したことと云うだけのことである。検察審査会に検察の力が作用すると云う勘違いもあるようだが、それはない。
影響力があるのは法務省出向の事務局の人間と選出された補助員の弁護士である。それに仙谷が絡んでいる論調もあるが、それもないだろう。
小沢一郎が異例ではあるが第五検察審査会に提出した「上申書」には、検察が何故不起訴にしたのか、前回の補助員の錯誤、時には誘導が捏造であった事実が具体的に書かれていたようだ。この「上申書」を審査会事務局が受け取った事実は大きい。審査に際し、この上申書を参考資料として添付するかどうかは事務局の判断だが、サポーターのハガキの如く、破棄することは出来ない。(笑)
それでは、小沢一郎が被告となることで、大変な話ではないかと云う論も噴出する。
しかし、何も小沢一郎は本心で「首相になりたい!」と菅直人や麻生太郎のように考えていた政治家でないことを思い出しておこう。国民の「自立と共生」を政治哲学とするわけで、その実現の為に自民党を野党に追い込んだ政治家である。
つまり、彼の政治哲学が実現することが終生の目的であり、決して首相になることではない。必要とあればなるだろうが、不必要であれば自ら求める地位ではない。ここをシッカリ抑えておこう。
おそらく、仙谷・岡田ラインは菅直人がそこまでするか?と異議を唱えても、小沢への離党勧告など、激しい手に出てくるも予想される。しかし、その選択は菅政権の命を奪う。離党の大義名分を手にした小沢一郎に怖いものはなくなる。法治国家の被告の身を怖れて「国民の為の政治」なんてのは出来ない。その最悪のと思われるシナリオでも、小沢一郎の息の根は止められない。
現時点で、「小沢新党について行くのは精々50人」等とマスメディアは皮算用しているが、それも間違いだ。それは、小沢一郎が新たな野党政党を作って出て行くと云うシナリオの元の発想だ。そんな馬鹿なことを小沢一郎はもうしない。年齢も年齢だ、これから昔の新進党を作った時のような選択はしない。政権与党になれる新しい政党を作るのだ。それは現時点で、何処と何処の集合によって成立するのか判らない。否、言えないということだ。(笑)
そう云う政権を奪取できる政治集合体が出来る時に、参加しない民主党議員は何人だろう? それこそ精々100人ってところではないのだろうか。(笑)
兎に角、小沢一郎は今チャンスを待っている。新党立ち上げ、即刻政権与党となる政治集合体の目安はある。問題は新党を立ち上げざるを得ない「政治的大義」が必要と云う事だ。
それでは小沢シンパの皆さま、オヤスミなさい。
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