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第2次菅内閣が発足した。民主党の全議員を前にして、「400人内閣」と絶叫し、代表選後には「ノーサイド」と言った菅氏であった。因みに、「ノーサイド」とは、ラグビーの試合終了(ゲームセット)を告げる言葉であるが、試合が終われば敵も味方もなく、みんなが仲間(=サイド無し)という意味である。当然「ノーサイド」という言葉の意味を知って発したのだと思うのだが・・・・。(笑)
組閣後の記者会見では、「有言実行内閣」とか「412人内閣」とか述べ、挙党一致だと強調していた。小沢グループからの入閣や党執行部入りが無いことを質問されたのに対し、適材適所に配置したので、特に小沢グループだからと言って排したのではないと回答していた。だが、誰が見ても代表選の時の「400人内閣」から早くも後退した「200人内閣」のように見える。
菅首相は、副大臣や政務官のポストを決めた後に、挙党体制の評価をして欲しいと言う趣旨の発言をしていた。一部に報道されているように、小沢グループの中堅・若手議員を政務三役に就けることで党内融和を図る、と言うことだろう。だが、誰がどう見ても「脱小沢路線」を強化した組閣である。中でも、岡田幹事長の起用は、どうみても党内融和・挙党一致というよりは、亀裂を生む可能性を秘めた人事である。
反小沢の急先鋒の一人である岡田氏が、外務相留任を求めていたのにもかかわらず、幹事長に就けた。岡田氏は、憲法31条・刑事訴訟法の定める推定無罪を無視し、小沢氏の代表選立候補に反対の意向を示した。このような民主主義の原則を踏み外し、検察主権を認めた発言をした政治家である。しかも岡田氏は、参院選敗北の責任者である枝野前幹事長を副幹事長に留任させたのだから、宣戦布告である。
更に言えば、鳩山内閣が発足した時、政権交代の功労者である小沢氏を閣外に排除したのが岡田氏であった。また、鳩山前首相が普天間基地の移設先を「最低でも県外」と述べている横で、嘉手納基地から辺野古へと迷走させ、鳩山政権崩壊の引き金を引いた張本人である。鳩山氏と小沢氏が、どのような感情を岡田氏に抱いているかは分からないが、挙党一致を言うなら、ここで岡田氏の幹事長起用はないだろう。
穿った見方をすれば、菅・仙谷ラインは「岡田潰し」を図ったのだ。次の代表候補の有力者である岡田氏に、捻じれ国会を乗り切る仕事を与えた。原理主義者と呼ばれるほど融通の利かない岡田氏である。菅首相は、法案ごとのパーシャル連合を組むと言うが、野党側がこのパーシャル連合に簡単に応じる訳がないのは百も承知のはずだ。上手く行けば儲けもの、失敗すれば岡田氏に責任を取らせる。そう考えたのだろう。
岡田外務大臣の後を継いだ前原外務相。国交相・沖縄担当相から外相への横滑りと北澤防衛大臣の留任は、普天間移設問題での路線変更が無いことを示している。民主党の玉木デニー議員は、沖縄の民意に対して配慮するつもりが基本的にないのだろうと言って怒る。閣僚の中に旧社会党出身者が5人もいる内閣で、不思議な話である。
驚いたと言うか腑に落ちたのが、中立派の馬淵氏の国土交通相への昇格。若手の起用と言えば尤もらしいが、昨日の本欄で書いた、「9月1日の共同記者会見での両候補の決意表明、質疑応答をじっくりと見た結果、経済政策、政治改革、行財政改革、税制の抜本改革について、具体的な施策の深化を示しているので、菅候補を支持する」と発言した、その人である。当に「ポストに釣られた」発言であったようだ。
処で、本紙「オリーブの声」でも指摘してきたように、民主国家の政党政治で、議院内閣制では、最大多数派を中心に政権が運営されるのが基本である。鳩山政権は、小沢・鳩山グループを基盤に、党内各派の重鎮を閣内に配した。それが菅内閣は、少数グループの党内右派の前原グループ、野田グループと左派の旧社会党が、市民活動家を支える連合政権の様相を示している。さて、どのように動くのだろう。マスコミはあれだけ菅氏を「ヨイショ」したのだから、当分はご安泰か?(笑)
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