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わたしには夢がある! 流水  (老人党リアルグループ「護憲+」ブログ)
http://www.asyura2.com/10/senkyo95/msg/375.html
投稿者 呆頭息子 日時 2010 年 9 月 18 日 11:19:22: PmmF2AZ8JuIBc
 

わたしには夢がある! (老人党リアルグループ「護憲+」ブログ)

http://blog.goo.ne.jp/rojinto_goken/e/494eacb6a300c3b298c496219bfa8c72

2010-09-17 14:20:11

民主党代表選、菅直人の勝利に終わった。勝敗を分けたのは、党員・サポーター票。ただ、党員・サポーター票の三割にあたる10万票余りが無効票として、カウントされていない。ネット上では、ここで不正が行われたのではないか、と疑われている。おそらく、この不正疑惑、いずれどこかの週刊誌に掲載されるであろう。

私自身も投票したが、書いた名前が丸見えの投票用紙に驚いた。これでは、簡単に不正が行えるのではないかと疑わざるを得なかった。公表された投票結果は、事前のメディア予想通り。あまりの整合性に唖然とした。証拠がないので何とも言えないが、菅政権がメディア合作政権である事を窺わせる話である。

以前から何度も指摘したが、日本の最高権力者が総理大臣で支配権力が政治家だと思ったら大間違い。日本には、裏の権力が存在している。歴史的に言えば、明治時代の山縣有朋までさかのぼる。

・・「当時、選挙によって選ばれた政治家の力を骨抜きにするための仕組みが、政治システムの中に意図的に組み込まれたのである。そして民主党は、山県有朋(一八三八〜一九二二年、政治家・軍人)によって確立された日本の官僚制度(そして軍隊)という、この国のガバナンスの伝統と決別しようとしているのである。
 
 山県は、慈悲深い天皇を中心とし、その周辺に築かれた調和あふれる清らかな国を、論争好きな政治家がかき乱すことに我慢ならなかったようだ。互いに当選を目指し争い合う政治家が政治システムを司るならば、調和など失われてしまうと恐れた山県は、表向きに政治家に与えられている権力を、行使できなくなるような仕組みを導入したのだ。」・・
カレル・ヴァン・ウォルフレン(日本政治再生を巡る権力闘争の謎・・中央公論)
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20100319-01-0501.html

山縣が作った仕組みは、連綿と受け継がれ、戦争中の軍部独走を生み、戦後も「官僚が支配したる国」が生き続けている。山縣が作った仕組みの凄さは、この支配に挑戦する政治家を葬り去る力を持っていることに尽きる。

ウォルフレンは以下のように書く。・・・・ 「政治(そしてもちろん経済の)権力という非公式なシステムは、自らに打撃を与えかねない勢力に抵抗する。そこには例外なく、自分自身を防御する機能が備わっている。そして多くの場合、法律は自己防御のために用いられる。ところが日本では凶悪犯罪が絡まぬ限り、その必要はない。実は非公式な日本のシステムは、過剰なものに対しては脆弱なのである。たとえば日本の政治家の選挙資金を負担することは企業にとってまったく問題はない(他の多くの国々でも同様)。ところがそれがあるひとりの政治家に集中し、その人物がシステム内部のバランスを脅かしかねないほどの権力を握った場合、何らかの措置を講ずる必要が生じる。その結果が、たとえば田中角栄のスキャンダルだ。」・・
カレル・ヴァン・ウォルフレン(日本政治再生を巡る権力闘争の謎・・中央公論)

この先兵が東京地検であり、マスメディアである事は、ここ数年の異常な小沢排除報道を見れば明らか。

さらにウォルフレンは以下のように書く。
・・・「検察とメディアにとって、改革を志す政治家たちは格好の標的である。彼らは険しく目を光らせながら、問題になりそうなごく些細な犯罪行為を探し、場合によっては架空の事件を作り出す。薬害エイズ事件で、厚生官僚に真実を明らかにするよう強く迫り、日本の国民から絶大な支持を得た菅直人は、それからわずか数年後、その名声を傷つけるようなスキャンダルに見舞われた。民主的な手続きを経てその地位についた有権者の代表であっても、非公式な権力システムを円滑に運営する上で脅威となる危険性があるというわけだ。」・・・上掲書

・・「さて、この日本の非公式な権力システムにとり、いまだかつて遭遇したことのないほどの手強い脅威こそが、現在の民主党政権なのである。実際の権力システムを本来かくあるべしという状態に近づけようとする動きほど恐ろしいことは、彼らにとって他にない。そこで検察とメディアは、鳩山由紀夫が首相になるや直ちに手を組み、彼らの地位を脅かしかねないスキャンダルを叩いたのである。」・・(上掲書)

これが「政治とカネ」問題である事は周知のとおり。今回の民主党代表選は、非公式な権力システム(裏の権力)にとって最大の脅威である小沢一郎の政治的影響力を徹底的に削ぐために行われた。小沢一郎の勝利は、日本の非公式な権力システムにとって悪夢以外の何物でもない。最初に書いた党員・サポーター票の集計疑惑もこの視点で見れば、あながち荒唐無稽な作り話とも思えなくなる。

しかし、今回の民主党代表選、非公式な権力システムにとって成功とはいえない結果だと考えられる。

@「政治とカネ」問題で幹事長を退いた小沢一郎は、もし代表選に出馬しなかったら、政治的影響力を失いかねない状況だった。⇒ところが、代表選に出馬し、官僚、全メディア、偽装された世論の猛烈な逆風の中、国会議員200人の支持を取り付け、党員・サポーター票、民主党地方議員票の約4割を集めた。⇒※小沢一郎の政治的影響力は復活し、菅政権が行き詰ると即小沢内閣が成立できる基盤が確立した。

Aさらに言えば、小沢一郎の出馬は、検察の裁量行政(誰を起訴するかは検察が決める)に対し、明確なNONを突き付けた。もし、彼が出馬しなかったら、検察の意図にそぐわない政治家は、事件を捏造してでもメディアと一体になって騒ぎ挙げれば、誰も代表選に出馬できなくなる。⇒明確な検察ファッショ時代の到来。⇒小沢一郎の出馬は、このような検察ファッショを明確に否定し、国民主権の民主主義の精神を守った。

B反国民的、反民主主義的メディアの立ち位置が明確に見えた。⇒小沢出馬前は、出馬資格がないと騒ぎたて(※朝日新聞の“あいた口がふさがらない”社説が代表)、出馬すると菅直人を支持すると言う各社横並びの支持率を垂れ流し、東京・横浜・札幌の演説会では、当初は小沢コールを意図的に消したTV画面を流した。さらに極めつけは、選挙日当日、明確に菅支持をうたった社説(朝日)を掲載し、悩む民主党代議士に勝ち馬に乗るように促していた。

C民主党菅内閣の反国民的、反民主的性格が明確に見えた。⇒同じ党なのに、「政治とカネ」問題をメディアと同じ視点でネガティブキャンペーンを張った。こういうのを「後ろから鉄砲を撃つ」行為という。⇒次に、小沢陣営のスキャンダルを流した。(民主党資金の流用疑惑、小沢系議員が党員サポーター票を自分のところに一括して集め、小沢一郎と書いたというねつ造疑惑、極めつけは青木愛議員と小沢一郎の不倫疑惑“これも捏造の疑いが濃い”)⇒さらに、ポストで釣る、金で釣る、脅しをかけるという何でもありの選挙戦を展開(※仙石官房長官が主導したと言われている)

Dつまり、菅政権は、完全にメディアと一体になって、小沢一郎追い落としの選挙戦を展開したのである。⇒おかげで、菅政権の支持率は急上昇。⇒これだけ、非公式な権力システム(裏の権力)に恩を受けた菅政権が、「国民生活が第一」という革命的政策を実行できるわけがない。所詮、世論(作られた)迎合のポピュリズム政治をする以外、選択肢がなくなる事は目に見えている。

E非公式権力システム(裏の権力)の真の狙いは、民主党政権の瓦解にある。⇒1ヶ月もしないうちに、メディア挙げて、菅政権バッシングに転ずるはず⇒支持率は急降下⇒重要法案は全く通らず、菅政権は立ち往生。⇒来年3月以降いつ解散があってもおかしくない状況になるだろう。(※それが証拠に自民党は選挙準備を始めている)

Fこうして、民主党政権を倒し、非公式権力システムの眼鏡にかなった「政界再編」が行われる⇒それが権力を掌握し、以前のような表の権力と裏の権力が一体となった反国民的政権を樹立するのが、非公式権力システムの目的であろう。

Gところが、小沢一郎率いる200人になんなんとする民主党反主流派は、このような非公式権力システムの狙いには乗らない。⇒「政界再編」をするのなら、自らのイニシアティブで行おうとするだろう。⇒代表選に敗れた小沢一郎が奇妙に明るかったのは、まず「復権」という第一関門を突破したからだと考えられる⇒菅直人の「挙党一致」などというのも、岡田克也を幹事長にし、枝野を幹事長代理にしたことで、虚言であることは明白になった⇒だから、小沢一郎は代表代行を断り、完全な党内野党に転じる事を明らかにした。(※つまり、菅政権の瓦解に何の責任も負わず、次に備えるということ)

小沢一郎の代表選最後の演説は、歴史に残る名演説だった。彼が政治人生の全てを賭けた「国民生活が第一」「官僚支配からの脱却」という政策を断行し、日本を「官僚が支配したる国」から「国民が支配したる国」に変えたいと言う願いを「わたしには夢がある」と切々と訴えかけていた。この演説は、彼の資質が政治家と言うより、「思想家」に近い「ロマンティスト」である事を如実に物語っていた。

笹井さんが紹介していた塩野七生女史は、小沢一郎を「プロ」の政治家として評価していたが、ウォルフレンも・・・「小沢は今日の国際社会において、もっとも卓越した手腕を持つ政治家のひとりであることは疑いない。ヨーロッパには彼に比肩し得るような政権リーダーは存在しない。政治的手腕において、そして権力というダイナミクスをよく理解しているという点で、アメリカのオバマ大統領は小沢には及ばない。」・・前掲書・・と高く評価している。

日本も西欧もよく知る知識人がこのように高く評価する傑出した政治家を、民主党もメディアも日本国民も拒否したのである。ある意味、日本崩壊が現実に迫っている戦後最大の危機に直面している時に、このような選択を民主党はしたと言ってよい。この結果がどう出るかは分からないが、私自身は最悪の選択をしたと考えている。「この程度の国民にこの程度の政治家」だと揶揄されても仕方がない。

これを書いている最中に、菅内閣の閣僚人事が発表された。小沢系議員の重要閣僚登用は、ほとんどなかった。菅直人得意のワンフレーズ「脱小沢人事」を強行したのであろうが、はやメディアでは「ラストチャンス内閣」などという評が飛び出している。上に書いたように、民主党政権崩壊→非公式権力お墨付きの「政界再編」のシナリオが早くも発動されたようである。

「わたしには夢がある」と真の革命政権樹立を語った小沢一郎の捲土重来を期待する以外、道はなさそうである。

「護憲+BBS」「マスコミ報道を批評する」より
流水
 

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コメント
 
01. 2010年9月19日 09:11:52: 4mNS6r97lo
>小沢一郎の代表選最後の演説は、歴史に残る名演説だった。…
私も、思わず涙してしまいました。後世語り継がれることでしょう。
過去の自慢話しや、人の悪愚痴ばかりでは、聞いてる方もあきれるし、人として恥ずかしいです。また、それをかばっている蓮舫はじめ取り巻きは、どういう思考の持ち主なのだろうか?

真実が国民全体に伝わらないのが悔しいです。


02. 2010年9月19日 10:06:11: MiSM8OHaRY
小澤の語る“夢”を聞きながら、感動したひとりとして、この記事を、読んだ。

力のこもった、いい記事だ。



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