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菅改造閣発足〜挙党一致を反故にして、「反小沢」を示した「小沢粛清」布陣に! new!!
2010/09/17 [Fri] 21:28:39
菅改造内閣は平成22年9月17日夕方、皇居での閣僚の認証式を経て、正式に発足しました。
民主党の両院議員総会が平成22年9月17日、開かれ、岡田幹事長、玄葉政策調査会長、鉢呂国会対策委員長の新しい執行部人事が正式に承認されました。その両院議員総会で、菅首相は「代表選挙が終われば、ノーサイドで『412人内閣』をつくると約束したので、その方向に向けて進めていきたい。ぜひとも民主党政権が412人の力をあわせて、日本の20年におよぶ閉そく状況を打ち破る新たなスタートにしたい」と述べました。
しかし、菅首相は、党内人事及び改造内閣人事において、「代表選挙が終われば、ノーサイドで『412人内閣』をつくる」「民主党政権が412人の力をあわせる」という、挙党態勢を図るとした両院議員総会での言葉に著しく反する行動を示しています。
1.報道記事を幾つか。
(1) ANNニュース(09/17 14:44)
「「脱小沢」示した布陣に 菅総理が内閣改造(09/17 14:44)
菅総理大臣は、民主党代表の再選を受けて内閣改造を行いました。7人の大臣が留任や横滑りしたほか、代表選で菅総理を支持した議員が初入閣するなど、「脱小沢」の姿勢を示した布陣です。
仙谷官房長官:「総務大臣・片山善博、国土交通大臣・馬淵澄夫、経済財政担当大臣・海江田万里、国家公安委員会委員長・消費者・少子化担当大臣・岡崎トミ子」
このほか、法務大臣に柳田参院幹事長、文部科学大臣に高木義明衆院議員、厚生労働大臣に細川律夫副大臣、経済産業大臣に大畠章宏衆院議員、そして環境大臣に松本龍衆院議員が決まりました。
馬淵澄夫氏:「先ほど総理から連絡がありまして、国土交通大臣に決まった。『閣僚として菅内閣を支えてほしい』ということで言葉を頂きました。『微力ながら、しっかりと頑張らせて頂きます』とお答えしました」
初入閣は9人に上る一方、仙谷官房長官ら7人が留任や横滑りしました。小沢元幹事長のグループからの入閣はなく、小沢氏と距離を置く姿勢を見せた布陣です。
仙谷官房長官(留任):「菅総理は挙党態勢を十二分に意識して、今回、そして適材適所を意識して組閣をされたと考えます」
蓮舫行政刷新担当大臣(留任):「菅総理がずっと言われてきた『適材適所』。私がどうか分かりませんけど、新しい人も含めて専門性の高い方がおつきになっていると思います」
この後、皇居での認証式を経て菅改造内閣は正式にスタートします。菅総理は午後9時から記者会見し、今回の内閣改造の狙いや今後の政権運営について自らの考えを説明することにしています。」
(2) 読売新聞:2010年9月17日19時35分
「小沢グループ冷遇で党内混乱…野党、冷ややか
菅改造内閣の顔ぶれについて、野党各党からは17日、「挙党一致の態勢とは言えない」と冷ややかな声が相次いだ。
民主党代表選で敗れた小沢一郎元代表グループの議員が冷遇されたことで、同党内の混乱が続くとの見方も広がっている。
自民党の谷垣総裁は17日、党本部で記者団に対し、「(民主党内で)小沢氏に近い方は『お手並み拝見』と見ているのではないか。与党をきちっと掌握し、課題に迅速に応える態勢かどうかは疑問だ」と述べた。
円高や尖閣諸島周辺の日本領海内で起きた中国漁船衝突事件を挙げ、「国会で機動的対応ができていない。一刻も早く国会を開くべきだ」と述べ、臨時国会の月内召集を重ねて訴えた。
公明党の山口代表は、国会内で記者団に、「小沢氏のグループに配慮した人事になりきれておらず、内閣の政治主導がどこまで実現できるか、懸念が持たれる」と語った。みんなの党の渡辺代表は、「民主党代表選の明白な論功行賞人事だ。改造内閣の脆弱(ぜいじゃく)な高支持率は、国会が始まると化けの皮がはがれてくる」と指摘した。
(2010年9月17日19時35分 読売新聞)」
(3)読売新聞平成22年9月17日付夕刊2面
「挙党一致、結局は「排除の論理」…小沢系反発
菅内閣の改造人事では、民主党代表選で菅首相を支持した議員が登用される一方、党内最大の小沢一郎元代表グループの議員は冷遇されている。小沢グループからは「首相は挙党一致と言っていたが、結局は『排除の論理』で人事をやっている」と反発が出ている。
小沢グループの中堅議員は17日朝、「これから国会運営が大変な時に、首相は党内にも敵を抱えてどうするつもりなのか。小沢グループが野党提出の内閣不信任案に乗ったら、政権が倒れることを分かっているのか」と不満を漏らした。同グループの別の議員は「敗れたとはいえ、代表選で200人の議員が小沢氏を支持したことを首相は忘れている」と指摘した。
一方、代表選で小沢氏を推した鳩山前首相グループからは、グループの大畠章宏会長の経済産業相での入閣のほか、海江田万里衆院財務金融委員長が入閣した。大畠氏は17日午前、国会内で記者団に「首相から午前10時過ぎに電話で経産相を頼まれた」と明かした上で、「円高でもの作りが大変な時期だ。若い学生の就職も大変だ。責任が重い」と語った。
首相の側近議員は大畠氏起用について、「小沢グループに加え、鳩山グループも人事で外して敵対勢力を増やすわけにはいかないという判断だ」と解説した。
ただ、鳩山グループの中堅議員は、改造内閣の陣容について、「『脱小沢』色が強すぎる」と疑問を呈した。(以下、省略)
(2010年9月17日19時07分 読売新聞)」
2.菅首相は、露骨に「反小沢」「小沢粛清」人事にしました。
(1) 内閣人事を見ると、代表選で小沢氏を推した海江田万里氏の経済財政担当相起用で一定の配慮を示しています。しかし、海江田氏は鳩山派にすぎません。党執行部は、小沢氏支持だった幹事長代理の細野豪志氏を「クビ」にして枝野幸男氏にすげ替え、「反小沢」であるばかりか「反小沢の急先鋒」であった岡田氏を入れたのです。
政権与党の幹事長は、政治の表裏を知り尽くしたやり手でなければ務まらないとされています。党内をまとめ、選挙を仕切り、野党を話をつけるという、党内外を仕切る重要な役職です。しかし、真面目だけが取り柄であり、郵政民営化選挙において柔軟な対応ができずに大敗した岡田氏では、務まるわけないのです。
「反小沢の急先鋒」であった岡田氏が幹事長では、小沢グループに敵対することが明確になったことが明らかとなり、先行きが不透明であることが明らかになったのです。
(2) 「反小沢」「小沢粛清」が明確なのは内閣人事も同様です。
小沢氏がかつて率いていた旧自由党出身者からの入閣はゼロであり、小沢グループの国会議員は一人も国務大臣に任命されていません。また、代表選で小沢氏を支持した総務相の原口一博氏、小沢氏がかつて率いていた旧自由党出身は、農水相だった山田正彦、国家公安委員長だった中井洽国家公安委員の2人が入閣していましたが、いずれも「クビ」にされ、粛清されました。他方で、いち早く代表選中に菅直人氏を表明し、菅直人氏に媚を売った馬淵澄夫氏は、論功行賞として入閣できたのです。
柳田稔法相は、民間労組出身で、労働行政には詳しいようですが、法務行政に対する理解がまるでないため、官僚の言いなりになることが必至の大臣です。しかも、北朝鮮の拉致問題担当相をも兼ねていますが、拉致被害者の家族は「聞いたことも見たこともない人だ」と指摘し、「菅政権にとって拉致はこの程度の認識なのか」と困惑する声が上がっています(時事通信:2010/09/17-19:34)。これのどこが「適材適所」なのでしょうか。
民主党政権では初めて民間から片山善博前鳥取県知事を総務相に起用しましたが、今の二分化された民主党ではほとんど仕事ができないでしょう。
最も官僚と戦ってきた長妻厚労相は、厚生労働省による「大臣辞めろ」の声に答えて、「クビ」になっています(仙谷氏が嫌っているという影響もある)。官僚主導となることが明確になった人事といえます。
「挙党一致」「適材適所」という口ぶりとは異なり、「挙党一致」という約束をあっさり反故にし、露骨な論功行賞と「小沢粛清」組閣となったのです。
(3) もっとも、仙谷由人官房長官は9月17日午後の会見で「菅総理は挙党態勢を十二分に意識して、今回、そして適材適所を意識して組閣をされた」と述べています。
しかし、首相は主要閣僚に小沢一郎元幹事長と距離を置く者を据える一方、小沢氏の議員グループからは一人も起用していません。「反小沢」の代表格であった岡田克也幹事長を起用した党人事と合わせると、「反小沢」路線の継続をこれまで以上に鮮明にさせたのですから、明らかに虚偽の発言です。(仙谷氏は、自らの事務所費問題でも嘘を言い、憲法75条関係での発言は間違いだったので、嘘や虚偽発言は平気なのでしょう。)
菅首相は、両院議員総会での言葉に反して、執行部人事・内閣人事も「脱小沢」「反小沢」「小沢粛清」体制を示した布陣にしているのです。これでは、「ノーサイド」でもなく、「『412人内閣』」を作らないことを明言したわけで、「民主党政権が412人の力をあわせ」ることも不可能になりました。「挙党仙谷氏「反小沢」を示した「小沢粛清」布陣にした以上、まったのですから、挙党一致を示した言動は「嘘」だったのであり、薬害エイズ問題と同じように、「嘘吐き菅直人」の面目躍如というべきでしょう。
(4) 菅首相は、露骨に「反小沢」「小沢粛清」人事にしたのですから、小沢氏側との亀裂が大きくなったことは明らかです。ですから、小沢氏側についた方々が反発するのは必至ですし、野党側も、内部対立が熾烈な民主党に協力するわけがありません。
「小沢氏に近い議員からは「完全な反小沢シフトだ」「ノーサイドの意味が分かっていない」と不満の声が漏れた。菅グループ幹部は「人事が論功行賞と受け止められてしまうのではないか」と懸念を示した。(時事通信:2010/09/17-13:08)」
「自民党の谷垣総裁は17日、党本部で記者団に対し、「(民主党内で)小沢氏に近い方は『お手並み拝見』と見ているのではないか。与党をきちっと掌握し、課題に迅速に応える態勢かどうかは疑問だ」と述べた。
公明党の山口代表は、国会内で記者団に、「小沢氏のグループに配慮した人事になりきれておらず、内閣の政治主導がどこまで実現できるか、懸念が持たれる」と語った。みんなの党の渡辺代表は、「民主党代表選の明白な論功行賞人事だ。改造内閣の脆弱(ぜいじゃく)な高支持率は、国会が始まると化けの皮がはがれてくる」と指摘した。」(読売新聞)
「小沢グループからは「首相は挙党一致と言っていたが、結局は『排除の論理』で人事をやっている」と反発が出ている。
小沢グループの中堅議員は17日朝、「これから国会運営が大変な時に、首相は党内にも敵を抱えてどうするつもりなのか。小沢グループが野党提出の内閣不信任案に乗ったら、政権が倒れることを分かっているのか」と不満を漏らした。同グループの別の議員は「敗れたとはいえ、代表選で200人の議員が小沢氏を支持したことを首相は忘れている」と指摘した。」 (読売新聞)
小沢グループはもちろん「反小沢」布陣と理解していますし、野党側も「反小沢」布陣と理解していますので、これでは国会運営がうまくいくわけがありません。産議院では野党が優位を占めているという、ねじれ国会においては、民主党内での統一はより重要であるのに、民主党内でさえ非協力的になるのは必至でしょう。菅直人氏側は、「小沢憎し」の一念のみに凝り固まってしまい、将来の展望をまるで考えていないようです。
ここまで徹底して「小沢粛清」布陣にしてしまうと、小沢氏支持の国会議員200名は、同じ民主党内であるのに、完全な「敵」扱いです。まるで、内部でリンチを行い続けた連合赤軍のようです。
「「総括」とリンチ
連合赤軍は、しばしば総括(そうかつ)と称して各人に政治的な反省を迫ることがあった。これはやがて、本人の自覚を助けるとして、周囲の者が総括をされる対象者に対し、意見や批判を行うものに発展した。
山岳ベースでの連合赤軍においてはこれが破綻し、リーダーの森恒夫らは総括に暴力を用いるようになった。一人の人間に対し、仲間全員が暴力を用いて厳しい反省を強要するようになり、実質的なリンチと粛清が展開されるようになった。被害者も政治的指向から激しい暴力を伴うこの行為にほとんど抵抗しなかった。被害者はある者はこれらの暴力による内臓破裂で死亡し、ある者は食事もほとんど与えられずに極寒の屋外に縛り付けられ死に至った。彼らは暴力を総括を助ける行為として「総括援助」と名付け、正当化した。またこの総括援助による死は「総括できないことに絶望してショック死した」として「敗北死」という名が付けられた。また、総括が期待できないと判断されたメンバー二人(一人は幹部)には「死刑」が宣告され、アイスピックで何度も刺された上に絞殺された。」(連合赤軍 - Wikipedia)
小沢一郎氏は、岩手県第4区選出の国会議員であり、小沢グループを形成するのも国会議員です。小沢氏を含めて国会議員は、選挙権を有する有権者の「民意」によって選ばれた者であり、「全国民の代表者」(憲法43条)です。国政選挙において、有権者の多数が、小沢氏が特に強調した「国民の生活が第一」を含めた民主党の政策を支持して投票した結果、民主党が政権(国家権力)を握っているのであり、これが日本国憲法下の政党政治・議会制民主主義です。もちろん、小沢氏を排除した政策があるわけではなく、「小沢外し」に投票したわけではありません。
そうだとすれば、小沢氏・小沢グループを含め、小沢氏を支持した200人の国会議員すべて「全国民の代表者」(憲法43条)であるのに、身勝手に「小沢憎し」という感情論から、勝手に「反小沢」「小沢粛清」を行うのは、憲法43条の意義に反するものといえます。また、民主党内で「粛清」を行うほど対立しているようでは、民主党の政策の実現は困難であり、それは国政選挙によって民主党に投票した有権者の「民意」に反するものであり、選挙権の意義並びに政党政治のあり方に反するものとして妥当ではないのです。
今回の「反小沢」「小沢粛清」布陣は、憲法43条及び議会制民主主義上、妥当とは思えないのです。小沢氏・小沢グループの力をも取り込むことこそが、憲法43条に合致する態度であり、それこそが、国内外に山積する難題を解決する道であったように思うのです。
(盛んに「小沢バッシング」を繰り広げるマスコミは、国政選挙での民意という正当性のある「民意」に反するものであり、憲法43条の意義に反するものです。)
憲法の意義は別として、菅直人氏側が、まるで「連合赤軍のような『総括』」を行ってしまうのですから、菅直人氏側には恐怖を覚えます。前日まで「挙党一致」と言いながら、次の日には一転して、イジメをはるかに超えた、徹底した「小沢粛清」人事を平然と行い、極めて寛容さに欠けた態度に出てしまうのですから。こうしたイジメ行動・公然粛清がまかり通るのであれば、菅直人氏は日本社会に害悪を及ぼす者であるとして、マスコミによる「見せかけの世論」は別として、多くの有権者は「連合赤軍・菅直人」を見捨てるように感じます。
3.最後に。
民主党代表選では、小沢氏が米軍普天間飛行場移設問題に関して、「親沖縄」の姿勢を示したために、一時的に注目された沖縄ですが、沖縄県民は、菅氏が代表に選ばれたことに対して落胆しています。
(1) 毎日新聞 2010年9月15日 東京朝刊
「◇沖縄、落胆 普天間「遠のく県外」
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題を抱える沖縄では、同県名護市辺野古への移設を決めた日米合意を踏襲する菅直人首相の続投に、落胆の声が一斉に広がった。名護市では12日の市議選で移設反対を掲げる稲嶺進市長の市長派が圧勝したばかりで、代表選でも普天間問題で沖縄と話し合う姿勢をみせていた小沢一郎前幹事長の勝利を期待する声が強かった。ヘリ基地反対協の安次富(あしとみ)浩共同代表は「沖縄を理解していない人が首相を継続することになり、悲しい」と話した。
民主党沖縄県連は、県選出国会議員2人とほとんどの地方議員が小沢氏を支持。幹部らが県連事務所のテレビで開票作業を見守ったが、菅首相の勝利に「なぜだ」というため息交じりの声ももれた。
全国の党員・サポーター投票では、菅首相が300ポイントのうち249ポイントを獲得したが、沖縄では小沢氏に全投票数の約7割が集まった。県連の山内末子副幹事長は「沖縄と本土の世論が全然かけ離れた結果だ」と語り、普天間問題への温度差を残念がった。【井本義親、斎藤良太】」
(2) 民主党は、今回の代表選において、無知無能な菅直人氏、沖縄を見捨てる選択肢を選びました。
菅直人氏は沖縄にいかに菅直人氏が沖縄を見捨てようとも、本土に住む者は、「沖縄を理解していない人が首相を継続することになり、悲しい」「沖縄と本土の世論が全然かけ離れた結果だ」という言葉を深く心に刻んでおくべきです。「捲土重来、次こそは沖縄を見捨てない道を選ぶべきだ」と。
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菅がやりたかったのは、自社さ内閣の首相だったのですね。
実現おめでとう。短い命ですが。
韃靼人
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