官僚政治の典型ですね。財務官僚のパペット内閣だと思います。

　９月１４日の民主党代表選挙で管直人総理が再選された。沖縄にとって緊急事態が生じていると筆者は認識している。民主党代表選挙において、普天間問題は、目立たないが実は大きな争点だった。小沢一郎前幹事長は、慎重に言葉を選んでいたが、米海兵隊普天間飛行場の移設問題について、米国、沖縄と再度話し合うことで、軟着陸を考えた。小沢氏は現実主義者だ。口先やカネで沖縄をまるめこんで、米海兵隊普天間飛行場を辺野古古崎周辺へ移設することは不可能と考えている。それだから、小沢総理が実現すれば、５・２８日米合意を発展させるという名目で、事実上の仕切り直しが可能と筆者は考えていた。
　総理が政治主導で「日本は民主主義国家だ。沖縄の民意に反する移設はできない。仕切り直せ」と命じれば、外務官僚と防衛官僚は、総理の意向を満足させる答えを必ず出す。なぜなら、その答えを出した官僚が出世するからだ。総理が官僚を動かす秘訣は難しくない。総理の言うことを聞く官僚を出世させ、言うこと聞かない官僚を更迭する。これだけでよい。小沢氏はこの秘訣を体得している。
　管総理は、民主党内にも、日本社会にも堅実な支持基盤を持たない。それだから、官僚の支援とマスメディアによってつくられる「風」に頼らなくてはならない。また、管氏を支持した民主党の国会議員も「何としても小沢一郎だけは首相にしたくない」という「負の連帯意識」で団結したにすぎない。そう遠くはないうちに管派内部で権力闘争が起きる。　
　管総理は、普天間問題は鳩山前政権の５．２８日米合意で解決済みという立場を表明した。また、喜納昌吉前参議院議員によれば、管氏は副総理時代に冗談半分に「沖縄は独立すればよい」と述べたという。ロシアに「冗談には必ず真理の一部が含まれている」という俚諺がある。筆者は管氏のこの発言には二重の意味があると解釈している。まず、普天間問題のような面倒なことにはかかわりたくないという意思表示だ。次に「沖縄人よ。君たちが文句を言ってもどうせ沖縄は独立なんかできないよ。やれるものならやってみろ！」という東京の政治エリート（国会議員、官僚）が、沖縄人の前では決して口に出さないが、腹の中で思っている本音だ。
　沖縄が危ない。管氏は「普天間問題は解決済みなので、あとは粛々と日米合意と閣議了解を遂行しろ」と官僚に支持するであろう。そうなると、官僚は、機械のようにそれを遂行する。管政権下、強制執行によって辺野古基地建設が行われる危険があると筆者は懸念している。自民党政権時代のあいまいさが管政権にはない。与野党、思想信条を超え、われわれの沖縄を守るために沖縄人は団結しなくてはならない。

なぜ民主党は沖縄県民の声に耳を傾けないのか、沖縄県の声は我々国民の声でもある。普天間の基地が１つ無くなろうが抑止力など低下しない。嘉手納に巨大な米空軍、横須賀に第七艦隊、座間、厚木、岩国、佐世保にも米軍の基地がある。日本の防衛予算も世界有数の規模である。

ラムズフェルド前国防長官が指摘したととおり、普天間は世界一危険な軍事空港である。そればかりか沖縄の「米軍等の事件・事故」は年間1000件を超え、まさにこれは異常である。沖縄で反米感情があり、危険ゆえ普天間は軍事訓練の制約を受け軍事空港の機能を果たしていない。

基地問題の解決は、世界一危険な普天間基地を閉鎖を政治家が決断すればよいだけの話である。そうしなければ、米国は永遠に日本にある基地を使い続け、日本にある米軍基地は未来永劫、縮小しない。

元ＣＩＡ顧問の大物政治学者が緊急提言
「米軍に普天間基地の代替施設は必要ない！日本は結束して無条件の閉鎖を求めよ」独占インタビュー　チャルマーズ・ジョンソン 日本政策研究所（ＪＰＲＩ）所長
http://www.asyura2.com/10/warb4/msg/374.html