http://www.asyura2.com/10/senkyo95/msg/354.html
Tweet |
http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/3c3f3868a81afc1f7028e020bb1a1607
2010年09月18日
菅民主党政権の党役員、閣僚が出揃った。この人なら少しはやれるかもと云う人事は片山総務大臣くらいのものだろう。一人でも期待される閣僚がいたことが救いである。
まぁ2カ月ほどわが世の春を謳歌して貰おうではないか、あれだけ公務そっちのけで、電話を掛けまくった菅君、後2カ月ほど美酒を味わうがよかろう。(笑) 前原の外務大臣は面白そうだ、訪中出来るのだろうか? これは見ものだよ!
さて、菅内閣の話題なんかこちらとしてはどうでもイイ話で、興味は小沢一郎の今後にある。
「仙谷・菅政権」が徹底的な「脱小沢」の人事を断行してくれたので、筆者は怒るどころか有り難いとさえ思っている。「挙党一致」じゃないじゃないか! とお怒りの方々もいらっしゃいますが、これでイイのだと思っている。大義名分が出来たではありませんか、「これでは国民が不幸になる。幸福になるのは官僚と大企業、都会だけじゃないか!」。
まず当面の問題として、東京第5検察審査会の第二回目の審査が開始した。
第一回目の「起訴相当」の議決を出した審査員は全員入れ替わっている。審査を法的に誘導する補助員の弁護士も入れ替わり、あらためて仕切り直しの審査が始まる。現時点の審査員の6人の任期が10月末で切れるので、それまでに結論を出すことになるだろう。
マスメディアは小沢一郎に第二回の審査でも「起訴相当」が出て、強制起訴されることを強く望む論調を拡散しているが、常識的に「不起訴不当」、「不起訴相当」のどちらかで決着するものと思われる。後者なら、“ハイそれまでよ”前者でも検察がもう一度調べた「不起訴」の結論を出すだけのことである。
「何を甘い見通しを立てているのだ、仙谷が日弁連と結託し、「起訴相当」に導く補助員を用意したのだぞ! 審査員も「起訴相当」議決を出そうと手ぐすねを引いている連中をセレクトしたのだ!」と云う反論が今にも聞こえそうである。(笑)
しかし、今回の民主党代表選挙を通して、世間の小沢一郎のイメージは相当に違って来ている。「言われるほど、悪いオッサンには見えないよね。どっちか云うと、誠実な人かも?評論家とかの話、本当かしら? それに言っていること、結構マトモで納得だよね、あのニヤケ菅の方が嘘言いそう」等と云う変化が一部生まれてきているのは事実だ。そして、気の毒にも菅に負けてしまった小沢一郎に、少なからず同情のようなものが国民の中に生まれてきている。
仙谷は菅を勝たせると云うよりは、小沢を負けさせる選挙に血道を上げたわけだ。
検察審査会にも一定の影響を与えた可能性は否定できない。しかし、今回の組閣などを通して、仙谷の“過ぎたるはなお及ばざるが如し”、“急いてはことを仕損じる”が命取りになるのだと思う。尚一層の同情が小沢一郎に注がれる土壌を作ってしまった。
内ゲバで仲間割れを起こし、粛清どころか殺し合いをした学生運動家には、そもそも理論の純化を希求し過ぎて、激しく行動をエスカレートする傾向を常に含んでいる。
いま、仙谷の行動はそのものズバリなのだ。
まぁ仙谷のエスカレーションは枝葉末節だが、小沢一郎への第二回審査の議決を「起訴相当」とした場合、どのような問題が噴出するかと云う事を、日本の司法関係者は実は十二分に承知している。
痩せても枯れても、捜査の最高峰・東京地検特捜部が1年半に及ぶ強制捜査の結果、犯罪性が認められず「不起訴」(検察審査会の強制起訴に至るまでには、東京地検特捜部は3度小沢を不起訴と判定することになる)とした政治家を素人集団11人の検察審査会の審査員によって覆されるとなると、検察の面子がまる潰れとか、そういう矮小化された問題ではなく、検察の起訴裁量権への素人による覆しであり、日本の検察機構そのものの存在意義が問われることになる。
つまり、既得権益の革命が起きてしまう。検察審査会が審査するのは、「検察」であり、「小沢一郎」ではない。つまり、東京地検特捜部の起訴裁量権(起訴独占主義)が脅かされる事態であり、ゆゆしき事態を惹き起こす。
検察審査会の存在理由の再定義が求められるし、検察の機構そのものへの提起であり、延いては法務省・検察庁・裁判所は現在抱えている問題すべてが「日本の司法制度の特殊性」として、世間の俎上に乗せられるリスクを負う事になる。
検察審査会の小沢一郎への「起訴相当」議決は、或る意味で日本の司法制度そのものへの挑戦、その存在への問題提起のトリガーになる危険を孕んでいる。
筆者としては法治国家の元、「推定無罪」の原則で小沢一郎が法廷闘争するのも、一つの選択だと論理的には思うが、それをして日本の司法制度で飯を食う、裁判官・検察官・弁護士が既得権を掛けて勝負に出るとは思わない。
これ以上、小沢一郎を追い込むことは、自分たちへの跳ね返りも覚悟しなければならない訳で、到底選択する道ではないと考えている。まさか麻生政権や仙谷民主党に、これ以上義理立てする筋合いは無いと云うのが、筆者の結論である。
問題は、検察審査会から解放された小沢一郎が11月に入って、どのような言動を行うか、そこが重要だ。
この件については、ハプニングがない限り、明日の課題としておこう。それでは、小沢シンパの皆々様、オヤスミなさい。
ランキング応援に感謝いたします!
↓
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK95掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。