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れんだいこのカンテラ時評809 れんだいこ 2010/09/17 18:06
【「2010.9.14民主党代表選」考その2】
「2010.9.14民主党代表選の党員サポーター票に於ける小沢票抜き取り疑惑」を検証して見ることにする。外部委託業者が如何に巧妙に抜き取ったかを仮定して、これを見破る頭脳ゲームになる。こういう場合、推論を押し進めて行った結果、次々と不都合事象が生じるかどうかで仮定の正しさが判断されることになる。間違った仮定の場合には推論を積み重ねて行くうちに辻褄が合わなくなる。推論を積み重ねても破綻しない場合には仮定の正しさが裏付けられることになる。論理学の世界であるが、ではやってみよう。
「小沢票抜き取り疑惑」を仮定すると、どういうことが見えてくるだろうか。これが宿題である。相手はゴマカシのプロだと看做す必要がある。プロの狙いを見抜かねばならない。或いはそのプロの失策を掴まねばならない。噂されている「小沢票抜き取り疑惑」は投票率の低化と連動する。現に投票率は党員選挙にしては不自然なほど低い66・9%になっている。よって、ここまでの推理は正しいと云うことになる。
但し、これは尻尾である。この尻尾を手繰り寄せ正体にまで辿り着かなければならない。思うに、国会議員票では70議席、140ポイントの差が予想されていた。従って、これを覆す為の100議席、200ポイント変動工作が発動されたと思われる。問題は、どういう基準でこれを為すかである。その手の内を推理して見ることにする。
まず菅票の出方を確認する。菅派の中心核となった国会議員の選挙区では、圧倒的に菅票が支配している。最も高いのが岡田外相の三重3区の小沢票率12%である。前原国交相の京都2区の小沢票率は15%である。仙石官房長官の徳島1区の小沢票率は16%である。玄葉特命担当相の福島3区の小沢票率は18%である。菅首相の東京18区の小沢票率は18%である。これは、菅改造内閣の組閣において、これらの者が重要視されるよう裏メッセージされているように思われる。
9.17日、菅改造内閣の顔ぶれが決まったが、登用された大臣の選挙区の小沢票率を確認しておく。参議員は対象にできないので割愛する。上記の他は、財務相の野田佳彦の千葉4区で24%、文部科学相の高木義明の長崎1区は39%、厚生労働相の細川律夫の埼玉3区は31%、農林水産相談の鹿野道彦の山形1区は47%、経済産業相の大畠章宏の茨城5区は29%、国土交通相の馬淵澄夫の奈良1区は27%、環境・防災相の松本龍福岡1区は26%、経済財政・科学技術相の海江田万里の東京1区は48%。こうなるとあまり関係があるように見えない。
これに対して、小沢派の中心核となった国会議員の選挙区ではどうであろうか。小沢氏の地元である岩手が軒並み高い。小沢候補当人の岩手4区の小沢率は93%、畑浩治の岩手2区の小沢率は93%、階猛の岩手1区の小沢率89%、黄川田徹の岩手3区の小沢率88%となっている。次に沖縄が高い。玉城デニーの沖縄3区の84%、沖縄1区の73%、沖縄2区の69%、瑞慶覧長敏の沖縄4区62%。ここは操作の手がつけられなかったと考えられる。
後は田中美絵子の石川2区の小沢率73%、山岡賢次の栃木4区の小沢率68%、津島恭一の青森4区の66%。中野渡詔子の青森2区の63%、小泉俊明の茨城3区の61%、奥田建の石川1区の61%、鈴木克昌の愛知14区の61%、橋本清仁の宮城3区の60%。岡島一正の千葉3区の57%、金子健一の千葉11区の57%、柳田和己の茨城7区の55%。
他は軒並み辛うじて50%を上回る程度の票しか出ていない。53%代は中後淳の千葉12区、青木愛の東京12区、東祥三の東京15区、坂口岳洋の山梨2区、山田農相の長崎3区。52%代は中野譲の埼玉14区、樽床伸二の大阪12区、空本誠喜の広島4区。51%代は松木謙公の北海道12区、京野公子の秋田3区、福田昭夫の栃木2区、内山晃の千葉7区、中塚一宏の神奈川12区、田中眞紀子の新潟5区、村井宗明の富山1区、近藤和也の富山3区、近藤和也の石川3区、宮島大典の長崎4区、川内博史氏の鹿児島1区、皆吉稲生氏の鹿児島4区と圧倒的に多い。50%代は羽田孜の長野3区の50,9%。大西孝典の奈良4区の50,4%。
以上の選挙区は、小沢優位が歴々としており、これを落とすと疑惑が強まり過ぎることを懸念して小沢票ポイント選挙区として配慮されたことを意味するのではなかろうか。それにしても田中眞紀子の新潟5区、川内博史氏の鹿児島1区までが51%、羽田孜の長野3区が50,9%とは悪意が見え見えではなかろうか。ここを菅票ポイント区にしたら疑惑が増すのでイヤイヤ小沢票ポイント区にしたものの当てつけでギリギリの%にしたと思われる。
と云う事は、これから確認する選挙区はそこまで評価されず地盤がヤワだったことを意味する。国会議員がナメられていると云うことでもある。怒れ、ヤワ評価された小沢派国会議員よ。
その前に確認しておく。妙なことに民主党議員を持たない空白選挙区で決まって小沢票ポイントが出ている。埼玉14区の52%、富山2区の54%、富山3区の51%。鳥取1区の58%、広島6区の67%、宮崎3区の60%、沖縄1区の73%、沖縄2区の69%。石川は3区とも小沢ポイントとなっている。民主党議員を選出していない空白区であれば、小沢、菅が票を分け合ってもオカシくない。ところが全て小沢票ポイントになっている。これは何を意味するのだろうか。これについては末尾でコメントする。
以下、思いがけぬ取りこぼし例を確認する。小沢率基準で、横路孝弘の北海道1区30%、三井辨雄の北海道2区40%、鳩山由紀夫の北海道9区43%。太田和美の福島2区45%、小宮山泰子の埼玉7区49%、松崎哲久の埼玉10区49%、海江田万里の東京1区48%、中山義活の東京2区46%、松原仁の東京3区43%、江端貴子の東京10区45%、細野豪志の静岡5区35%、赤松広隆の愛知5区38%、平野博文の大阪10区35%、滝実の奈良2区40%、野田国義の福岡7区49%、原口一博の佐賀1区45%、福田衣里子の長崎2区49%等々。
判明することは不自然な取りこぼしであろう。凡そ国会議員が支持を打ち出せば支持者はこれに従うのが世のナライである。このナライが菅派の場合のみ成り立ち、小沢派の場合にはそうならなかったというのが解せない。マスコミメディアの言論大砲威力があったにせよ、それだけで説明できるだろうか。実際には小沢票が上回っているのに削られたと見るべきではなかろうか。鳩山グループの小沢率が低いことも気になる。結局、鳩山グループは力にならなかったと云うことか、あるいは故意に削られたと見るべきだろうか。
しかし、削れば投票率が落ちる。その選挙区が目につく。そこで全体的にまんべんなく削る必要がある。そういう理由により各選挙区で200票余が削られと思われる。菅票の水増しは考えにくいので、これを基礎として菅票を上回る部分がゴッソリ抜き取られ、更に菅票を下回るように調整されたと思えば良い。では幾ら抜くのが適正か。外部業者の苦心、プロの技の冴えがこの辺りにあったと思われる。これには指令者が居る筈である。倉庫内で何が行われていたのか内部告発を待ちたい。しかし、幾ら巧妙にしても副作用が生まれる。それが投票率の低下、棄権率の高さとなったと思われる。
こういう風に推理できるとすると、小沢派は取りこぼし区での調査を始めるが良い。ただの1区でも不正が発見されれば決定打になる。後はイモヅル式に右ナラエの推理が成り立つ。この推理を否定する為には、選挙管理委員会は、こたびの票の出方が自然であったことを逆論証せねばならない。れんだいこは選挙管理委員会に尋ねたい。投票紙は保管されているのか、早くも処分されているのか明らかにせよ。これはとても大事な質問である。保管されているのなら再点検せよ。処分されているのなら猛然と抗議せよ。いずれにせよ返答させねばならない。次に棄権率の高さ即ち低過ぎる投票率を説明せよ。これほど盛り上がった代表選にしては考えにくい。
最後に、空白区でなぜ小沢票ポイントばかりが出たのか誰か説明せよ。れんだいこは、余りに抜き過ぎたので小沢票ポイント区が減り過ぎ、その調整の為に空白区が使われたと推理する。結果は、国会議員票でも菅候補が上回った。これは予想を超えた善戦であり、抜き過ぎたことが際立つことになった。上手の手から水がこぼれるの話である。
2010.9.17日 れんだいこ拝
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