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菅改造内閣は17日夕、皇居での閣僚認証式を経て発足した。菅直人首相は、外相に前原誠司前国土交通相、総務相に片山善博前鳥取県知事、国家戦略担当相に玄葉光一郎民主党政調会長を起用し、仙谷由人官房長官や野田佳彦財務相らを留任させる閣僚人事を決定。首相官邸で同日夜、初閣議を開いた後、記者会見に臨み、政権運営の基本方針を明らかにする。
首相は主要閣僚に小沢一郎元幹事長と距離を置く実力者を据える一方、小沢氏の議員グループからは一人も起用しなかった。岡田克也幹事長の登用と併せ、「脱小沢」路線の継続が鮮明になった。
仙谷官房長官は閣僚名簿を発表した記者会見で、「本格的な菅内閣が再スタートを切る。日本の困難な状況を切り開いていく改革を根底から進めるための人事だ」と強調。また、「首相は挙党態勢を十二分に意識して、適材適所を意識して組閣した」と述べた。
首相は同日午後、内閣改造に当たり、国民新党の亀井静香代表と会談。両氏は郵政改革法案の速やかな成立を期すとした合意書に署名し、連立政権の維持を確認した。一方、首相は席上、10月上旬にも召集する臨時国会を念頭に2010年度補正予算案提出を検討する考えを示した。
これに先立ち、首相は民主党両院議員総会で「代表選が終わればノーサイドと約束した」とあいさつし、挙党態勢への配慮を重ねて強調。「民主党政権の(所属議員)412人の力を合わせて、日本の20年に及ぶ閉塞(へいそく)状況を打ち破っていく改めてのスタートとしたい」と決意を示した。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2010091700710
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