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日刊ゲンダイ2010年9月13日掲載
“竹中の大罪“ 振興銀疑惑 木村剛よりもっと悪い 国会招致の動きも
「木村剛も悪いが、竹中平蔵はもっと悪い」。こうした声が政界からあがっている。2人とも小泉政権を中心的に支えた人物だ。
木村氏は04年に日本振興銀行を設立し、金融行政の指南役≠ニもてはやされた。ところが、振興銀は設立からわずか6年半で、6194億円もの負債総額を抱えて経営破綻し、日本初のペイオフ発動となった。振興銀の倒産は、一義的に経営トップである木村剛前会長の経営失敗によるが、ブレーンとして金融庁顧問に木村を起用した当時の金融相、竹中平蔵氏の責任がより大きいというのである。
10日、振興銀の破綻で自見庄三郎金融担当相が、「設立当時の竹中元金融担当相の道義的責任は免れない」などと批判。振興銀の失敗は竹中の構造改革路線のひずみ≠ニ厳しく断じた。民主党幹部は、竹中の国会招致を検討していることを明らかにした。
当の竹中は「本件に対する取材は一切お断りさせていただいている」とコメントを拒否し、逃げの一手だが、許されることではあるまい。この男のせいで、日本の金融界がどれほどかき回されたことか。
「銀行消滅」(講談社+α文庫)を刊行したばかりで、金融界に詳しいジャーナリストの有森隆氏が竹中の問題点をこう指摘する。
「まず、予備申請から8カ月で振興銀に銀行免許を付与したことです。大企業を親会社にもつソニー銀行やセブン銀行などは1年5カ月かかっている。元日銀マンとはいえ、民間銀行での経験がない木村氏が申請するとスイスイ認可された。両者の親密な関係は広く知られていただけに、当時、情実が働いて審査を甘くしたのではないかと見る向きもあった。もしそうだとしたら、竹中氏の責任はきわめて重いと言わざるをえません」
振興銀の顧客は、一般の銀行が手を出さない層だから、認可に際してより慎重な審査が必要なはずだが、大甘だった疑いがある。銀行関係者の間では、経営基盤が弱い振興銀のビジネスモデルはリスクが大きいことが一目瞭然だったため、早くから経営を危ぶむ声が上がっていた。
開業後、振興銀をめぐって悪い噂がたびたび流れていたが、竹中は担当大臣としてきちんとチェックせず、放置したことも問題だ。一方で、メガバンクを検査でギュウギュウ締め上げることに異常に熱心
だった。
「当時、米シティバンクがメガバンクのひとつを買収したがっているという米国の指示を受けて竹中氏が、メガバンクを4行から3行にするという話はよく耳にしました。
結局、シティ傘下に入りませんでしたが、UFJ銀行がスケープゴートにされて、三菱銀行グループに入りました。しかし、いまでは、UFJ銀を残した方がよかったといわれています」(金融関係者)
訳の分からない振興銀に肩入れし、メガバンクいじめに走った竹中。木村が罰を受け、ムリ筋にもかかわらず銀行免許を認めた竹中が、おとがめなしというのは釈然としない。政府はきっちりカタをつけるべきだ。
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