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http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100916/biz1009162258034-n1.htm
政権交代によって前原誠司国土交通相が、八(や)ツ(ん)場(ば)ダム(群馬県長野原町)の建設中止を表明してから17日で1年。住民らの反発を受け、国交省はダムの必要性を再検証することを決めたが、検証実施時期などは未定で、解決の方向性はみえてこない。時間だけが刻々と過ぎ、水没予定地区にある川原湯温泉では旅館の休業も相次ぐ。住民らは「いつまで待てばいいのか」と訴える。(時吉達也)
「国には散々翻(ほん)弄(ろう)されてきたが、強大な力を改めて思い知らされた」。長野原町の高山欣也町長はこの1年をそう振り返る。
前原国交相の頭越しの建設中止表明に、それまでダム建設を受け入れ、生活再建の道を歩み始めていた地元は猛反発した。
昨年9月23日に前原国交相が現地視察した際には意見交換会への出席を拒否。今年1月24日には、再び現地を訪れた前原国交相との意見交換に応じたものの、ダム建設を前提とした生活再建の青写真を描いてきた住民側と、建設中止を前提とする前原国交相との議論は平行線をたどった。
川原湯温泉街の中心部にある老舗旅館「高田屋」は、今年11月下旬での休業を決めた。温泉街では、高田屋の隣に建つ旅館「柏屋」が3月に宿泊営業を休止したばかり。ピーク時に約20軒あった旅館は、ついに5軒のみとなる。
高田屋の7代目主人の豊田明美さん(45)は、旅館経営に携わるようになった25歳の時から、露天風呂を新設するなど“経営改革”を進めた。しかし近年は、ダム完成時期の延期で将来を見据えた設備投資は困難になり、経営は赤字に転落。
長年練り続けた生活再建計画が“鶴の一声”であっさりと白紙にされる状況に心は折れた。「20年間自分は何をしていたんだろう」と悔しさをかみしめる。
疲弊する地元住民が早期解決を望む一方で、国の対応に進展はみえない。国交省は昨年10月に方向修正し、八ツ場ダムも全国のダム事業と同様、必要性を再検証することを決定。今月中にも検証基準を発表する予定だが、検証開始時期や期間などは未定のまま。前原国交相は「建設中止」の方向性を堅持する。
一方で、6月には、水没予定地区の上空を通り、代替地などを結ぶ湖面2号橋(不動大橋)が完成し、8月には昨年完成していた湖面3号橋(丸岩大橋)が開通。ダム建設を前提にした生活再建策だけが淡々と進む。住民の一人は「もううんざりだ」とため息をついた。
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