70. 2010年9月18日 14:54:54: crA29bRsVQ
菅直人と薬害エイズ事件のウソ 2010年09月13日 | 政治問題 文芸評論家・江藤淳はかつて「菅直人は市民運動家の仮面をかぶった立身出世主義者でしかない」と喝破したそうだが、これは当たっていた。昨今のあやつの民主党代表選挙における挙動不審の数々を見せつけられるにつけ、江藤淳の慧眼に思いいたるばかり。 本稿は、醜悪なる無能首相・菅直人について書いてみたい。 菅直人は、このたびの民主党代表選の演説でも、自慢たらたら己が厚生大臣時代に「薬害エイズ事件」を解明する軌道に乗せたのはボクだよ、政治主導がボクちゃんはできるからなんだよ、だからボクちゃんに首相を続けさせてよ、と民衆におねだりしていた。 菅直人は今回の代表選挙もそうらしいが、薬害エイズ事件を己が手柄として持ち出しているけれど、事実はおおいに問題がある。 菅は薬害エイズ事件で被害者らに謝罪したことが有名になったが、あれはパフォーマンスである。菅は厚生省に特別の調査室を設け、関係者に調査を命じた。しかしその官僚に作成させた調査報告書を見ずに、突然「こんなファイルが隠されていた」としていわゆる「郡司ファイル」を提示し、謝罪した。 実際はこの「郡司ファイル」は隠蔽されていたのではなく倉庫に保管されていたメモファイルでしかない。事実を曲げた単なるパフォーマンス、というより大衆に媚びただけ。
菅のパフォーマンスのおかげで、事件の本質がごまかされ、また安部英氏などへの個人攻撃へ発展してしまった。それが誰かに意図されて菅直人が(偽りの)スターになるように図られたものかは分からないが、今にして思えば、仕組まれていたと考えられよう。 安倍英氏への攻撃は後述するが、あれはデッチアゲであった。先の国会質疑(参院予算委員会)で、菅直人はみんなの党の川田龍平に質問され、「こういう形で議論でき、いろんな思いがある…」と涙ぐんで声を詰まらせる場面があったようだ。 この二人の関係は有名だから、解説する必要はあるまいが、こういうあざといパフォーマンスを演じるのが、菅直人は得意技であるらしい。今度の代表選出馬の際の支持者による決起集会でも、涙ぐんで声を詰まらせる「臭い演技」をしてみせた。そんな演技をされたら、私なら反吐がでるけれど、間抜けな支持者どもは「菅が感極まった」と簡単に惚れ込むらしい。 要はカンカラ缶は涙ぐんでみせれば、明日の新聞に賞賛された記事が載ると計算してひと芝居を打ったのである。まともな人間ならそんな芝居は簡単に見抜くが、新聞テレビを鵜呑みにするB層は、感動してしまうのだろう。 Oー157の騒ぎでも、報道陣を集めて貝割れ大根をかっくらって見せる、こざかしいパフォーマンスを見せた。大衆はあんなことでコロッとだまされると高をくくっているから、何度でも似たような「臭すぎる演技」をしてしまう。 そのカイワレだって、今はあの0−157事件当時のような売れ行きはなくなった。業者の人たちはひどい目に合わされたのだ。カンカラ缶がいきなりカイワレが犯人だと、厚生省の役人の言うがままに発表してしまった罪は消えない。あんな野菜が大腸菌のすさまじい巣になっているとは、私は当時も信じなかった。カンカラ缶は、そんな科学的常識もないバカかと呆れた。 いいかげん東京7区の有権者は目を覚ませよ。諸君らがカンカラ缶を国会に送り込んだから、我が国は壊滅に瀕してしまったではないか。 山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記』(2009.10.26)には、こうある。 * * * <櫻井よしこと小林よしのりの「エイズ報道」は間違いだらけだった>
櫻井よしこと小林よしのりの言論人としての原点は「薬害エイズ報道」であったが、しかし彼らの「安部英犯人説」を中心とする「薬害エイズ・バッシング報道」は、櫻井よしこがその著書『エイズ犯罪 血友病患者の悲劇』(中央公論社)を絶版にして、読者の目に届かないようにしていることからも明らかなように、医学的にも、また資料的・実証的にも、間違いだらけであり、今から考えると典型的な「犯罪報道の『犯罪』」事件であったということが出来る。 櫻井よしこ等に、根拠もなしに「犯人」に仕立てられ、激しいバッシング報道を受け続けた挙句、「薬害エイズ事件」の主犯格として逮捕され、裁判にかけられ、その裁判の渦中で亡くなった安部英医師は、完全な「報道の被害者」であったということができる。 (中略) 櫻井よしこは、当時、日本テレビのニュース番組「きょうの出来事」キャスターであったが、そのキャスターという役割を悪用して、「薬害エイズ事件」の主犯格の人物として、「帝京大学副学長」であった安部英医師をでっち上げ、その「安部英犯人説」のストーリーにそってテレビカメラとともに執拗に安部英医師を追い掛け回し、そこで櫻井よしこやテレビカメラから逃げようとする安部英医師を、さらにカメラに撮影し、その映像を何回も何回も、全国ネットで流しつづけた。 おそらく日本人で、その時の櫻井よしこと安部英医師の映像を見ていない人は、ごく小数だろう。つまり大多数の日本人が、その時の、安部英医師を追跡する櫻井よしこの雄姿と、必死で逃げようとする安部英医師のミジメな姿を、一度は見ているし、また今でも記憶しているはずだということである。櫻井よしこ等の報道に便乗して、安部英医師バッシングを繰り返したのが漫画家の小林よしのりであったが、したがって、今でも、櫻井よしこや小林よしのり等が垂れ流した「安部英犯人説」を疑わない人は少なくないだろう。 しかし、この櫻井よしこや小林よしのりによる安部英バッシング報道は、まったく根拠の怪しいデッアゲ報道だったということが、医学史的にも検証されている。 しかるに、老医師・安部英を社会的に葬り去っただけではなく、老後の人生やその生命さえ奪い取った櫻井よしこや小林よしのり等の「薬害エイズ報道」の犯罪、つまりメディアの犯罪、あるいはジャーナリズムの犯罪を追及する人はいない。櫻井よしこや小林よしのり等は、今も、相変わらず、似たような言論活動を繰り返しつつ「わが世の春」を謳歌している。 * * * 櫻井よしこや小林よしのりの売名行為のため薬害エイズ事件を混迷させたが、その元は菅直人にあったというのだ。 今にして思えば、そもそもなにかしらの闇の手は、菅直人を市民運動の英雄であるかに偽装したうえで、櫻井よしこや小林よしのりという保守派の論客を育てて「英雄」に仕立てたのであろう。 副島隆彦氏などは、菅直人が鳩山内閣が危なくなったときにアメリカから次はお前が首相になれと命じられてから「ダークサイトに落ちた」のだとしている。つまりそれまでは立派に民主党のトロイカ体制を担って、改革の先頭にいた政治家だったのに、急に国民を裏切ったという論調である。 そんなことはない。菅直人は最初からそれこそ「ダークサイト」の人間であって、江藤淳の言う通り「市民運動家の仮面をかぶった立身出世主義者」だったのである。 世間ではB層の大衆は小沢がカネに汚いと思っているが、それでは菅直人は自称するほどクリーンなのか? 菅直人は、きれいな政治を訴えつづけた市川房枝の「弟子」、「後継者」みたいなツラをしているが、その市川氏が菅に対してどのような感想を抱いていたのかを示す重要な資料が存在する。「復刻 私の国会報告」(1992年財団法人市川房枝記念会刊)だ。 市川房枝氏による以下の記述があると、植草一秀氏のブログ「植草一秀氏の『知られざる真実』」に紹介されていた。 * * *
「菅氏は1976年12月5日の衆議院選挙の際、東京都第7区から無所属候補として立候補した。このときは立候補をしてから私の応援を求めて来た。そのとき推薦応援はしなかったが、50万円のカンパと秘書(市川氏の)らが手伝えるように配慮し、「自力で闘いなさい」といった。
ところが選挙が始まると、私の名前をいたる所で使い、私の選挙の際カンパをくれた人たちの名簿を持っていたらしく、その人達にカンパや選挙運動への協力を要請強要したらしく、私が主張し、実践してきた理想選挙と大分異なっていた。」 * * *
菅は代表選が始まった9月4日、代々木の「婦選会館」を訪れ、婦人運動家の故市川房枝元参院議員の記念展示室に入って、市川氏の写真に手を合わせた後、当時の自らの写真も懐かしそうに見入ったそうだ。
そして記名帳には「政治の浄化を訴えつづけられた市川先生の思いをこれからも大切にしてゆきます」と書き、「内閣総理大臣菅直人」と署名。見学後、記者団に政治浄化の問題は「わたしにとっても原点」と、呼びつけておいた報道陣にしゃべっている。 実にあざとい事を菅直人はやってのける。 市川房枝氏は、生前、「菅直人だけは許せない」言っていたそうだ。さもありなん。 市川房枝女史の霊魂があるなら(笑)、菅直人に死霊となって取り付いて、恨み殺してくれまいか。そんなことにはならないのだから、やっぱり霊魂なんかないのである。 菅直人は小沢一郎氏に対して、根拠も示さずに「金と数の力にものを言わせる古いタイプの政治家」だと、非礼な発言をしたが、それはそのまま菅自身に返さねばならない言葉である。 今回の代表選直前のドタバタは、本当は菅直人が醜態を演じ、再三にわたって裏切りをしたのだ。 鳩山元首相は小沢一郎支持を宣言してロシアに旅立った。そこへストーカーのごとく執拗に電話し、泣きついて、「密談・談合」と「人事的取引」を要求したかのは菅直人のほうであったらしい。なのにマスゴミには正反対の話は摩り替わった。 そもそも小沢一郎の立候補にビビって、鳩山由起夫氏に泣きついて「談合・密談」による政権維持を画策したのは菅。鳩山元首相とツーショットで「トロイカ体制再建」を確認し、「小沢先生」に謝罪したのも菅。にもかかわらず、一夜にして心変わりし「談合・密談はよくない」と言って、まるで小沢一郎氏が「密談・談合」と「人事的取引」を要求したかのようにすり替えたのも菅。 だから故市川房枝が嫌ったのも当然だろう。 ある民主党だった都議会議員が言っていた。菅直人と食事をした。その時間、半分は小沢の悪口、半分はその都議会議員をヨイショして、君は有望だ、君と仕事をしたいと言っていたそうだ。これが天下の公党を率いる代表とは。 多数の目が覚めないアホな大衆は、菅直人が橋本政権の厚生大臣として薬害エイズ事件の究明に尽力し、それまで誰も被害者に土下座したことのなかった日本の政治家のなかで、初めて被害者に謝罪した立派な市民運動家であった、その実績があるから、 官僚を使いこなして物事を成し遂げる能力があると誤解している。 官僚はズル賢いから、菅直人がそういう虚像を大衆にみせたがっているなら、だまってやらせておくだろう。実質の権力を握ってさえいれば、菅直人のパフォーマンスなどどうでもいいからである。 大衆はマスゴミに捏造された小沢大悪人説に洗脳されているから、小沢は嫌、だから次の首相も菅直人で、と言うだけのことである。 言うに事欠いて、たった3ヶ月じゃわからないから、もうちょっとやらせてみて、だと。彼の、官僚に指示されている「政策」さえ、大衆には見抜きもされていない。 それからパフォーマンスといえば、年金未納で、自民党を「年金未納3兄弟」などと蔑視きった言い草で批判しておきながら、自分にも年金未納が発覚して、格好がつかなくなって、四国へ報道陣を引き連れて遍路に出たのも、ひどい芝居だった。なんでも後から年金は納入してあったとかだそうだが、それにしても丸坊主にして四国遍路の旅にでるとは、本当にバカ丸出しだ。 あんなことを、マスゴミに見せるようにやって、点数を稼ごうという魂胆が醜悪である。 小沢氏の側近と言われた平野貞夫氏は言う、「クリーンを売物にする政治家にクリーンなし」と。
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