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産経新聞 9月16日(木)18時58分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100916-00000600-san-pol
尖閣諸島周辺海上で起きた海上保安庁巡視船と中国漁船の衝突事件をめぐり、野党各党が閉会中の委員会開催を要求しているにもかかわらず、民主党が応じない状況が続いている。民主党が代表選やその後の人事で身動きがとれないためだ。とくに衆院外務委員会は、16日に失職が決まった鈴木宗男氏が委員長だったことも影響している。野党側は「この政治空白はひどい」と民主党批判を強めている。
事件を受けて、自民党の脇雅史参院国対委員長は16日、国会内で民主党の羽田雄一郎参院国対委員長と会談し、外交防衛、国土交通の両委員会の開催を求めた。しかし、羽田氏は「検討する」と述べるにとどめ返答を避けた。
15日には野党6党が外交防衛委の田中直紀委員長に会い、「国家の非常事態だ」と17日の委員会開催を求めたが、やはり田中氏も「与党に検討させる」とそっけない対応に終始した。
衆院側では、野党が外務委員会の開催を求めてきた。しかし、委員長だった鈴木氏は有罪が確定する見通しとなった9日に職務を停止され、委員長代行に小宮山泰子筆頭理事(民主)が就いたものの、小宮山氏も開催の結論を出さないままでいる。このため、野党側は17日に国対委員長会談を開き、衆院外務委での対応などを協議する方針だ。
自民党の谷垣禎一総裁は16日の記者会見で、事件をめぐり中国側が強硬姿勢をみせていることについて「政治空白という状況を中国側はみている。民主党政権が自ら招いたものだと十分自覚してもらわなければならない」と批判した。脇氏も「国会が(中国漁船に問題があるとの)声を上げれば、外交上メリットになるはずなのに」と、民主党の対応に不満をみせた。
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