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民主党代表選は、9月14日に投開票され、菅直人首相が再選を果たした。報道各社の調査による予想の通りだったと言ってよい。
国会議員票では小沢一郎氏が上回るのではないかともささやかれていたが、菅氏が逆に6票上回る結果となった。おそらくは、小沢氏が勝てば、(1)早期解散、(2)民主党の分裂、再編を招くという疑心暗鬼が、保留していた人の多くを菅支持に踏み切らせたのだろう。
それにしても、党員・サポーター票では菅氏が圧勝した。これでは、たとえ小沢氏が国会議員票を大量に獲得して当選しても、民主党代表としての正当性を疑われることになっただろう。
■決意表明は小沢氏に軍配 政策面で菅首相に転換を迫るはず
大会での両氏の決意表明は、明らかに小沢氏に軍配を挙げざるを得ない。断固として決意が示され、政見も骨太で、良し悪しはともかく、真実味があった。
一方の菅氏は、情緒的、感傷的な話が多く、不快な気持ちも生じさせた。国会議員の職業を羅列するくだりは、特に、出席者にこびを売るような印象で好感が持てなかった。
この再選によって、菅首相の求心力が強化されるわけではない。むしろ静かな小沢ブームが生じて、政権運営は以前にも増して難しくなるだろう。
小沢氏は当面、人事より政策によって菅首相に転換を迫っていくはず。(1)円高・株安対策、(2)来年度予算編成、(3)普天間移設問題の3つが大きな政策争点になっていく。
小沢氏は200人の支持勢力を背景にして強硬に菅首相を追い詰めていくだろう。そして、菅首相がそれを拒めば、政策抗争が権力抗争に発展していく可能性もある。求心力のない菅首相が政権を運営していくことはきわめて難しい。
■「首相がコロコロ代わる」のは民主党と菅首相自身の責任
今回の菅氏の勝因は、小沢氏の不人気と「首相がコロコロ代わるのは好ましくない」とする世論が味方したこと。これに異存はないだろう。
しかし、民主党議員が「首相がコロコロ代わるのはよくない」を理由にして菅氏を支持するのは実におかしい。自分たちが立派な代表を選ばなかったから代わるのだということに気がつかない。
特に菅首相がこれに言及するのは不見識この上ない。彼は「1年で3人も首相が代わってもいいんですか」と街頭で絶叫していたが、菅首相が立派に政権を運営しているなら「コロコロ代わる」ことにはならない。コロコロ代わるのは、民主党の責任であり、菅首相自身の責任。有権者相手に話すことではないのだ。
心配なのは、党員・サポーター票で圧勝したことで、首相が世論の積極的な支持を受けていると勘違いすること。それより、遠くの人(党員・サポーター)に支持されて、近くの人(国会議員)の信頼が弱いことに深く留意すべきだろう。今の姿が支持されたと錯覚すれば、政権の前途は決して明るいものではない。
http://diamond.jp/articles/-/9404
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