http://www.asyura2.com/10/senkyo95/msg/246.html
Tweet |
民主党役員人事と内閣改造が佳境に入った。菅直人首相(63)は代表選で約束した挙党態勢の構築を視野に、小沢一郎前幹事長(68)のグループ議員の要職起用も検討しているが、官邸内には「『脱小沢』を貫くべき」との意見も多い。こうした菅執行部の基軸となっているのが、党内屈指の「反小沢」「脱小沢」として知られ、「影の宰相」と呼ばれる仙谷由人官房長官(64)だ。このまま、小沢氏は政治的な死に追い込まれるのか。
「壁が厚く、穴をこじ開け壊しながら進むのは大変な作業だという感覚だ」
仙谷氏は15日の記者会見でこう語った。政権交代から16日で1年を迎えることに対するコメントだが、「厚い壁」という言葉には、小沢氏や小沢氏が体現する政治手法も含まれているように聞こえた。
難航・迷走が伝えられる役員人事・内閣改造だが、菅執行部には追い風が吹いている。16日公表の日経新聞と朝日新聞の世論調査で、内閣支持率は71%と57%となり、前回調査から3〜8ポイントも上昇した。
加えて、日経新聞が、小沢氏の政府や党の重要な役職への起用を聞いたところ、何と、61%が「起用すべきではない」と答え、「起用すべき」の29%を大きく引き離した。
菅氏は15日、党を二分する大激戦となった代表選のシコリを解消するため、小沢氏や鳩山由紀夫前首相(63)、輿石東参院議員会長(74)など、代表選前に「トロイカ体制」の再構築を説いた小沢陣営の幹部らと相次いで会談した。
会談で、菅首相は「挙党態勢で人事を行いたい」と語ったが、菅執行部内では「国民の『脱小沢』のサインを受け止めるべきだ」「小沢氏を人事で処遇したら、代表選をやった意味がない」と、小沢氏を断固排除すべきとの意見が大勢だ。
こうした意見を主導しているのが、仙谷氏をはじめ、やはり「反小沢」「脱小沢」の前原誠司国交相(48)や野田佳彦財務相(53)らとされる。前原氏は、菅首相が代表選直前に「トロイカ体制」復活に動いた際、「それなら私が代表選に出る」と猛反発した。
民主党関係者は「前原氏がトロイカ復活案に激怒したとき、仙谷氏は『党が分裂する』と前原氏を諌めたが、実は、自身も内心激怒していた。菅首相が鳩山氏らに『仙谷更迭もあり得る』ともらした情報を得たからだ。仙谷氏としては、戦略構築力や官僚掌握力に欠ける菅首相を支えてきた自負があっただけに、かなり頭にきたようだ」と語る。
■“小沢の宿敵”野中にも相談?
菅陣営中堅は「世代交代が不可欠だ。小鳩(小沢氏と鳩山氏)時代を終わらせて、民主党は新しい政治のステージを目指さないと。特に、小沢氏の『問答無用、俺に従え』という手法は党に合わない。小沢陣営の議員でも、優秀で協調性のある人間だけ起用すればいい。仙谷氏には、小沢氏に政治的引導を渡す役割をしてほしい」と期待する。
菅首相周辺の中には「小沢氏もそれなりに処遇し、挙党態勢を築くべき」との声もある。
仙谷氏は1946年、徳島市生まれ。東大時代は学生運動に走り、在学中に司法試験に合格して弁護士に。90年に社会党から衆院選に出馬して初当選する。その後、民主党に移り、政調会長や国対委員長などを歴任。昨年の政権交代で誕生した鳩山内閣で行政刷新相として初入閣し、6月の菅内閣発足で官房長官に抜擢された。
「遅れてきた実力者」「阿波の策士」「赤い小沢一郎」「反小沢の首領」など、仙谷氏の異名は多数。小沢氏と相対するには申し分ない迫力もある。
仙谷氏の政治的姿勢を示すようなエピソードを、小沢氏の側近である平野貞夫元参院議員(74)が自身のブログ「永田町漂流記」(2010年8月29日)でこう明かしている。
≪余談ではあるが、七月下旬、野中(広務)元官房長官と久しぶりに会う機会があり、その時に野中氏が、仙谷官房長官が『いろいろ』と相談に来ていることをふと漏らしたが、私はそれを聞いてたいへん驚いた≫
野中氏といえば、小沢氏を「悪魔」と呼び、生きるか死ぬかの熾烈な権力闘争を繰り広げてきた政治的宿敵。その野中氏に、仙谷氏がいろいろ相談しているとすれば…。
68歳の小沢氏と、64歳の仙谷氏。最後に笑うのはどちらか。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100916/plt1009161616001-n2.htm
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK95掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。