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2010⁄09⁄16(木) 10:22
党員・サポーター票の結果と検察審査会の議決でよくわかる民意度
1年前の今日、鳩山連立内閣が発足し、これから政治が変わると胸を躍らせていた。
2年目は民主党独自の予算が初めてできて、国民目線の政策が次々と打ち出され、政治主導が確立しているだろう、という希望的観測は非常に甘かった、ということを実感している今日この頃である。
それだけ、120年以上続いた強固な官僚機構の前に、国民の代表である政治家が屈していると言える。
小沢一郎氏が政治家人生で初当選時から40年思い続けてきた脱官僚政治が、昨年の政権交代で一歩近づいたと思ったら菅政権になって二歩下がってしまった。
官僚組織とマスメディア連合の「官報複合体」の抵抗は、想像を超える凄まじいものだったのだろう。
それを、代表選において、まざまざと見せ付けられた。
代表選での党員・サポーター票の結果と、検察審査会の議決がダブる。
まさに「マスメディアに影響された一般国民」という点で共通している。
大阪の橋下徹府知事が次のように吼えている。
●公選制なら「橋下首相」? 知事「僕は180万票だ。ちゃんちゃらおかしい」(産経ニュース 2010.9.15 12:01) ≪菅直人首相が再選した民主党代表選について、大阪府の橋下徹知事は一夜明けた15日、「僕は知事選で180万票以上取った。(サポーター票の)20万票で世論の支持を受けたと思ったらちゃんちゃらおかしい。日本のリーダーとしては物足りない」と述べ、国民が直接選挙で首相を選ぶ首相公選制の導入を改めて提言した。
代表選は国会議員票と地方議員票、党員・サポーター票の合計で争われた。橋下知事は各種世論調査で、有権者の多くが菅首相を支持する結果が出た半面、国会議員票では菅首相と小沢一郎前幹事長の得票が拮抗(きっこう)していたことに触れ、「国会議員の選ぶリーダー像と有権者のリーダー像が乖離(かいり)している」と指摘した。
さらに「僕は府知事選で180万票もらっている。今の首相は数十万票の支持しか受けていないから全国の知事たちも好き勝手言う。数千万票単位の票を取った国のリーダーなら、知事会も勝手なことを言わない」と持論を展開した。≫
確かに今回の代表選において、300ポイントをもつ党員・サポーター票が大きく差を広げたが、300の小選挙区の中には、200〜300票近くの投票数だけで決まっているところも少なくない。(参照)
橋下知事の言うこともよくわかるというものだ。
今回、思い知らされたのが、マスメディアの害悪と国民の意識の低さである。
朝日がまた世論調査をしているが、その数字にもその民意の低さが表れている。
●菅氏続投歓迎72% 政治進む28% 朝日新聞世論調査 (asahi.com 2010年9月15日22時21分)
≪民主党代表選の結果を受けて、朝日新聞社が14、15日に実施した緊急の全国世論調査(電話)によると、菅直人首相が小沢一郎氏を破って首相を続けることを「よかった」と答えた人は72%に達し、「よくなかった」12%を圧倒した。一方、菅首相の続投で「政治がうまく進む」とする人は28%で、「うまく進まない」とみる38%が上回る。≫
この「政治がうまく進むと思うか、進まないと思うか」の質問だが、政治が進まなくても支持するという考え方が理解に苦しむ。
まあ、参議院のねじれによる今後の国会対応を考えたら、至極、普通の答えにはなるかもしれないが、政治が停滞すれば、自分たちの生活に直結してくる、という想像力があまりにも欠如しているのではないだろうか。
自民党は、存在感が全く無くなった自党のアピールのためにも、徹底抗戦の構えである。
この先、菅政権は様々な難問にぶち当たり、つまづき、窮地に追い込まれることは間違いない。
所詮、リーダーとしての器でない総理とサークルのりの経験が浅い頭でっかちの左翼政権では、乗り切れまい。
その間、国民生活は悪くなるばかりで良くなることはない。
菅さんが早速、幹事長人事でつまづいている。
岡田克也氏が有力なようだが、本人は「自分がなったらノーサイドではなくなるんじゃないか」と言ってのけていた。
朝日が早速、「脱小沢」維持すると勝手に煽りだしている。
≪民主党幹事長に岡田氏を軸に調整 首相「脱小沢」維持へ(2010年9月16日3時3分)≫
第二次菅内閣が、挙党一致といいつつも、小沢派切り崩しに全精力を掛けてくることは間違いない。
仙谷にとっては宿敵・小沢を完膚なきまでに叩きのめす最大のチャンスであると見ていることだろう。
検察審査会の議決が「起訴相当」と打ち出した時点で、小沢氏に対して離党勧告を突きつけるとのウワサがあったが、あながちデマではない。
その官邸の意向に呼応するように、性懲りも無く検察が動きだしているようだ。
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●陸山会事件、水谷建設からの1億円立証へ (読売新聞 2010年9月16日06時30分)
≪小沢一郎・民主党前幹事長(68)の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件で起訴された元秘書3人の公判で、東京地検が、中堅ゼネコン「水谷建設」(三重県)から陸山会への1億円の資金提供について立証する方針を固めたことが分かった。同地検は、陸山会がゼネコンから多額の資金提供を受けていたことが、政治資金収支報告書の虚偽記入につながったと主張する。一方、弁護側は「資金提供は事実無根」などとして、24日から始まる公判前整理手続きで異議を唱えるという。陸山会の元事務担当者・石川知裕衆院議員(37)らは、同会が2004年に小沢氏からの借入金4億円で東京都世田谷区の土地を購入した事実を04年分の収支報告書に記載しなかったなどとして起訴された。≫
●荒井氏女性秘書、石川議員公設で給与…07年(読売新聞 2010年9月16日03時03分)
≪荒井聰国家戦略相(64)の政策秘書を務める女性(35)が、荒井氏が衆院議員を辞職した直後の2007年3月〜7月、石川知裕衆院議員(37)の公設第2秘書に登録されながら、荒井氏の関連政治団体の事務担当者として活動していたことが分かった。複数の関係者は、荒井氏の秘書だったと証言している。一方、石川氏の複数の元秘書は「女性のことは知らない」と話しており、女性には石川氏の秘書としての実態がなかった疑いが出ている。荒井氏は07年3月16日、翌月の北海道知事選に出馬するため、議員を辞職。荒井氏の公設秘書だった女性も失職した。一方、荒井氏の辞職により、当時、民主党の比例北海道ブロックで次点だった石川氏が繰り上げ当選し、女性は同年3月27日〜7月31日、石川氏の公設第2秘書に登録された。この間、女性は国から給料や期末手当など約200万円を受け取った計算になる。≫
代表選が終わるのを待ってました、とばかりに反撃に打って出てきている。
村木元局長の無罪判決で、≪大阪地検は週明けにも最高検察庁と協議して控訴しない方針を正式に決める≫としているようだが、その検察の批判をかわすように新たな「疑惑づくり」に邁進している、とみてとれる。
この裁判の判決の直前に鈴木宗男氏の上告を棄却し、今回は、判決後の控訴断念の発表前に、こんなでっち上げ記事を書かせて誤魔化すという、検察・司法もまったく村木裁判についての反省が見られない。
斉藤学氏が9月15日付け東京新聞朝刊の『本音のコラム』で、菅政権とマスコミ・検察・官僚の諸々の問題を端的に指弾しているので、書き写しさせていただいた。
『本音のコラム』 大マスコミと官僚 斉藤学(さとる)
≪コップの中の嵐という人も居るが私には大変大事に思えた。菅首相の勝利に終わった民衆党代表選挙のことである。結果はなかば見えていたが、その過程で菅氏を担ぐ大マスコミ(テレビと大新聞)や官僚たちの姑息さと事大主義が露呈したのは良かった。私自身は児童虐待の問題に取り組みだしてからだ新聞が官報に過ぎないことを知った。早い話、児童虐待防止法が使えないどころか、子殺しに加担していることなど一般の人は知らないだろう。
NHKはもちろん、民放テレビの独占利権を総務省に握られた大マスコミが官僚と癒着せざるを得ないことはご存じか。特に今年の三月、鳩山内閣は六十年ぶりに放送法の大改革に乗り出すことを閣議決定して、虎の尾を踏んだ。元来、小沢氏は記者クラブの特権を無視し続けてきた唯一の政治家である。大マスコミが排除をはかるのはもっともなことで、その彼はまた「米国との関係見直し」を明言することで田中角栄と同様、特捜検察の恣意的指弾の対象にもなった。菅氏は代表選から降りるべきであったのだが、勝ってしまったのなら仕方がない。せめて、放送法を既存利権から切り離して透明にしてほしい。
そして検事総長を"天皇の勅任制"から選挙制にする道を開いてほしい。民衆もようやく、問題が奈辺(なへん)にあるかを知り始めている。(精神科医)≫
まあ、代表選でご協力いただいたマスメディアの嫌がることはこの政権ではできないのは明らかだ。
そんな中で早速、民主党の辻恵議員を中心とする議員達が動きだした。
取り調べ可視化 早期実現を (NHKニュース 9月15日 15時54分)
≪容疑者に対する取り調べをすべて録音・録画する「可視化」の実現を目指す民主党の議員連盟は、厚生労働省の元局長をめぐる裁判で無罪が言い渡されたことを受けて、政府に対して、可視化の早期実現を求めていくことを、あらためて確認しました。全面的な「可視化」の実現を求めている民主党の有志の議員連盟は、15日午前、国会内で会合を開き、・・・裁判で元局長の弁護にあたった弘中惇一郎弁護士が出席し、「可視化が実現していれば、検察官も無理な捜査はできなかったはずだ」と述べました。また、受託収賄の罪などで実刑が確定することになった鈴木宗男衆議院議員も出席し、「みずからの事件に関係する裁判で、検察官が無理に誘導して作成した調書が、公判での証言よりも重視されたと感じたことがある」などと述べました。出席した議員たちは「元局長をめぐる裁判は、自白強要の危険性が明らかになった典型的なケースだ」などとして、政府に対して可視化の早期実現を求めていくことをあらためて確認しました≫
法務大臣が誰がなるのか、菅政権下では期待はできないだろう。
その穴埋めをするためにも、こうした有志が集まり是々非々で、党内野党のような関係で提言していくしかない。
200人の小沢支持票は非常に大きいのだ。
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