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歴史的な代表選から一夜明けた。政府・日銀は、ようやく為替介入に踏み切ったようだ。まったく、遅きに失しているという他はない。菅首相がのんびり夏休みをとる前に、打っておかなければならない対策だった。自らの首相の椅子を守ることに汲々としている間、一ヶ月もの貴重な時間が無為に過ぎ去った。その間に、倒産に追い込まれた中小企業も、少なからず、あったのではないか。
一時的に、円が安くなっているようだが、矢継ぎ早の対策を続けないと、焼け石に水となるだろう。米国の出方によっては「一ドル=50円台」の悪夢が現出しないとも限らない。代表再選後、菅首相には、休む暇も与えず、「政権存亡の危機」が訪れていると言ってもいいのではないか。
そんな中、菅首相は、党内の実力者と会談を重ね、新しい人事を模索しているようである。小沢氏とも会談したが、わずか10分で終わったようだ。おそらく、「挙党一致」を表向き、確認しただけだろう。僕は、小沢氏が代表選後の会合で「一兵卒として民主党政権の為に頑張る」と言ったことには、偽りはないだろうと思う。
「代表代行」とか「最高顧問」とか、有名無実の職に甘んじてくれれば、菅氏としてもベストだろうが、小沢氏は「一切、受けない」つもりではないだろうか。ニュートラルの位置に自らを置いたほうが、なにかと、動きやすく、執行部には「無言の圧力」となるだろうし。もちろん、僕は、小沢さんが、「無役」であることが望ましい。うしたら、徹底的に菅政権を叩ける。遠慮会釈なしに。
6月政変以降、あちこちで、小沢さんを、「西郷隆盛」になぞらえる傾向が顕著だが、僕は好まない。あれほどの、救国の英雄であったにもかかわらず、靖国神社にも祀られない「賊将」として扱われてしまうほどの「敗軍の将」であったからであり、最終的には悲劇的な死を遂げているからだ。
しかし、本当に、その置かれた位置や、歩む道程はよく似ている。今の状態は、太政官に朝鮮使節を熱望して、容れられず、辞表を提出して国もとに下野した段階だろうか。桐野利秋をはじめとする近衛師団の薩摩士族が、集団で辞表を叩きつけ、西郷に従って国もとに帰ったわけだが、今の僕の心情は、桐野たちに近いものがある。
西郷が薩摩の山野を、犬とともに駆け、猟をしている間に、太政官政府は、静まりかえった鹿児島県という不気味な存在を常に意識し、戦々恐々としていた。小沢氏も、この際、好きな釣りでも楽しんでいてはどうだろうか。党内の半分の支持を受けた大きな存在が、黙りこんでいる。それだけでも、菅氏に与える、大きなプレッシャーとなるのである。
菅氏のプレッシャーといえば、今度の代表選でも、相当なものがあったのではないだろうか。何しろ、首相に就任してたった3ヶ月で、長い間、ノドから手が出るほど欲してきて、やっとの思いで手に入れた「首相の椅子」が、党内最大の実力者に奪われそうな局面に至ってしまったからだ。これほどの恥辱はないだろう。
もし、首相の座を明け渡すようなことになれば、「在任期間、何もしなかった無能の首相」として歴史に刻まれるからだ。小沢氏は菅氏とは違い、「首相の椅子」なんぞに色気はなく、自らの政治理念を実現するための「選択肢」のなかで、今、一番有効であると判断した、「首相になる」ことを目指した。だから、どこか、恬淡としていた。
むろん、「最後のご奉公」「命をかける」という言葉に嘘はないが、それは、首相に就任したあとのことだ。「首相で居続ける」ことが、何よりも優先されなければならない菅氏の執念というものが、いかにすさまじいものであったかということは、首相の立場をフル活用した、なりふりかまわぬ「ポスト」「解散」を餌とした新人議員の取り込みや、小沢氏に対する汚いネガキャン戦術を見ても、明らかだろう。追い詰められた者が発するエネルギーは、実に強大になる。
僕がもし、菅陣営の選対の責任者だったら、勝つために、多少の汚いことでもやったかもしれない。何しろ、勝つと負けるとでは、天国と地獄である。なりふりなんか、構っていられないのだ。代表選挙のなかで、党員・サポーターの票というのは、丸見えの往復はがきで郵送するという、きわめて、ユル〜イものだ。それに、公職選挙法が適用されるものでもない。
開票作業に携わる業者の、ひとりでも良い。事前に渡りをつけて、開票作業に携わる業者とのパイプをつくっておく。そして、ひそかに、開票結果を知らせる約束をとりつける。その際、業者がコロリと転ぶような多額の金品の贈賄を約束する。こちらには、領収書のいらない、潤沢な「内閣官房報償費」があるのだ。
そして、選挙の行われる党大会の前に、その結果を知らさせるのだ。衣服のどこかに隠させていた、携帯を使わせて・・。もちろん、それは、その為だけに入手して、業者に与えていたものだ。もしかしたら、相手候補の名前を書いた用紙のひそかな破棄まで、頼んでいたかもしれない。それによって、投票率が60%くらいになったとしても、それはそれで、仕方がない。
そうしてでっちあげた「自陣の有利」を、業者からの連絡で知り、僕は、態度未定の議員に、極秘でそれを教える。「勝ち馬に乗る」という、バンドワゴン効果が、ここで発揮される。「無記名なのだから、勝ち馬に乗るも何もないだろう」という疑問には、僕はこう答えている。
党員・サポーター票で「大差」となれば、「そこまで、相手候補は世論の支持を失っているのか」と、みんな思うだろう。誰しも、世論の動向に背を向けた行動はとりたくないものだ、と。あくまで、以上は、「僕が選対の責任者だったら、こういう手を使うかもしれない」ということを記したまでで、実際にこういう不正が行われたと言っているわけではないことを、ここで強調しておくw
さて、なんとか首相の椅子を死守した菅政権だが、日経が早速、「支持率調査」を敢行したようだ。まったく、その「マメさ」には、脱帽してしまうけれども。その内容に、がっくりと脱力してしまったのは、僕だけではないのではないか。決して、この国の民度が低いわけではないと思いたい。この回答者たちは、はなはだしく、「知る権利」を奪われた、被害者なのである。そう思いたい。
『菅氏再選「評価」81%、内閣支持率71% 本社世論調査
2010/9/15 23:10 情報元 日本経済新聞 電子版
日本経済新聞社とテレビ東京が14、15両日に実施した緊急世論調査で、菅直人首相が民主党代表に再選され、首相を続けることについて81%が「よかった」と答えた。理由(複数回答)は「首相が頻繁に代わるべきでない」の72%が最多で「小沢一郎氏に首相になってほしくない」の46%が続き、消極的支持が多かった。菅内閣の支持率は71%と8月の前回調査から17ポイント上昇した。
菅氏支持は消極的 政策より「反小沢」色濃く
2010/9/15 23:00 情報元 日本経済新聞 電子版
民主党代表選の結果を受けて実施した日本経済新聞社の緊急世論調査で菅内閣の支持率は大きく上昇し、6月の発足時を上回った。菅直人首相が小沢一郎前幹事長を破った結果を評価する回答が8割を超すなど、「反小沢」の世論を背景にした「代表選効果」が働いている。一方、首相の政策や指導力を評価する積極的な支持は少なく、今後も追い風が続くのかは不透明だ』
まさに「正邪転倒の国、ニッポン」だ。正しい者が「悪」とされ、邪まな者が「正義」とされる。その認識が、やがて、自分の首を絞めることになるとは、一部の「良識派」を除き、誰も気づいていない。しかし、71%とは恐れいった。また、何度も見せつけられてきた、マスコミの「上げて、落とす」劇が再開されるだろう。
マスコミと官僚にとって、いちばん、嫌なのは、「政府の高支持」だ。政治家の力を、できるだけ減殺させるために、「世論誘導調査」という武器と、「政治とカネ」という呪文を、ときにはぶつけ、ときには抑止力として駆使してきたのがマスコミである。そして見事に、本来は一体であるべき国民と、その代表者である政治家を分断−対立させてきた。
菅政権が、どんな「官僚言いなり」の政権であろうとも、小泉政権ほどの「積極的対米従属売国政権」でない限り、マスコミは叩きまくるだろう。そのための「ネタ」は、いくらでも仕入れているのではないだろうか。
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