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小沢の大きさを生かせない子ども軍団の民主党は衰退の一途だ
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【政治・経済】
2010年9月15日 掲載
事実上の「小沢不在」になる民主党はどうなるのか。聞こえてくるのは「仙谷の独裁」の声だから、嫌になってくる。
「菅首相は17日に改造するそうですが、ヘタに動くと“報復人事”と言われるので、大胆な人事はない。千葉法相の交代など最低限でしょう。幹事長人事は枝野氏が留任するか、岡田外相との差し替えだと思います。内容はどうであれ、国会議員票でも地方票でも菅首相は勝ったのだから、仙谷官房長官が小沢陣営に重要ポストを譲ることは考えられません。樽床国対委員長の留任に加え、副幹事長ポスト、国対副委員長ポストの半分を小沢陣営に配分するのが関の山でしょう」(有馬晴海氏=前出)
代表選でポストの手形を乱発してしまった菅や仙谷に、小沢陣営に役職を回す余裕はない。
しかも、「どんなに冷遇したって、小沢グループが政権与党から出ていくわけがない」という計算がある。せっかく代表選をやったのに、民主党が活性化したり、変身することはないのだ。
代表選を現場で見てきた東京女学館大教授の西山昭彦氏がこう言う。
「私は、代表選の開票結果を会場で見ていて、度肝を抜かれた。身が震えました。それは、小沢さんが逆境にありながらも国会議員票を200票も集めたからです。地方の党員・サポーター票に表れたように、小沢さんは政治とカネの問題で叩かれ、ずっと逆風にさらされている。イメージは最悪です。そういう地元の声は各議員に寄せられたはずです。それなのに、絶対的に有利な現職総理を相手にして、たった6票差の選挙をした。これはすごいことなのです。小沢さんを身近で見ている国会議員たちの小沢評というのは、一般とは全然違う。それだけ小沢さんという政治家は大きく、魅力がある証拠なのです。そのスケールの大きさに度肝を抜かれ、同時に自分の不利を承知で小沢さんに一票を投じた200人に驚かされました。こんな大きな政治家を、民主党は生かさない手はないですよ」
だが、逆に民主党は小沢が大きすぎて邪魔だから、追い出そうとしている。そんなアホな子ども軍団政党が難局の中で政権運営を続けていかれるわけがない。すぐに立ち往生だ。菅再選で、この政党は衰退へ一直線だ。
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