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8月14日の民主党代表選では菅直人首相が再選された。
私は菅氏が勝つことは予想していたものの、国会議員票でも小沢一郎前幹事長を上回るというのは予想外だった。
選挙の告知前後、新聞やテレビが何度も報道したように、菅さん支持は菅グループ、凌雲会(前原グループ)、野田グループなど120人あまりだった。
これに対し、小沢支持は小沢グループだけで150人。鳩山グループで60人、それ旧社会党グループが20〜30人、さらに旧民社党グループが加わると200人を超えてた。圧倒的に小沢支持が多い。
ところが選挙の結果は菅支持が小沢支持を上回ったのである。
菅氏が選挙戦に入って、どこまで小沢氏に迫るか、これが今回の選挙戦の一番のポイントだった。それにしても国会議員票で逆転するとまでは思わなかった。
党員サポーター票は菅氏が小沢氏の約5倍とった。ここまでとは思わなかったが、大差で勝つだろうと予想していた。
地方議員票でも菅氏が小沢氏に大差をつけていた。だから菅氏が勝つとは思ったけれど、国会議員票では負けるだろうと考えていた。
なぜ菅氏がこれほど大勝したのか。この原因は各新聞・テレビの世論調査にあると思う。
いずれの世論調査も菅支持が約7割、小沢支持が2割弱。菅氏が小沢氏に大差をつけていた。
では、なぜそんなに支持が高かったのか。
■捜査に負けて世論操作で勝った検察
実は菅支持が高かったのではなく、小沢不支持が高かったのだと思う。これは新聞やテレビ、メディアのせいだと私はみている。
検察は西松事件、世田谷・深沢の土地購入事件などで小沢氏を潰そうとして、小沢はこんなに悪い奴だ、こんなに汚いという情報をさかんにマスコミにリークした。
マスコミは素直というか、単純というか、これらのリークをそのまま報道し、小沢は悪い、小沢は汚いという情報を氾濫させた。
そのために国民の多くに小沢は汚い、悪いという意識が浸透した。
その結果が世論調査に表れたのである。特捜部は検察捜査に負けて、世論操作では勝ったのである。
私は、党員サポーターの大差は、この世論調査の反映だと思う。
しかし、国会議員たちは世論調査には左右されないのではないか、と思っていた。ところが結果としては影響を受けた。
ひとつは議員たちが選挙区に代表選の期間中、2度以上帰っていたからだ。
そうすると有権者から、「小沢を支持するなんてとんでもない。あんな汚い人間をなんで支持するのか。もし支持するのなら、今度の選挙でおまえに投票しない」と怒られまくった。
そのために議員たちはすくなからず動揺した。
さらに投開票の直前になって、各新聞やテレビが菅有利という報道を相次いで流した。特に1年生、2年生議員の多くが勝ち馬にのりたい。という気持ちにかられ、小沢支持から菅支持に移った。
数日前には40人以上が態度未定といわれていた。
しかも、その態度未定のほとんどは小沢支持だとみられていた。それが菅支持にひっくり返ったのである。
その要因は世論調査の結果にあり。新聞・テレビの報道にあったと見ている。
■「菅流」の挙党体制人事
それにしても国会議員票で、菅氏が上回ったことで事態は大きく変わった。
もし国会議員票で小沢氏が勝っていたら、たとえ全体で菅氏が勝っても、幹事長は小沢支持派か、中間派から登用されたであろう。
ところが国会議員票で勝ったので、幹事長は菅派から出る。岡田克也外相の声があがっている。
もうひとつは国会対策委員長の人事である。国会が始まれば、自民党をはじめ野党は、当然、戦略として小沢氏の証人喚問を要求するだろう。この証人喚問に応じるかどうか、そこで大きな役割を担っているのが幹事長、そして国会対策委員長である。
さらに、参議院がねじれ国会なので、予算、特に補正予算を通すのはきわめて難しい。補正予算を通すには自民党、ないしは公明党の協力が必要である。
ここでその能力が問われるのも国会対策委員長である。
菅さんとしては国会対策委員長も本当は菅派から起用したいはずである。
だが私はそうはならなくて、中間派からの起用になると思う。
それは菅氏が挙党態勢と言っているいること、さらに反小沢色を強めると小沢氏が何をするかわからないからだ。小沢氏のほうが自民党や公明党と組む可能性もある。だからあまり反小沢色には徹しきれない。
おそらく大臣や副大臣には小沢グループや鳩山グループの議員を登用するだろう。
そして国会対策委員長を中間派から登用する。
これが「菅流」の挙党体制というものではないだろうか。
さらに、小沢派が議員票で勝っていたら、小沢氏は予算で菅おろしをはかったと思う。
もし菅さんが立ち往生することになれば、また代表選挙になっただろう。
このときの選挙は議員による投票だけである。もし今回の代表選で、議員票で小沢氏がまさっていたら、ここに追い込んで小沢氏が代表になる。こんな戦略を小沢氏はとったであろう。
しかし、その戦略はとれなくなった。小沢神話は崩壊したといってもいいのである。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/1191
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