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民主党の代表戦が終わったと思ったらすっかり秋の気配。スッカラ菅君の先行きを暗示するような物悲しい風が吹いている。ま、なんだかんだ言ったところで、スッカラ菅君が勝っちまったという実実は変わらないわけだけど、マスメディアが声高に言い募るほど大勝したわけではないというのも事実だ。
確かに、ポイントでは230という大差がついたけど、これは党員・サポーター票が総取り方式だったため。実際のところは、菅6:小沢4という微妙な均衡の上に成り立った選挙結果と言えるだろう。選挙から一夜明けて、マスメディアがどんな報道の仕方をするか興味津々だったが、朝日の朝刊は、「民意」「民意」のオンパレード。田原総一朗がツイッターで、「菅さんがこれほど勝ったのは、各新聞の世論調査のためだと思う。どの新聞もほぼ菅さん7:小沢さん2弱で菅支持が圧倒的に多かった」
「つまり投票の直前に新聞やテレビが菅優勢を打ち出した。このために少なからぬ国会議員が勝ち馬に乗りたい、ということで菅支持に振れたのだと思う。世論調査が、圧倒的に菅支持が多かったのは実は菅支持ではなく、小沢不支持が多かったのだと思う」
なんてことをつぶやいていたが、そうなんだよね。朝日が言う「民意」ってのは自分たちの都合のいいように調査した世論調査の結果ってことにすぎないわけで、それを声高に「民意」って叫ばれても眉に唾するしかないんだよね。田原君は、こうもつぶやいている。
「その要因はマスコミの報道のせいだと思う。検察が西松事件、そして世田谷の土地購入事件などで、小沢さんをつぶそうと、小沢さんは汚い、悪いというリークをしまくった。そして新聞やテレビは素直に、というかリーク情報を氾濫させた。」
「国民で小沢さんを知っている人はほとんどいない。氾濫するマスコミ情報で、国民の多くが小沢さんは汚い、悪いと思い込んだのだろう。改めてマスコミの影響は甚大だと思う」
これまたその通りなんだけど、電波芸者の田原君にはいまさら言われたくないんだけど・・・。 さんざんに小沢が悪いってCSの番組で言ってたの知ってるよ。
それはともかく、朝日の社説がこれまたひどい。小沢憎しに凝り固まるのは勝手だけど、これはもう社説じゃないね。朝日の論説委員が独断と偏見で語るブログなら許してやるんだが、新聞じゃそうはいかない。腹立つだけだからあまり多くは触れたくないが、書き出しからして、「民意をおおむね反映した選択が示された。まっとうな結果といえる」ときたもんだ。
貴様は何様のつもりかとここから突っ込みたくなるのだが、この後は小沢の悪口の連続。「仮に小沢氏が勝ち首相になったら、民主党政権は衆参のねじれに加えて、民意との大きなずれに苦しむことになったに違いない」とここでも「民意」が出てくる。ようするに、朝日の社説が展開する論理は、「民意」こそがよりどころってわけだ。
続けて、「就任わずか3カ月の現職の首相を、総選挙も経ずに党の事情だけで交替させることには、やはり大義はなかったというほかはない」とくる。そうだろうか。先の参議院選で、朝日のお好きな「民意」は菅不支持だったんじゃないのか。一新聞社の世論調査なんかと違って、こちらは選挙だからね。
これこそが「民意」でしょ。で、その責任を菅も仙石も枝野も誰ひとりとしてとろうとしないから、代表戦になったんだぜ。しかも、その選挙は党の規則で決まっていたこと。もし、参議院選でスッスカラ菅君の民主党が勝っていたら、おそらく無投票で決まってたんだよ。そうなるために、鳩山ポッポ君も小沢君も辞任したということを忘れてもらっちゃ困る。
それを菅君が消費税なんてヘタ打って選挙に負けて、誰も責任取らないから代表戦になったんであって、だから代表戦をする「大義」はあったんだよ。そして、こうも言う。小沢君の指示が広がらなかったのは、「政治とカネの問題だけではない。数の論理を追い求め、説明責任には後ろ向きで、ばらまき的手法をいとわない選挙至上主義といった小沢氏の「古い政治」への拒否感が、根底にあるに違いない」と言い募る。
政治とカネ、数の論理、説明責任、ばらまき・・・小沢君を非難するときの「呪文」のオンパレードだ。これを言ってりゃ、小沢批判が成立しちゃうんだから重宝な言葉だ。でも、こうした「呪文」に寄りかかった時点で、もう思考停止になってるんだよね。朝日の社説も落ちたものだ。民主党代表戦は、ジャーナリズムが死んだ選挙という意味で、歴史に残るんだろうなあ。
ところで、菅君の最終演説ってサイテーだったね。「412人内閣」だってさ。多様な人間が参加しているってことで、会社員から始まって49種の職業をあげつらった挙句にこれだもんな。ちなみに、会社員って職業なのか、って突っ込みたくなっちまった。それにしても、代表戦の最終演説が、「412人内閣」じゃ、たまったもんじゃないな。衆愚政治だね、これじゃ。スッカラ菅君の最終演説に感動したなんてアホな議員がいたけど、ちょっと寂しすぎるぞ、民主党。
直後の記者会見も覇気なかったしね。なんか気の抜けたビールというか、女生徒のいない女子校というか、とても重要な何かが抜けてる感じながするのはくろねこだけだろうか。「政権交代の原点に戻ろう」という小沢君の気迫を、少しは勉強して欲しいものだ。脱官僚はもとより、可視化、記者会見のオープン化、公務員改革、消費税・・・マニフェスト見直すんなら、解散総選挙で、それこそ「民意」を問うてもらわなくっちゃね。
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