「みんなで議論しよう」と主張している総理大臣の、側近も知らなかった唐突な「消費税発言」のミスマッチには笑えるが、笑えない問題が潜んでいるのを認識しているのだろうか？

　消費税は自民党が先に公約に載せていた。これに後から民主党が同調した。「いや、同調したのは菅総理だけだ」という議論は一旦置いて。この一致を部分連合の足掛かりとみるか境界線の一部消失とみるかは、かなり大きな分かれ道となるのだ。

　素直に、各政策で一致した党と手を結んで法案を成立させる、だけで済むなら問題はない。しかし例えば「消費税」で第二党の自民党と考えが同じとなった時、「そんならどっちでも同じじゃんか」となるまいか？　つまり「境界線の一部消失」がおきるのだ。この手法で次々に各野党と部分連合していけば、「民主党でなければ」という国境線が次第にあいまいになってくる。選挙で「民主党に入れよう」という投票意識が希薄になってくる、と私は考えるのだが。

　もし仮に、各野党がこれを狙っているとしたら軽々しく部分連合に食いつくのは、「偽メール事件」の再来となるかもしれない。同じ失敗は二度しない、とは思うが二大政党制とは本来「相手と同じ事は、死んでもやらない！」のではなかったのか？　両党で同じレールを走るだけなら、政党なんて結局いらないことになる。私としては、ガッチリとしたスクラムを組む戦い方をやってもらいたい。海千山千の野党党首と話し合うのはホネだろうけど。
　

コメント
01. 2010年9月15日 12:45:12: VOTiBurRnA 「部分連合」はダメだ。 それは、小沢派がいっているように、公明党やみんなの党との連立が必要だ。 この点は、小沢派が正しい。 民主党は野党（公明党やみんなの党）と連立して、ねじれを解消するべきだ。 小沢派の幹部を野党との連立交渉を担当する要職につけるべきだろう。
02. 2010年9月15日 13:19:03: tvTVcpKrKQ 部分連合なんて本気でいっている奴は余程の馬鹿か基地外。 自分たちが野党の時、例えば、日銀総裁を決めたときを何をしたかを 思い出せばいい。安倍が何で辞めたのか。福田がかわいそうなくらい 苦労しているんですよとなぜいったのか。それよりも今が厳しい状況 なのに。 話せばわかるなんて思っているとしたら馬鹿。いくら谷垣自民党が だらしなくとも、法案を楽に通すわけがない。 例えば、菅や仙谷のカネの問題がでているけど、あれで 問責でもくらえばおしまいだよ。
03. 2010年9月15日 15:14:42: XAeO62Xygw どっちにしても、ズル菅内閣は第二自民内閣みたいなもの。 今回小沢氏を支持した議員でなければ、既に民主党に投票する気は全くない。

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